名も無き民の戦国時代
のらしろ
第1話 はじめに 時代背景など(物語ではありません)
男著(名作者)もすなる日記(ラノベ)といふものを、女(のらしろ)もしてみむとてするなり。
徒然つれづれなるままに、日ぐらし、硯(パソコン)に向かいて、心にうつりゆくよしなし事ごと(妄想を)そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂(おかしな物語)おしけれ(始まります)。
ごめんなさい、ごめんなさい。
古典愛読者の方、受験生の方や、土佐日記、徒然草ファンの皆様にお詫びします。
本当にごめんなさい。
この物語は、戦国時代もそろそろ末期に近づいた1564年永禄7年に伊勢の国(今の三重県)桑名の郊外の浜辺に打ち上げられていた主人公『孫空(まご ひろし)』が長島一向勢の中心である願証寺に修業中玄奘げんじょうに助けられたところから始まります。
その時、世の中がどのような状況だったかというと、主人公が漂着した付近の超有名人である織田信長の事跡を中心に年表にまとめてみると下のようになります。
西暦 元号 事象、事跡
1555年 弘治元年 4月に信長が清洲城を落とす
1556年 弘治2年 春に信長が尾張を統一
1560年 永禄3年 桶狭間の戦い
1562年 永禄5年 信長が家康と同盟
1564年 永禄7年
伊勢の国(今の三重県桑名市郊外)で主人公の孫空が玄奘に保護される
推定年齢10歳
~~ここから、この物語が始まります~~
なので、この先の歴史は変わります。
多分変わります。
主人公たちが絶対に変えます。
期待していてください。
一応、念のため、今伝えられている歴史はこのあとこんな感じです。
1563年 永禄 7年 今川氏が三河から撤退
1566年 永禄 9年 墨俣の一夜城
1567年 永禄10年 稲葉山城 落城
1568年 永禄11年 信長が足利義昭を奉じて上洛
1570年 元亀 元年 姉川の合戦
長島一向勢 蜂起
1571年 元亀 2年 信長勢の第1次長島侵攻
1572年 元亀 3年 信長勢の第2次長島侵攻
信長延暦寺を焼く
1574年 天正 2年 信長勢の第3次長島侵攻
一向勢2万人以上の戦死
まだまだ戦乱があちこちで起こり、そこらじゅうに戦災孤児が溢れ、相当数の戦災奴隷が発生し、海外に売られていった時代です。
そこに現れたのが現代日本から転生したばかりの主人公『孫空』、彼は、現代日本人よりややヘタれに寄った(思いっきりヘタれではあったが、ここでは少しさばを読んでおく)感性を持ち、そのような周りにある残酷な現実に耐えられない。
ほんの少しの優しさにより、自分と、自分にいい意味で関わってきた人たちのささやかな平穏を求め、自分の持てる力、といっても、現代日本人の平均的知識に少しだけオタク成分を合わせた知識をもってあがいていく物語です。
彼は、修行僧『玄奘(げんじょう)』に助けられたこともあって、同様に彼に助けられた戦災孤児と力を合わせ、周りを巻き込んで、虐げられていた民の、民による、民たちの村もしくは街を作っていこうとするところから第一部が始まります。
この時代の言葉では、惣そう村と呼ばれていた街に近いかもしれません。
発展しだいでは堺のような街にしていきたいと、内政チートを遺憾無く発揮して無双していく物語です。
最後に彼の転生までの履歴を少しだけ、
彼は、その名前が『孫悟空』と一字違いというか…『悟さとり』が抜けただけの悟さとれない名前のために、中学時代にはよくいじめられ、性格もあって引きこもりになりかけた。
ちょくちょく学校を自主休講し、家でラノベ三昧か、ダラダラとテレビを見て時間を過ごしていたが、ある日見たテレビ番組で科学の不思議に異様なまでに興味を持ち、そこから一念発起し、大学に行くところまで来た。
まだまだ、不特定多数の人と過ごすのが苦手ではあるが、大学では理学部での4年間をほとんど研究室に籠こもっていたようなもので、その間はさほど嫌な思いはしなかった。
そのためか、もともと持っていた優しさかはわからないが、中学時代からは信じられないくらいの穏やかな性格を形成してきた。
中学時代からのラノベの趣味は続いており、彼の唯一の趣味といっても良かった。
そんな彼が、4年の卒業を前に長く研究してきた論文を徹夜でまとめ、大学に眠い目をこすりながら向かう途中に、転生物の定番である、居眠り運転のトラックに轢かれ、無事過去の日本?に転生してしまった。
物語は、ここから始まります。
彼の好きなジャンルのラノベに歴史モノもあり、特に信長関係のものは大好物で、この時代の歴史にもオタクまではいかなくともかなり詳しい。
当然、ラノベから大量に仕入れたラノベ展開の知識も豊富であるから、内政チートの無双を展開していくことだろう。
この話が、どんな展開していくかは全く予想できていないが、よろしかったらお付き合いください。
次の更新予定
名も無き民の戦国時代 のらしろ @norasiro
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