紙ヒコーキ・帰還

京極 道真  

第1話 宇宙紀元543年 折り紙

A地点。アオ誕生。僕が生まれる。

僕は順調に育つ。

6才になったある日、僕はいつものように友達3人と野原を走りまわり遊んでいた。

宇宙(ソラ)には4つの太陽が浮かんでる。

突然、目の前の青い空間にドアが。

ドアが開く。

1人の少年が僕の目の前に立つ。

「こんにちは。アオ。君にこれをあげよう。」

「何、それ。ただの紙じゃん。」

「そうだ。ただの紙だ。じゃあ。」

少年は僕に四角の紙の束を渡して空間のドアに消えた。

友達のマゼランが「アオ。今のなんだよ。」

「さあーな。でもこれ。」

アクアが「これ折り紙だよ。」さすが女の子。折り紙を折り出した。

すぐに直線的だが、花ができた。

マゼランが「すげー。こんなただの紙なのに

そんなのできるのか?」

「俺様は、こうだ。」

マゼランは無理やりドラゴンを造った。

ぐしゃぐしゃだが、確かにドラゴンだ。

僕は「そうだな。これだ。」

僕は三角に折ってヒコーキを造った。

飛ばした。短く急降下。

僕らは、夢中で折り紙を折った。気づくとある紙、全て使い果たした。

最後に1枚残った。

マゼランが「俺様はあきた。アオにやる。」

アクアも「アオがもらったのよ。アオが折っていいよ。」

僕は少し考えて、もう一度、『飛べって』願をかけて折った。

そしてヒコーキを飛ばした。さっきより長く飛んだ。紙飛行機は大きく曲線を描いて僕の所に戻って来た。

『さあ、パーティーの始まりだ。』誰だ。僕の脳内に干渉する奴は。

そうして頭上の太陽の1個が僕らの目の前に落ちて来た。

気づくとアクアが消えていた。

「アクア!」僕は叫んだ。

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