音楽と周囲を自在に切り替えるAirPods 4 (ANC)

 AirPods 4 (ANC) は、日常のあらゆる場面でその力を発揮する頼れるデバイスです。このデバイスを手に入れる前、私は初代AirPodsを愛用していました。しかし、ある日片耳を無くしてしまい、当時の初代AirPodsは『探す』アプリに非対応だったため、正確な位置を特定することができませんでした。その後、しばらくの間は有線のEarPodsに戻って利用していましたが、ワイヤレスイヤホンの利便性が忘れられず、AirPods 4 (ANC) を購入しました。


 新しいAirPodsでは、紛失しても簡単に見つけられる『探す』アプリとの連携機能が非常に便利です。ケースや左右の本体を個別に探せるだけでなく、ケースから音を鳴らして見つけることも可能です。そして特に驚いたのは、左右のAirPods本体からも外部に聞こえる音量で音が鳴り、正確な場所を知らせてくれることです。初めてこの機能を使ったとき、その音量の大きさと使い勝手の良さに「ここまで進化しているのか」と感動しました。カバンの中や座椅子の隙間に紛れてしまったAirPodsもすぐに見つけられるようになり、紛失に対する不安が大幅に軽減されました。


 AirPods 4 (ANC) は、アクティブノイズキャンセリング (ANC) 機能が秀逸です。カフェや電車内などの騒がしい環境でも、周囲の雑音をほぼ完全に遮断し、まるで静かな個室で音楽を楽しんでいるような体験を提供してくれます。ANCの効果は圧倒的で、集中したいときにその真価を発揮します。執筆や読書に没頭したいときも、AirPods 4 (ANC) が作り出す静寂は非常に助けになります。

 一方で、外部音取り込みモードを活用すれば、周囲の音を自然に聞き取ることができ、安全性も確保できます。この機能は、駅のアナウンスを確認したいときや、家族や友人との会話を楽しみながら音楽を聴きたいときに特に便利です。状況に応じて簡単にモードを切り替えられるため、日常のあらゆるシーンで活躍します。

 さらに、会話感知機能をオンにしておくと、誰かに話しかけられた際に自動で反応します。音楽の音量が一時的に絞られて相手の声が聞こえるようになり、会話が終わったと判断されると元の音量にスムーズに戻る仕組みです。この機能のおかげで、相手とのやり取りに集中できるだけでなく、音楽の流れが途切れるストレスもありません。これにより、執筆中や家庭での会話時など、より快適な使い方が可能になります。


 音質も大幅に進化しています。AirPods 4 (ANC) は低音域から高音域までバランスよくクリアに再生でき、どんなジャンルの音楽も臨場感を持って楽しめます。特にApple TV+の音声やポッドキャストを聞くとき、声の再現性が高く、長時間でも疲れることなく楽しむことができます。また、Apple製品との連携もスムーズで、iPhoneやiPad、Macとのペアリングが瞬時に行えるのも便利です。


 AirPods 4 (ANC) について、唯一惜しいと感じる点は、カラーバリエーションがホワイト一色のみということです。Apple製品は、iPhoneやiMacなどで豊富なカラーバリエーションを展開しており、その美しさが多くのユーザーを魅了しています。そのため、AirPodsにも同じようなカラーバリエーションがあれば、自分のデバイスやスタイルに合わせた選択ができ、さらに愛着が湧くのではないかと感じます。


 とはいえ、ホワイト一色のデザインはAppleらしい洗練された美しさを持ち、どんなスタイルにも合わせやすいという魅力もあります。実際に使ってみると、そのシンプルさがむしろ日常での使い勝手を向上させてくれているように思えます。もし今後カラーバリエーションが追加される日が来たら、また新しい選択を楽しむ機会になるでしょう。その時は、これまでのシンプルなホワイトとは異なる個性を持ったAirPodsを手にする楽しみが増えると期待しています。


 AirPods 4 (ANC) は、日常生活を一段階上の快適さへと導くデバイスです。ANCと外部音取り込みモードの切り替え機能、探すアプリとの連携、そして音質の向上が、このイヤホンをただのガジェットではなく、日常の一部として定着させています。私にとって、AirPods 4 (ANC) は音楽を楽しむだけでなく、安全性や利便性も提供してくれる欠かせない存在です。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る