第29話

......彼が観客席で戦っていても、サーシャの戦闘も続いている。


「うおおおおおおお!!!!」


サーシャに取って魔法を使っていない格闘戦は想定していなかった。

そもそも魔法使いにとってエーテルが存在していないところでの戦闘は絶対に避けるべきであったが、状況はその甘えを許してはくれなかった。


壁が崩れた音がする。


「......!?」

そんな当たったら死んでしまうであろう攻撃を受けても。結局できることは回避に専念するぐらいしかない。敵の腕を危なっかしいながらも回避しているが......これをいつまで続けることができるのかが私には、分からない。














「あの時に無理やりにでも学んでいれば......」

今後悔しても仕方ないことだったが、昨晩の訓練で無理やりにでも学べば......。

そう思わずにはいられない。



__________


「だが...格闘を習うのはやめたほうがいいだろう」

「え?」




「そもそも時間がないし習う必要もない」


__________




「必要になったんだよな......」

......少なくても今の私には格闘の知識が必要だと思える。


戦いと関係ない思考を繰り返していた方だろうか?だからこそ観客席のエーテルに気付いたのだろう......そのエーテルを使用した詠唱に、エーテルはここにも、それこそさっきまでの観客席にもエーテルがないのに観客席で、魔法が唱なえられている。




「「何の光!?」」

詠唱が終わった後に訪れた、唐突な爆発は......観客席の人々を巻き込んで......。




「あ......」

その爆発に気付いた時には......すでに爆発によって、崩れた瓦礫が自分の足に突き刺さった後だった。その痛みで、私は体が動かせない。



最後に見えた景色には......対戦相手だったドータ―A1が変な怪物...それこそ竜教団の時現れた幹部のように、機械だからだろうか?瓦礫とパッチワークになっていく。


ドーターA1の近くには、神の様な......神聖なようで、不快な生命体が見えた球体には手がないはずなのに対戦相手に存在していない手が触れているような、感覚がする。

その見た目は、古代の魔法について書かれていた本に乗っていたイラストに似ている。


確かこの町で祠に封印されていると学園で、噂されていたはずでそのころユリアス君が調べていた内容には、たしか「無我むがの神は見えない手を持って人に細胞を植え付ける、乗っ取られる危険性が存在している為、この技術を禁術にしていする......? 」


あの時は禁術を調べ始めていた時期で、危なそうだから学ばなかった禁術だった。



......私は、その無我むがの神が持っていたものに目が奪われた。








「クロスボウ....?」



















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