まさにカクヨム婚!! カクヨムで出会って結婚した話
タカナシ
第1話 出会いはカクヨムで
まさか、こんなことが起こるなんて……。
まずは結論から言えば、この度、私、タカナシは2024年11月29日に入籍いたしました。
ですが、ただの結婚ならわざわざエッセイにする程のことじゃあないんですが、この結婚のきっかけがまさに、ここ、カクヨムだったのです。
馴れ初めの前にまずは私のことから簡単にお伝えしますと、私タカナシは2017年7月からカクヨムを始めた、まぁ、そこそこの古株。で、そこそこのおっさんです。
カクヨムでは「カクヨムの、カクヨムによる、カクヨムのためのカクヨムオンリーを作りたい!」というエッセイで毎年活動中。知る人は知る程度の知名度の書き手ですね。
ついでに言えば、彼女いない歴はもちろん年齢の非モテ男子。
彼女作らないの? という相手に対しては、「彼女見つけるより、つちのこ見つける方が簡単だと思う」と言ってきたくらい女性に縁というものがありませんでした。
そんな私が奥さんが出来たきっかけ、それがカクヨムでした。
あれは2年前のKAC2023が行われているときでした。自作の投稿も終えた私は、ふと、自分と同じジャンルにどんな小説があるか探しておりまして、そこで興味が湧いた作品を読んで★の評価をつけたのが、私と後の奥さんになる岡本梨紅さんとの出会いでした。
その短編小説では軽い挨拶程度の交流だったのですが、そこから私を辿ってくださったみたいで、私のエッセイへ。
そこでは作品の感想だけでなく、推敲とかもしてもいいですよと言っていたのですが、特に該当者はいなかったのでほぼお蔵入りしていた企画なのですが、KACが終わったころ合いに、推敲の依頼がX(旧ツイッター)のDMに舞い込んできました。
もちろんお相手は岡本さんでした。
カクヨムとXは連携している為、それ自体はおかしなことはなく、KACも終わっていたこともあり、推敲の依頼を受けることにしました。
ついでにこのとき、私は岡本さんが女性だとは思っておらず、男性かもしれないし、女性かもしれない。まぁ、会うことはないだろうから、性別とか関係ないよなぁと思っていました。今思うと逆にそれが良かったのかもしれません。
その推敲依頼をしてきた小説を何度か推敲しているうちにだんだんと親しくなりまして、ついには電話を直接する仲にまで発展いたしました。
最初の電話は正直ドキドキです。なんせ、ここまでの仲になるまでにお互いの性別は判明済み。女性との電話だと分かっていたのですから。
ほぼ女性への免疫のない私に上手く話せるでしょうか? いや、相手は円滑な推敲の為に電話にしようとしているので、こちらも仕事と思って真摯に相対しましょう!!
Xには電話機能はないので、スカイプを繋げて電話を開始しようとしたのですが、岡本さんの方が上手く繋げず、結局LINEをこちらから伝えて電話することになりました。
ここまでのやりとりで悪い方ではないというのは分かっていましたし、個人のLINEを教えることにそこまで抵抗はなかったです。
まぁ、電話の内容はあるあるなのですが、小説の推敲の話は最初だけで、あっちへふらふら、こっちへふらふらと脱線した話を繰り返し、完全に楽しいおしゃべりタイムになってしまいました。
いや、もちろん最後にはちゃんと推敲の話もしましたし、ちゃんと岡本さんはその小説を応募できました。
ただ、このときの電話で、私の最も推し作品のジョジョは知らなかったものの、その他の作品の趣味がめちゃくちゃ合うのが判明。
それからもちょくちょくやりとりをしたりしておりました。
そんなある日、岡本さんと電話していると彼女の声が沈んでいました。
私との会話がつまらないのだろうか? 今まで非モテで女性を楽しませるということに縁がなかったので、こちらが一方的に楽しく会話をしていただけで、岡本さんにはつまらなかったのか。そんな不安を抱えつつ、
「今日は声が沈んでるけど、大丈夫? なんかあったんですか?」
そう声をかけると、岡本さんから返って来た答えは、お気に入りのキーホルダーを落としてしまったとのことでした。
ワールドトリガーというアニメのもので、限定品なので、もう手に入らないかもとのこと。
そんな一大事があった日に私と電話をしてくれていたことに感謝しつつ、さっそくどんなものか詳しくリサーチ。もしどこかで見かけたら購入してプレゼントしようかと思ったのです。
なんでも岡本さんは最近の方にしては珍しく、ネットでの買い物は怖いからしないというタイプでして、ネットの海に埋もれているグッズは未開拓。それならばまだ手に入るチャンスはあるのではと!
実際、メルカリですぐにそのキーホルダーを発見。幸いにもプレ値は少ししかついておらず、プレゼントするのに問題なかったところです。
さっそく購入し、届くのを心待ちにしておりました。
そこでふと、疑問に思ったのが、
「あれ? そこまで知らない男性に住所とかって知られたくないよね」
そんな思いがもたげ、どうしようかと考えた末、直接会うことを本人に提案しました。
正直、下心がなかったかと言えばウソになりますが、住所知られる方がイヤだよな。という方が強かったです。
今では結婚まで行きましたので、この選択は正しかったと思いますが、当時はどっちが正しかったのか悩みました。
さて、キーホルダーも届き、とうとう初対面です。
男女が2人っきりで会う。これはどう見てもデートっ!!
相手にその気がなくても、紳士に対応しなくてはっ!!
という訳で、恋愛指南書を見まくりました。今は結構検索すれば出てくるので、簡単に見れます。で、いくつか実践できそうなのを覚えてからいざ対面っ!!
当日、お互いどんな服装か分かるようLINEで写真を送り合ったのですが、写真の第一印象は、「可愛いけど話しやすそう!」でした。
いや、今までの電話やDMなどで話しやすいのは分かっていたのですが、ほら、私も陰のものなので、キャピキャピのギャル(死語かな?)とか来たらどうしようとビクビクしていたところもありまして。
ですが、岡本さんの服装は若干ロリ系が入っているブラウスとスカート、ジャケット、ベレー帽という出で立ちでした。
あとはここまでが壮大な勧誘計画や美人局でないこと祈りつつ、お互いの中間地点くらいの千葉で落ち合うことになりました。まぁ、中間と言ってもお互い1時間くらいかかるのですが。
お互いの服装も分かっていた為、駅で無事合流。
生で見た第一印象は、なんというか、こう不思議な感じで、可愛いとかそういう外見的な感想とか、真面目そうとか話合いそうとかの内面的な感想でもなく。
「あ、たぶんこの人と、関係性はどうあれ、長く付き合うだろうな」
という運命的な感想でした。
このときは恋愛音痴な私には友達として長く付き合うのか、恋仲として長く付き合うのかは、さっぱり分からなかったですが。
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