面倒くさい男は序盤の街から出られない、のお話


受付:では、こちらが初心者のギルドが発行した冒険者登録票です

麺堂:ほほう、していかに活用するのかな?

受付:冒険者票はクラスに応じて受ける依頼が変わってきます

麺堂:なぜ?

受付:なぜ、と申しますと?

麺堂:こんなもので、依頼の難易度が変わるのはなぜかと聞いている

受付:これは冒険者の安全や依頼の達成確率を上げるために作られた……

麺堂:そもそもギルドで依頼をなぜ受けなきゃならん?

受付:ボソボソめんどくさッ……冒険者ギルドは皆さんのお手伝いをするために

麺堂:じゃあ、無償でよかろう。賃金をもらっているのでは?

受付:ええ、もちろん、組織というものは何かと金が要るものです

麺堂:ほらみろ! 本性を現したな、この女狐め!

受付:もう結構です。冒険者票をどうぞ、このギルドに来ないで下さい

麺堂:ほう、慈善活動組織が差別的な発言をするとはな?

受付:いえ、区別・・です。ってか、早く帰ってください

麺堂:我はこれからどうすればよい?

受付:んなの知るか……ゴホンッ、当ギルドには説明する義務はありません

麺堂:ふっ、まあ、明日も来るから語り合おうではないか、さらばだ!

受付:マスター、玄関に塩を撒きたいんですけど、あります?







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