チ。

 今年の話題は今年のうちに書ききりたい。どうもこんにちは、のっとんです。


 11月末に舞台『チ。―地球の運動について―』を観劇。早速感想をまとめるぞー! と思うものの、どう書こうか悩みに悩み、ついに、もう長くなってもいいや、ということでアニメ編、舞台編の前後編でお届けします。



 絶対好きだろうと思いつつ、なかなか手を出せずにいた本作。それが舞台になる、しかも主演の窪田正孝に加え、吹越満も出ると言うじゃないですか。こんな機会逃すわけにはいきません。

 と勢い込んで申し込んでみればまさかの当選。ここに来てようやく、これ、予習しないと訳分かんないんじゃ・・・・・と思い至りました。

 原作8巻、アニメ25話ですからねぇ。漫画原作作品としては短い方かもしれませんが、事前情報を信じるなら、一部抜粋というよりも上演時間内に全部やってしまう駆け足の舞台になりそうです。舞台に巻き戻しはありません。置いて行かれると正直きつい部分があります。


 で、まぁそんなこんなで見始めたアニメですが、やはり評判の良い作品というのは面白いですね。

 地は動いたり止まったりしていて。地を動かすには知が必要で、地を留めるには血が必要で。自分は、知らず知らずのうちに異端審問官であるノヴァクの目を通して物語を見ていました。不思議ですよねぇ。自分は無宗教なんですが、彼のことをあまり嫌いになれないんですよね。報われなくてずっと辛かったです。


 あと、少し面白いなと思ったのは、自身の立つ地面が動いているか否かという壮大な話をしているにも係わらず、登場人物たちが皆、神や死後の世界を信じていたことですね。そこは揺るがないんだ、と衝撃でした。

 だからドゥラカが出てきたときは、結構おっ! って感じでした。今までの登場人物のように唯一神を信仰するわけでも無い、シュミットのように独自の解釈に至るわけでも無い。

 自分のことは自分で面倒を見るしかない。現代の日本人の感覚に1番近いんじゃないでしょうか。ここまで”絶対”だった神という存在が彼女の登場により揺らいだのも面白い部分でした。



 と、あくまでアニメのみではありますが、全話通して見たうえで改めて、舞台でするの難しくないか? と首を捻りました。だってこれ、継承の物語ですよね。



   舞台編へ続く→

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