マイナンバーカードは空腹を待っている
唐揚げは5個以上食べたい。どうもこんにちは。のっとんです。
田内学 著『きみのお金は誰のため』を読み始めたところ、早速ひとつ学びがあったので、ここで整理してみたいと思います。
この本は、中学生である主人公が「ボス」と呼ばれる大富豪の老人から、お金について学ぶというお話です。物語仕立てではありますが、ビジネス書であり、ベストセラー本でもあります。
第1章ではお金の価値について学びます。ざっくりまとめると、お金自体(紙幣や硬貨)に価値は無いが、人々が必要とすることで価値が生まれる。というお話です。
ボスはこれをクッキーに例えて説明しています。
ボスは主人公に「不味いクッキーを人に食べさせるにはどうすればいいか」という課題を出します。答えは「部屋に閉じ込めてお腹が空くのを待つ」です。
ずいぶん乱暴な答えだと思いませんか? でも紙幣でも同じことが起こっているようです。
1873年、日本では「地租改正」という課税制度の改革がありました。税金を米ではなく紙幣で納めるよう政府が指示したんですね。税金を納めなければ土地を取り上げられるわけです。人々は紙幣を求めるようになります。
紙幣=クッキーです。この時の人々は、お腹を空かせクッキーを求めるように、税金を払う為に紙幣を求めた訳ですね。
なんかこれ、マイナンバーカードにも言えると思いませんか?
最初はマイナンバーカードの作成って任意で、日常生活でも必要無かったですよね。お腹が空いていない状態です。
でも今後は保険証とか運転免許証とかが統合されて、マイナンバーカードのみ利用可に進みそうじゃないですか。するとどうでしょう? それしか使えないなら人々はカードを求めますよね。今、国民は徐々にお腹が空いていってる状態なんじゃないでしょうか。
念のため。自分はマイナンバーカードアンチではありません。むしろとっくにお腹を空かせてクッキーを食べた側の人間です。時と場合によっては、そこそこ美味しく感じる瞬間もあります。
政府の最終目標としては、免許証とか保険証とかの代わり以上の利便性があるんだと思います。それは国にとっても国民にとっても・・・・・・の、はずです。
ただなんと言うか、まだお腹が空いてない。そして国民にとってそんなに美味しくもない。そりゃいくら言ってもマイナンバーカードが普及しないわけだなぁ、と妙に納得してしまったお話でした。
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