猫と厚化粧
私は今日もどこも行かないで、一人ひっそりと人々の内から外れて、長い生がスッパリ終わってくれと願い生きている。毎日、毎日こんなに理由なく死にたくてたまらないのに。バイトの日には化粧をして、愛想を振りまいて、笑って、楽しくも無いのに笑って。家に帰っても家族の前で笑って、部屋で一人になって鏡を見て。笑い皺がついていることが嫌になって苦笑い。はあ、と大きくため息をつく。なんで毎日生きてるんだろう。
生きる理由を作るために暗い部屋でネットショッピングをして、3,000円くらい使う。インスタで楽しそうな友達に嫌になって、スマホの電源を切る。少し自由になれた気がして眠くなり、眠る。くだらない毎日。猫ばっかり被ってる。
夏を思い出そうとするといつもまとめてアイツの事まで思い出す。べつに私は好きでも嫌いでも無かった。好きになる前に死んじゃったから。仲良くしたかったなぁ。遊びに行く連絡だけして結局行かなかったんだっけ。そんな記憶ももう朧気で、私はずっと一人ぼっち。失うのが怖くて誰とも仲良くできないで 独りぼっち。私の事を好きと言って笑う男の子と一緒にいても、家族と居ても私だけ蚊帳の外。何をしても感情が乗らない。無気力でだんだん空気が抜けて多分おばあちゃんまで生きる事なんてできない。死んじゃえばいいんだって思うことだってあるし、殺してやろうかって人もいっぱいいる。このリストを捨てられないで誰かと幸せになんて、私成れない。
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