かりのすみか

星るるめ

僕と君

なぜ分けるの?なぜ隔てるの?


君はしつこく問うけれど


ごらん、この星の上あるものは


似ているようで違うものばかり


僕と君もそう


同じような姿かたちをしながら


いつだって真逆のものを望み求めている


もはや全く別の生き物だ


君はあちら側、僕はこちら側と


全ての人の目の前に


そして世界中のあらゆる場所に


数えきれないほどの


見えない線が引かれていて


僕らを分けている


世界は隔たっている


それは確かな事実


けれどすべてが悪じゃない


違いを肯定できずとも


否定しないでいることはできる


違うから分かり合えなくても


認められる一部分くらいは探せる


手を繋げなくたっていい


最低限の敬意でそっと目を瞑れば


僕ら疎み合わず潰し合わず


同じ星に生きることができるよ

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