第33話 The day will come

俺とマイは何度か一緒に帰ったりするなどして、彼女の家を訪れる日をいつにしようかというのをずっと話していたが、なかなかいい日がないまま、時は流れ、とは言っても数日だが、彼女はテストで休んだ分を取り戻したいらしく、バイトのシフトを多めに入れているから、思ったより忙しいようだ。

「失敗したなあ。」

俺との出会いが、想定外になろうとは思いもしなかったとマイは頭を抱えていた。

「来月からはシフト減らそっと。」

そうすれば、もっと俺と一緒に過ごせるからだと言っていた。そうなれば、俺にとっても有り難い。もう、マイは俺の生活の一部になっているような状態だった。

ある日家に戻ったら、母親がため息をついていた。何があったのか一応聞いてみる。

来週、父親の実家に親戚一同が集まることになったというのだ。そこは、この家から新幹線を利用しても、半日近くかかるほど遠方だ。父親も仕事を休んで行かなければならないので、めんどくさいと言っていたようだ。

両親で行くと言っていて、

「俺は行かなくていいのか?」

と、聞くと、あんたは家にいなさいよ。大人の話だし、行ったって多分つまらないと思うよ。」

従兄弟は誰も行かないみたいだと言っていた。確かに、行く必要はないが、俺は一人でいいのか、聞いてみると、

「じゃあ、ご飯代置いてくから、好きなもの食べなさい。あと、のんびりするのも良いんじゃない。」

と言った。その時、母親は、俺の顔を一瞬見て、ニヤリとした。

ちょっと、怖かった。と同時に暗に俺に、何かやりたいことがあるんじゃないのか?と考えていそうだった。いや、さすがにそこまではないか。

でその後すかさず、

「あ、もし麻衣美ちゃんのところへ行くんだったら、そこの紙袋に入ったお菓子、持っていきなさいね。手ブラじゃ失礼でしょ。」

俺は、最大のチャンスを貰ったのだと思った。

翌日、幸運にも、マイに会えたので、事情を話すと、

「うそ?ならもう決まりじゃん。その日にしよう。ママもいるかもだから。ちょうどいいね。」

話はトントン拍子で進んだ。

で、当日はスーパーで待ち合わせようということになった。一緒に買い物がしたいというのだ。特に都合の悪いことはないのでそれでいいと、俺は言った。 その後は帰りに学校から駅まで歩いた。俺はもう、完全に普通に歩けるようになっていた。道中での話は、当日どうしようかの話ばかりだった。駅で解散した後、帰る道で俺が考えたのは、果たして、その日に何が起こるのか、ということだった。食事だけで、普通に終わるのか?それ以上の何かがあるのか?期待と不安が同じように大きくなるのを俺は感じていた。

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