第7話 Re.Afterschool 1
さて、今日も全授業終了。学生たちは、それぞれ教室を後にする。その動きは大きく分けて2つだ。学校を出るか、校内に残るかだ。学校を出る勢はそこから、帰宅する、遊びに行く、塾に行く、それからバイトに行くのもいる。マイがこれにあたる。因みにバイトは届け出すれば、普通にできる。勤労もまた勉強だと学校は考えているようだ。なんてよく出来た学校。因みに部活動についても、とくに強制はない。俺は一応文化系同好会に所属だけはしているが、中には完全帰宅部もいる。俺の昼メシ友達である、山口崇太はそうだと言っていた。マイはわからないが、たぶん部活をやってる暇はなさそうだから、たぶん完全帰宅部かもしれない。今度聞いてみよう。
荷物を片付け、俺も、教室を出ようとすると、俺の格安低スペックスマホが鳴動した。ポケットから取り出した。snsのメッセージ着信だ。内容を確認。送り主はやはりマイだった。
【今日一緒に帰ろ♥】
俺はokのスタンプを送った。すぐに返信。
【わかった。校門でまってる。スタンプ面白いね。】
マイに受けたようだ。だいぶsnsの扱いには慣れたと我ながら思う。それはそうと、あんまり待たせるのも悪い気がしたので、少し歩を早める。
外靴に履き替え、校舎の外へ、1本だけ立つ桜の木のロータリーの先が校門だ。マイはどこかと探すも、すぐ見つかった。彼女の姿はこの学校ではとても目立つ。何故この子がレアキャラなのか?
「はーくん!ここだよー。」
俺は駆け寄る。せめて学校で、はーくん呼びはやめろと言っているのに。
「じゃ、行こうか?」
俺の腕を掴むと、そのまま引きずるようにして歩き出す。所々から笑い声のようなものが聞こえた気がした。
「マイちゃん、痛い。歩くから、取りあえず離して。」
彼女は俺を離してから、
「ごめんね。嬉しかったからつい……。」
一瞬申し訳なさそうな表情になった。だが、嬉しかったという言葉は、ありがたかったし、ただ大声ではーくんって呼ばれるのは、やっぱり恥ずかしかったけど、相変わらず元気な彼女の姿に、俺は少しホッとした。
こうして、二人で歩く帰り道ももう何度目か、心なしか初めての時よりしっかり歩けるようになった気がする。俺の歩きを見たマイも、
「はーくん体力ついてきたかも。こうして一緒に、帰ってるお陰だねえ。」
まあ、それもあるが、まあ、夜の散歩がだいぶ役立っていることもあるだろう。ちなみにこのことは、彼女には話してない。無理をさせていると思われたくないからだ。全く気遣い出来すぎるギャルだな彼女は。だからこそ、俺は彼女のことがますます気になって仕方がなかった。
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