第20話 2025 05 16 すみ江さん

 近藤さんは、悩んだ挙句、地元の国会議員を連れて官庁回りを始めたのですが、三回生の議員では追い返れてしまいます。その三回生の国会議員が「私には責任は果しません。ダメ元で行った様がええかもしれません」

 行ったのが、瀬島龍三の家だったのです。

 瀬島龍三は、当時の大フィクサーでした(知らない人は検索してください)。

 瀬島龍三は「瀬戸内大橋に自転車道を造るのか? それ、面白いじゃないか」と云うと、すぐに電話をかけたのです。

 明くる日のホテルの前に自動車が留まっているではありませんか。それも運輸省と建設省の二台です。

 瀬島龍三の権力は偉大でした。



常五郎さん(その16)

 早速、嫁探しになりました。嫁探して云っても常五郎さんは齢40歳です。明治の頃では所謂爺さん扱いです。しかし、子供が生まれるのは若い女性がいるのです。なかなか嫁になるのは余り居ません。

 しかし、日露戦争の余波で、若い男たちが極端に少なかったのです。40歳の常五郎さんもチャンスが巡って来ましたのです。親戚の端にある18歳の女性が「あたしが嫁になってあげる。アメリカでも爺さんでもええよ」と行ったのです。それが、すみ江さんでした。私の祖母になるのです。

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