えっせいと、考えて。

サカモト

雪のメインコンテンツ部分を考える。

 雪のメインコンテンツ部分を考える。

 雪といえば、やはり、白さか。かりに、雪が紫だった場合、なかなか雪が降って来たとは思わない。むしろ、紫の雪が降って来たら、ああぁもはや世界の終わり、と思ってしまう方が先行する可能性が高い。これきっと、地球が怒っている、しかも、特殊な怒り方で表現してきたぞ、地球、我らが地球、と思ってしまいかねない。あたふたに次ぐ、あたふたしかない。さらに、紫の雪が地上へ積もってしまった後で、子どもたちが無邪気に紫の雪をきゃっきゃと、はしゃいで、かため、雪合戦をしている様子を目撃しようものなら、独特の戦慄を感じに違いない。未来をつかむべきその手で、紫の雪をつかんむとは。そのうえ、紫の雪だるま、紫のかまくら、紫の雪うさぎ、など、雪の定番グッズも定番にならない。ならば、雪のメインコンテンツ部分は、白さか。だが、雪に関していえば、もうひとつ大きな要素がある。雪は、冷たい。もし、熱い雪が降ってきたら、はじめは、わぁ、雪が降って来たよ、ああ、ほんよだね、はは、と仲良し同士は話したするかもしれない、だが、やがて、この雪は熱い、ということは、ああぁ世界の終わり、と思ってしまう可能性が高い。けっきょく、白さと冷たさが雪を雪たるものとして支えているのか。では、雪のメインコンテンツは、では、白さと、冷たさのどちらなんだという話になる。いや、ならないだろうが、そこは、あえて火の無いところに煙を立てて考えるとして、たとえば、雪の経営母体が経費削減のため、白さか、冷たさのどちらかの削減を選べ、となったと考えよう。さあ、どちらが削られるか。白さだろういか、冷たさだろう。きっと、非営利団体の冷たいもの協会、というものがあったとしたら、そこの君、君、そもそもさ、冷たいことをメインコンテンツにしているのは、氷とかもあるんだよねえ、君。と、言われかねない。だったら、雪のメインコンテンツは白さか。いや、あと、空から降って来る自然現象だと、雨や雹などもあるので、空から降って来るは、雪独占のコンテンツではない。

 雪のメインコンテンツ部分は―――白さ。

 まて、雪といえば、雪道で足が滑る、というのもある。しかし、これは、道のメインコンテンツはなにかという。

 おっと、たぶん、これ以上、書くと足元をすくわれる。

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