my last will

最後に一ついいですか?

あなたの声が聞きたかった

もうすぐ消える私だから

せめて終わりは笑っていたくて

わがままを一ついいですか?

あなたにキスしてほしかった

急にちぎれた赤い糸の切れ端を

今も握ったままでいるの


何度目をつむっても

瞼の裏に見えるのはいつもいつもあなたばかり

いつまで夢を見ているの

拒むひとみをこじ開けて

私はひとり泣きながら

寂しい景色を受け入れた


さようならをあなたへ

届かないのは知ってるけれど

それでも、と強く

強く心から叫ぶよ


さようならをあなたへ

ううん、さようならなんてさ

やっぱりさ、言えない

やっぱり言える気がしないや

でも、さよなら

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