ずっとむかしから

雲ひとつない青天を

美しいと思いながら

眺めているけれど

空がこの世を映す

鏡だとしたら


ほんとうは

何にも存在しない

のかもしれない

ここには


空が青く澄みはじめた

ずっとむかしから


地上に人類が誕生した

ずっとむかしから



山々をべる女神が

錦を織りはじめ

彩りの秋が深まる


それは

誰かの心の中に見た

懐かしい原風景


ほんとうは

すべてが存在する

のかもしれない

そこには


地上に心が生まれた

ずっと

ずっとむかしから


https://kakuyomu.jp/users/rubylince/news/822139839562035735

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