序

登場人物

奥親謙真…長州出身。新政府軍の初期段階である革命軍から加わる。幼少の時に秀才の誉れが高かったがその反面粗雑な言動で大人達から煙たがられていた。漢詩、漢文に精通していて酒が好き。

常盤…相津（アイヅ）出身。16歳。旧政府に忠義を見せた相津は新政府軍と領土の篭城戦を繰り広げた。結果壮絶な敗北を喫し常盤たちは“賊国の罪人”となる。

秋吉定次郎によって謹慎先から脱出、謙真の元に身を置いている。

秋定定次郎…相津出身。革命以前、諸国を回って学遊していた。

色々な土地の人物と知り合いでその人柄を慕う者も多い。相津落城の際は故郷の行く末を案じて常盤を謙真に託した。

現在は謹慎中。

中山信安…謙真が赴任した佐州（サシュウ）の役人。過去に四面楚歌の相津を救おうと兵を集めた経歴がある。

丸山明北…佐州の教授方。いわば教員。老齢で思慮深く、そしてユーモアに溢れるため人望が厚い。

阿市…佐州の女郎屋“櫛亭”の芸奴。

佐世八十朗…長州出身。謙真とは旧知の中であり革命軍より行動を共にしている。謙真が頼る数少ない人物。謙真より年長者。

和田…長州出身。初期段階より革命の中心人物で、現在は発足したばかりの新政府の中心人物。警戒心が強く、潔癖症。佐世と同じくらいの年齢。

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