①

「え？」

ぼくは思わず聞き返していた。

目の前ではおばあちゃんがニコニコしながら座ってる。

ぼくはツバを飲み込んでもう一回聞いた。

「え？どういうこと？」

「だからね。結婚するの」

結婚って言ったっておばあちゃんはおばあちゃんだ。

そりゃ、みんなのおばあちゃんよりはずっと若くてきれいだ。

この前、授業参観にきたときはぼくのお母さんに間違われてた。

それでもおばあちゃんはおばあちゃんだ。

おばあちゃんが白いドレスを着ている姿なんて想像できない。

「…ぼくは？」

お祝いしてあげたい気持ちと複雑な気持ちでムカムカしながら聞いてみた。

「ぼくはどうなるの？」

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