木原東子の思惑残生 巻2 2025年80年をなお生きる

@touten

第1話 2025年 松竹立てて門ごとに祝う

そんな門も例外的となった令和7年 諸々の思惑溢れる

2025-01-06 16:52:22


謹賀新年 2025年などという年数を

人生の半ば過ぎても自分に在りうることと想像したことなかったなあ。


錐子オババ敬白ーーー


親元を離れ 家庭を築き その後の一人きりの生活

ざっと3年目が始まったわけだ(ふと振り返って思いついた感想である)。

そんなことが思いつく一番目の重要事項。

しかも、未だに自由に慣れていない瞬間がある。

そう言えば、若い頃勧められて「自由からの逃走」とかいう本を読んだことがある。ちっとも理解できなかった。

今も持て余している、とまでは言わないが、時折「完全自由」に気付いて

びっくりする、という、まあおかしな事態にはある。


一方、

AIの蔓延ろうとする現在に至るまでの、

掌中の小さな機械で全てが可能であるような世界があっという間に地球を席巻した、その展開の思いがけなさ。

そんな世界的な指数関数的飛躍とは比べ物にならないとしても、

前回のわが備忘録より過ぎ去った十五日ほどの間に、

実は青天霹靂のような喜びはたくさんいただいた。


余りに思いもかけず、他力本願そのものなので、

流れに乗っていただけのことだったので、実は具体的な内容を思い出せない、

というまたぞろおかしな事態ではある。

これを輪郭だけでも大雑把に記述できるか、やってみないとわからないので、試してみようか。

数日の旅の話:

ある資質優れた女性が、決定的に不条理な条件下で、

殺人とも暴力とも形容されるべき環境に巻き込まれる、

その最悪に属する苦難を背負わされ、かつ希望もない孤独の中で

なお負けまいと戦っている、としよう。

もちろん世界一、歴史一の悲惨というわけではないにしても。

齢も病も重ね、今や彼女自身の考えを反転させるしか、

最後の敵である恨みと怒りに、せめて負けないでいる手立ても無くなった、

その他の出来うることは全て対処したのである。


幾夜続いたのだったか、こたつに向かい合って、お茶を啜りながら、

彼女が自ら整理しつつ、数十年を物語る、

全ての原因と影響と結果と感情の絡み合いを、

時々あたしが言葉する、

すると突然彼女が飛躍する、屋根の高みへ、

あるいは、浮石を跳びはねて向こう岸へ、

あるいは胸の深みへ、幼児の記憶へ。

彼女の中で勝手に起こっていくそんな反応は、二人にとって晴天霹靂でありながら

全ては彼女の意識の結論でありそれが形作るものであったので、

あたしとしては訳が分からず、感嘆するほかなかった。

彼女自身も驚き呆れてしまって、そして喜んだ。

理解と解放と自由へ。

彼女が少しでも幸せに感じれば何より、とあたしは拍手した。


そんな日々に恒例のドッキリ(カメラ)がやってきた。

例により、如是寺という無人の曹洞宗禅寺に出かけた。

鐘をかすかに撞こうという企みを持って。


小さいながら石庭もあり、小石を数個頂いた。

そしてそっと、そっと棒を当てた。

しかし、たくさんの文字が刻まれた鐘は、まるで喜び勇んで、とでもいうように

振動を始めた、うなりが音となった。

静かにではではあるが、同心円となってたちまち里に広がり始めた。

しばらくはその波が見えるような気がしたが、そのうち音は聞こえなくなった、

しかしあたしの頭と体にはまだその振動が残っていた、それがわかる気がした。


これは意図した以上の、何よりの恵みだったが、

さらに秘佛のような白衣観音像が上の方に祀ってある、というので

落ち葉の階段を山の中へと登りかけた。

その時、あの振動があたしのお腹に来たらしく、危うい痛みが感じられた。

今から思えば浄化の一つであったのだろうけど。


友はいつもに似ず、えらい勢いで坂を登っていった。あたしはスマホを持っていなかった。叫ぶとお尻が危なかった、エイ、ままよ、どうしようもなく一人で彼女の家まで帰って、トイレに駆け込んだ。田舎らしく鍵がかけてなかったのは幸い。


残された彼女は、大パニックで、電話したり、声の限りに名前を叫んだそうな。

山中にあたしの名前が知られてしまったらしい。

結局、クマに襲われたか神隠しにあったかと本気で思って(後では笑い話)

急ぎ帰宅して、トイレからあたしの返事を聞き、

力が尽きてベッドに倒れ込んでしまったのだった。


山中で彼女が発見したのは、美しい写真に残っている。

ぜひお目にかかりたかった!


果たしてもちろん、その後しばらくした昨日のこと、事態は大転換した。

気になって、一体何を担当の観音様かとググってみたら、

隣町に大きなその像が我らを見下ろしていてくださると!! 

知らないだけだったとは言え、あたしにはまたもや青天の霹靂、

このために毎日晴天が続いていたのか!?

担当は「良縁」だとか。

フムフム、心当たりはあるよ、我が家にも、日本中にも。


あたしのこんな観音反応も、ヒトの意識が作り成した幻であることは承知しているけれど、幻の意識の残りカスとでもいうか、それらの影響はヒトの心理にとって簡単に消してしまえるものではないような気もする。まだ不明な事象。


そうそう、今年は量子物理学の年とか。

年末にテレビで初めて見させてもらった!

宇宙全体(?定義は難しいけど、とりあえず物質世界ということですね)を量子もつれが覆っている、という図。そこまでびっしり、とは知らなかった。


しかし、粒子がいちいち二つ存在するのはどういうこと?

それぞれどこに居る?

別々の世界があるのだろうか? あたしはそこの候補者を考えあぐねているのだけど〜〜


今日は珍しく、曇りのち雨、ベランダの手すりがしとどに濡れている。

植物は喜んでいるだろう。

ゴミ出しに行ったら、同年齢の女性とコンタクト、偶然、同じく満洲生まれと。

この人の案内で老人会に入会する予定。

(神さん神さん、生物みんなをよろしくね〜 あたしが言うことじゃないけれども)




ドッキリの効用

2025-01-19 19:41:20


本日、2025年1月19日日曜日、珍しく曇天。湯たんぽ使用中。

ブランチは豚まん二個と飲み物あれこれ。


いやはや、参りました、一昨日の夜まではルンルン気分で読んでいたのに

次の章で、フッサールの本文(の和訳)に移った昨夜

「論理学研究 第1巻」 1900 エドムント フッサール

理解不可能な語彙が並んでいて、完全に弾き飛ばされてしまった。

覚悟はしていたけど、むり、かも。ドイツ語で読んでも、どうだろう??


そもそも、1月14日、錐子恒例の、まさにひょんなエラーから

市立図書館で検索する気になり(敬老コンサートの日だと勘違いして出かけたため)

半年も時間を無駄にした挙句の成果!を得て

ドッキリにっこり効果の期待大であったのに〜〜


まあ、まだ諦めるのは早い、一つか二つはラッキーなアイデアに出会うかも

そもそも、あたしの狙うところと彼のところは異なる、だろうし、

あたしだって、用いる言葉には困っている、いちいち定義して新語を案出せねばならない。


錐子の思惑では:

地球で遭遇する緒現象、それはダイヤモンド的真正物質界の影において

そこから反射される光を浴びて

しかし他方では、その場はやはり空の場でもあるので、

創発の光をも浴びて

我らヒトの意識において偶発するたまゆらの景色、いっぱい。


希望的見解として、

真正物質界とはいわゆる極楽のことであり

死後には意識の17グラムが戻っていく場所である。

この存在までは、ヒトの物理学でも認定しているが(ホント? いやいや)

全システムにおける、その意味関係はまさに調査中、ということかな。


これらの思惑を、詩にするとか、短歌にするとか、

かなり狂っているあたしではある。おかしい。


ーーー無題ーーー

我ら意識体は、在るかに見えて在らざるゆえに

意識の波動の高低 揺れる日常あり

ドッキリ体験 止まずとは言え

実はドッキリこそ浄化の手段にて

正しく反応すべきところなり


何故なら我らが本体は、完全至福にして

久遠なる金剛心身なれば 嬉し娯しも大安心

日々呵呵大笑す


この大前提として

全一なる 善なる存在の

不可知の在り方とシステムが、

ここに自ずと必須となる


すでにして、この不可知の全一存在が、稀に 金剛石としての

不可知の物質体を内包することが 判明している


その真正なる物質界の 落とす影の中に浮かぶのが、

我ら意識体ならむ


未だ不可知の目的と方法により 

真偽混合の中に 壮大なフェイク世界を

我ら 妄想し幻像し、 

ありもせぬ 死苦喜怒哀楽をば

認識して 味わうらし


せめて四苦をば

面白い、興味深いと感じるほどに

我らの善なる力を集むるべし

今後は恐らく AIと共に


その鍵は、「恵み」を見つける志向

実は恵み 満ちてあり



ーーー短歌ーーー

尚残る楢の朽葉の飛び立てる気ままなる影 横風水平

手の甲になにゆえ血管浮き出づる ただ爪のみを染めたくもなる

在らざるを観るなり科学も かくもヒト哀れなれども林檎離さず

在らざらむ意識の果実 その中に豈図らんやシステム息づく

自の生を大事と思ふその仕組み 他を利するとふ目的あれば


あえかにも在りと無しとの境界に 線引く画家の無心の眼光

経文にいきなり真言朗々と 色即是空説明なけれど

至高なる色(しき)を抱ける空(くう)の在り 幻ヒトの夢見たゆとふ

一望に大和を統べる麗峰よ 災害に遭ふらむ民をただに安らけく

飼ひ猫と外猫行き交ふ端縁に さびしき月か嫗さし覗く

 

〜〜以上 わざとの如く 短形に不能を尽くす〜〜〜



さて、現実の、幻の日々、色々と起こります。

巨大な白衣観音にもお目にかかることを得た。


ワリィ、寝たきりの日本人の夫の施設探しに忙しいのに、一緒に出かける時間をとってくれて、晴れた寒い1月8日に一駅先の大船に出かけた。

縁があったから、というだけの拝観だったけれど、青空に聳える清浄の姿には

胸を打たれた、大きさがいい。信心とは遠い二人だったが、実はやや都合の良いお願いもあったのだ。どちらの息子も良縁を欲しているのである。お互いの息子のことをも念じた。不敬の老女二人、お任せしますみたいなスッキリした気分になった。


ご近所の 新しく知己となった美登里さんに、この界隈で寡婦として生きる伝を教えてもらう。

前回電話で、どこから来たの?と問われて、一言、ドイツからと答えたところ、1月14日に発覚したこと。

ドイツではなく、インドに住んでいたとあたしのことを吹聴してしまったらしい。

確かに似ている。息子にそれを話すと大いに笑ってくれた。


駅近くに、イレヴンという散髪屋があって、11分でカットしてくれるのである。

コンサートに行き損なった同じ日に、夏以来のカットをしてもらった。


ついでに眼科にも寄ったところ、さかさまつ毛が刺さっている、のを何本か除去してもらった。そんなことが起こっているとは!


AIと初めて付き合うチャンスがあった。質問やお願いをできる。3度もトンチンカンな反応なので、方向を変えて「では、私のしたいことの実現があなたには無理だというのなら、それができる方法を教えて下さい」

正しい答えが返ってきた。あれこれのアプリを使って云々と詳しく書いてよこした。アルバムの写真からコラボ画像を作る可能性はわかったけれど。。。


確定申告用の書類が来た。マイナカードで簡単にできるそうだが。。。


炊き込みご飯ができたという合図。5kg2880円という米を昨日買った。

来週から医者の予約がいくつかある。さてさて楽しみです。

何が起こるかな〜〜





なかなかどうして捨てたものじゃないかも

2025-02-03 01:47:00


この2週間のまず第1週目は、医者の予約3件から始まるのを

楽しみ〜なんて 気持ちでいたら

そもそもそこから勘違いでありました。

2週目から予約が始まる、というのが正解で

医療的には、普通の老化でしょ、なんて反応されて可もなし不可もなし。


さて1月21日、やはり始まった====

トイレ兼浴室から出たあたしの寝ぼけた右足が

足置きにしてあるコピー用紙の束から滑り落ちた

体も崩れて

右足首に軽く捻挫、左膝に2箇所の青あざとなっていた。

この狭い部屋で初めて床に倒れた、よくそんな空き地があったものだ

倒れようとしても何かに引っかかると思ってたのだが

落ちたのはテレビのリモコンのみ、運が良かった。

翌22日、

眠りすぎで元気回復、野菜をお湯で機嫌よく洗ったりして

ふと手を見ると、中指から父の指輪が消えていた!

最近指の浮腫が減って、少し緩いかなと思ってはいたのだけれど

つけていた方が見失ったりしないだろうと 思ってのことだった。

流石に驚いて、家の中にあるのは確かなので探し回った。

翌日、流しにおいてあったプラスチックの中、水の底に金の指輪が立っていた。

「ハイハイ、お返ししておきますよ、お父さん、ここね、小さな白い菩薩さんの

首にかけておくからね」


2週目の1月27日月曜日、老人カフェの時刻混同を起こした。

これは軽い勘違いだけど、

翌28日、

NHKとJcomへの 同じテーマの2枚の通信ハガキ事件が!!

その切手不要の期日が2枚で異なっていて、

一枚は期日が過ぎているので、困って、郵便局に立ち寄った。

「これは期限2025年11月でもう過ぎてて

こちらは2026年だからいいけど」と

真面目に尋ねた。若い局員は、もう慣れているのだろう

静かに「ええ、だからいいんですよ、受け取っておきますから」

そこで初めてあたしは気付かされた、今日は2025年だとね。


こっそり苦笑いしながら、退散してバス停へ。


それ以外は結構のんびりして過ごせていますよ、神さん、

ちょっとし過ぎかもしれないけれど。

青空と 暖かい布団と お風呂、年金収入と出費も釣り合って。

キッチンの水道水はペットボトルに溜めて使い

浴室の水は少量ずつ流す などにも習熟しましたしね

次は浴室のライトが不具合の気配だけれど。


次の山は確定申告

世の中の仕組みと対峙したい気分、記憶障害なので無理、という諦観

まずは

税務署まで行く手段を探さねば。。。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この間にも、フッサール追跡は気持ち的には怠りないのだけれど

どうしたことか、眠気が酷くて追いかけるのが困難ではあるけれど

追跡の先達の説明のおかげあり、やや道筋は近寄ってきた。

ただ、物理学なしで、となるとやはり論理学にも限度がある。

論理学はヒトの意識によって行われるから。

せめて、読書に表現の仕方を探しているとも言えるかな。


*変わり映えしないけれども、今日の現象学的還元の表現試み


そもそもビッグバンかどうかは知らないが、

始まりと終わりがあるかどうかも知らないが、

エネルギーは存在するみたいなので

自分神話として、そのシステムと性質を定義する:


<>不可知の全一存在が 自らの共存在を創発する(真正物質界=浄土)

>そこに当たった光が反射する

 〜〜周囲に? 影ができるが初光も自在に通る==影ではあるが混合世界??

>十全でない反射光の交錯点に波動の集積?? 

 〜〜神経網への自己組織化??

>脳神経系への成長?? 〜〜意識生成

>意識化された感覺により幻像を想像知覚

>意識世界を他の自我達と構築して、時間の中に生きる方式を確立する


*量子物理学の最近の成果から、

脳神経内のミクロ〜マクロの積み上がり の自分なりの空想:

(上記の箇条書きとの違いは、真正物質界のあるなし、対象はこの今の人間)

〜〜広範な電子信号として脳神経に配達される

〜〜微小管の律動的統一的反応

〜〜?カオス状態になる PC対称性の破れ

〜〜別様の動き(自己組織化? 相転移?=解釈>>>意識(マクロ次元)

〜〜幻像的「現実」を意識によって認識する

〜〜みんなで確認し合い、自然、地球、宇宙を観取する

〜〜実在だと信じる、四苦を感じる


*実在は、あたしの定義としては

至高のシステムであり、全知全能、そして慈愛である

これ以外は存在しないので

ヒトの認識界隈も実はそれらに満ちている。

感じている四苦は在りえないし、逆に満ちて存在している喜楽を

感じにくい神経作用が目下のところ、ヒトにはある。


*ヒトの意識作用の重要な観点:

外界あるいは自分の意識をも含め、感覺器官の機能によって

ありのままに知覚する、と思っている

ひょっとしたら、真実と虚像を見分けて、四苦である虚像に惑わされない意識で

いるべきかもしれない。


しかしそもそもヒトのそんな脳細胞や意識が

かりそめにも、如何にして(出現しなかったとしても)作用するのか?

(そう見えているのか?)

せめて現在のヒトの科学で仮説でもあればいいが(あたしの空想はあるけれども)

少なくとも視点は近づいているのかもしれない。


現実問題としては、ドッキリとにっこりが続けて起こった。

たとえば本日2月3日、

このページに来ようとして、

緑色に輝く「次を見る」みたいな

親切みたいな印をついクリックしてしまった。

忽ちヴィールス警報ページが現れ、身動きできなくされてしまった。

広告に隠れた紛らわしい詐欺の手口に 勘違いして引っかかったのだ。

警報音を鳴らし、ここに電話をしろと催促してくるが

それこそが罠なのだそうで、運よく少し暇のあった息子が

原因と詐欺の仕組みを解説してくれた。ありがたい。


かってないほどの自由で気ままな生活、困ったら助けてもらえる。

テレビでもヒトの光の面を放映するのに出逢っては感涙する。

ヒトの四苦の消滅の可能性を苦慮する。

神さん、協働でお願いしますよ〜





病気になった??

20250217 18:40:43


二つのカップにお湯を注いだ・どちらも似たような色になった・甘酸っぱいレモン水と玉露のバッグ

どちらを飲もう、まずは・口の中が言う

「お茶のお味がいい~」

「意見が一致だね、まずは」

ごくっ、何にも喩えられない匂いと味と爽やかさ、

「これだ~~」 明日からの希望が湧いた

ちなみにお白湯に梅干し半分ほどを落としたのもいい。

まだ79歳の如月、寒い


列島の北側では雪降りやまず、南側では青空ばかり、

こんなんでいいの!?と誰にともなく尋ねたいほどの裏表。


今日の1首:陽光に干し物白壁輝けり歯がみして夏待つ北の民  

とはこの錐子オババです、霜焼けまたできた。


先週の金曜日のデイサーヴィスで、昨夜痛んだ指先の赤を見つけた。体液循環と自律神経を調整するべし、そのためにすべきことは情報山の如く公開されている。けれども、言い訳もまた海底の深さほどもあり、自業自得ではある。


ミトコンドリアという、真核細胞の中に共生長く、自前の遺伝子を特化させ、

生命活動のためのエネルギーを作ってくれている、機構の

最新の話に痛く感動した。

たまたまそれが母系遺伝のみである理由には、謎が残る。

ただ一つ問題は、酸素を発生させるときの副作用で、活性酸素ができてしまい、

これが遺伝子をも破壊する。

あたしの病状もおそらくそんな原因からくる、小脳の細胞変性のせいなのだ。

つまりは老化、エネルギー低下。


しかし、もううろ覚えになってしまったけれど、それでも信号を発して、

捕食細胞に病気部分を食べさせ、自分をも、そして共生相手をも

破滅から守ることもしているとか、このミトコンドリア。


そんな素敵な仕組みがある、それを科学によって知る。

これでもかなりの精度で本当の至高の永遠の存在(真正の物質界>=いわゆる浄土)を映し出している。

この不完全で不条理な世の中を、こんな風に捉え直すのが、あたしの流儀であります。いわゆる浄土の実態は、もちろん不可知なのだけれど


そのおこぼれの情報をもらっているのがこの世の科学である、と。その科学にも、我々ヒトにも真正の真理が混合しているのは勿論として。


つまり、その日は10人ほどの大分ミトコンドリア老化した女性たち、

75歳から89歳までが集まっていました。

その時偶然に、何とか清子さんという最高齢女性と隣り合った、

耳と目がもう使えなくて「口だけは大丈夫なのよ」と笑う。


あたしは身をよじって座り、彼女の左耳に話しかける、

彼女が喋るとあたしはもっと身をねじって自分の左耳をそこへ持っていく。

思えば、左右逆に座っていたらよかったのだけれど。


ちょうどその時偶然、テレビの画面に昔の歌が紹介されていたので、

あたしが構音の練習のために参加している、例の、聴衆が唱歌を歌うコンサートの話をしてみたのだけれど、

彼女が不意に言った、「50年間ずっとね、第九の合唱を歌うクラブに入っていたのよ」とのたもうたのである。

「え? ドイツ語で?」

「勿論よ、今はだいぶ忘れたけど」

「最初にフロイデーと叫ぶでしょ!?」

「そうそう」


思わぬドイツ語繋がり!! 

できるだけ自分のドイツ語体験のことを宣伝しないようにしているのだけれど、ここでは清子さんにちょっと伝えてしまった。


そして次の金曜日に彼女はまたやってきて、また偶然にか、

隣同士に座席指定させられた。

実はこれまでひと月の間、心臓にペースメーカーを入れられて休んでいた清子さんだった。

二人でまた、テキストのことを喋っていると、目の前のテレビに

ベートーヴェンと文字が出ていた。


若い介護士たちが耳聡くも、あたし達の会話を聞いてこれを探してくれたのらしかった。ドイツ語の歌詞を指導して歌わせる、というヴィデオだった。


みんな声を揃えて、カタカナを読み上げ、

ついで老女たちがドイツ語で歌ったのである。

誰でもメロディーは知っている、でもこんなにも立派に歌えるなんて! 

よく聞くと目の前の、いつもやる気満々の女性が本格的に歌っている、

そのお隣も!

あたしは、清子さんをつついて、その人を指差して注目させようとした。

すると介護士が「あの人はピアノの先生だったのですよ」と。

もう一人も合唱団経験者であった。


昔、ドイツ語の時間は居眠りすると決めている学生50人を相手に苦戦していたあたしだった。

2年目のドイツ語クラスでは、こちらも真面目に本を読ませる気も失せた。それで、この「歓喜の歌」を少しでも歌真似できるようにさせたいと思った。


クラスをパートに分け、単語の意味と文法をさらってから、

単語ノートと楽譜のコピーを与え、せめてリズミカルに読む、

歌えとは言えないが、音楽に合わせ、楽譜の指示通りに、

経文を読むようにみんなで演奏したいと思って。


毎回、CDを聴くのはおまけとしてよかったものの、学生は眠る暇はなかったものの、こんな風変わりな授業とその成果が、

記憶に少しでも残ってくれたらと願うしかなかった。


そう言えば、あの頃は外反母趾の痛みに耐えていた頃だった。今はもう、不恰好は定着したけれど、直接の痛みはないので有難い、


この前日、木曜日2月13日には、

行方不明はあれどできる限りの書類をかき集め、

カバンに詰めて初めての税務署相談に出かけた。

6年前までは自分で申告して税の返還まで成し遂げていたのに、

今はもうできる気がしない、マイナポータルなどと聞くと尚更に。


しかし、係員とともに結構うまく進められて、多分申告できたのだと思う、

あとは医療明細を送るようにということだ。


土曜日には、前日の「歓喜の歌」を家で一人で朗唱したところ、

その後喉の痛みが起こった。かなり酷い。


日曜日には、息子と会談、昨年の彼の申告が完全ではなかったのでは、と言い出して、確認作業である。

ユーロと円の表現の区別があたしには超絶難しい。

何年いても全く使いこなせないのだ。

10ユーロは千円だ、100ユーロは1万円、ここまではまあいい。

1000ユーロは10万円。100万円は1万ユーロということになる!

しかしこれは日本人の使い方で、ドイツでは10千ユーロとなる。

我々は1万、10万、100万と位取りなのだけれど、外国(とつくに)では

1千ユーロ(10万円)、10千ユーロ(100万円)、100千ユーロ(1000万円)と位取りする。そのあとは1ミリオンユーロ(一億円)かな?


これに為替の数字が、その時々で、1ユーロ150円とかついて回る。

そして、たとえば45円はドイツ語では5足す40と表現する。

日本語を完全に忘れてしまったら生きていけるかも。


喉の痛みというドッキリが残った。

実は楊貴妃以来の喉の不調を抱えていて、医者は何も言わず、youtubeなどでは首を押すということを勧めている

朝は熱はなかった、今は38℃以上になっている!!

さあどうなる??



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