第2話 ダイヤモンド
僕達3人は、ガキ故のくだらない喧嘩はあったが心の奥底では仲良しだった。
兄もよく笑わせてくれたし、姉とも仲が良く、色んな公園で一緒に遊んだ。
姉はよく友達を家に連れてきたが、姉の友達からも可愛がられていた。
能天気な時期だった。
しかし、僕の成長とともに母のパーキンソン病が進行した。
家事がままならなくなった母の代わりに、兄と姉が交替で夕飯を作ってくれた。
母だけならまだしも、手のかかる弟がいたためだ。
今でいうヤングケアラーだ。
10代半ばの、部活に行ったり仲間とつるんだり遊びたい盛りの子供が、放課後真っ直ぐスーパーに向かって家事をしなければいけないことが
どれだけ悔しかったか。
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