第5話 参加希望

 探索者協会に戻ってきたので、ダンジョンインフィニティの浩司を探す事にした。


「あ、ダンジョンインフィニティの方ですか?」

 見つけた。

 運よくなのか、蟲の効果なのか知らないが、元からは想像つかない程可愛らしい顔になってる。

 しかも、コイツは低身長好きだ。

 絶対食いついてくる。


「そうだけど、どうしたのかな?」

 よそ行きの顔しやがって。

 お前、俺を落とす気マンマンだろう。


「あの、新メンバー募集に応募したいんですけど」

「お嬢さんは何が出来るんだい?」


「あ、魔法がいくつか」

「へーちょうど良いね、うちは魔法系居ないからなぁ」

 知ってる。


「本当ですか! じゃあ新メンバーになれます?」

「うーん、なれるかどうか俺がテストしてあげようか?」

 始まったよ、性欲魔人が。


「お願いします!」

「じゃあ、ついてきて」

「はい!」

 どうせラブホテル連れ込むんだろ。


「ここに入るよ」

 分かりやす!


「ここですか?」

「静かだし、テストにうってつけなんだよね」

「はぁ……」

「ほら、早く来ないと、パーティ入れないよ!」

「分かりました……」


 部屋に入るやいなやいきなりキスしてきた。

 ……

 ……

 ……

 ばぁぁぁぁぁぁぁぁか!


『支配』の蟲十匹仕込んでやった。


「口開けな」

「……はい」

「跪いてだよ!」

「はい」


「『強化』の蟲もお前に入れてやる。

 せいぜい俺の為に働け!」


 俺の口から『強化』の蟲たちがウゾウゾと湧いてくる。

 その蟲を跪いて口を開けている浩司の口へと落としていった。


 ーダンジョン入り口ー

「俺が見つけて来たんだから大丈夫だって!」

 浩司が二人を説得してる。


「えー女の子じゃ頼りないなぁ」

 違うだろ、お前より可愛い俺が入るのが嫌なんだろ?


「君は何が出来るんだい」

 うわぁ、こいつもあわよくば落とそうとしてるよ。

 あれだけ大々的に付き合います宣言しといて、よくそんな態度取れるな。


「魔法使えます!」

「お試しで一回一緒にダンジョン入ってみれば良いじゃない! な! な!」

 浩司が押し切りそうだ。


「何階まで行った経験あるんだい?」

 リーダーだけあって意外に慎重だな。


「二十一階です」

 そう言ってギルドカードを見せてみた。


「おー凄いじゃないか、じゃあお試しで一回潜ってみようか」

「よろしくお願いします!」

 この身体で、最初で最後の同行だな。


 ーダンジョン二十四階ー

「君強いね!」

「そうですか? お役に立ててるなら嬉しいです」


「そんな事よりボス倒して本当に二十九階まで行きましょうよ! じゃないと次の動画取れないし!」

 おーおー、彼氏取られて機嫌悪そうだな麻衣。


「あ、あぁそうだな」

 なんだ、こいつ尻に敷かれてるのか!

 俺と変わんねぇじゃねぁか!

 ……ちょっと悲しくなった。


 ボスもあっさり倒して、ドンドン進む。


 ーダンジョン二十九階ー

「強いね君!」

 さっきより口調強いな。

 そりゃそうだわな、俺の魔法で相当楽できたもんな。


「このまま三十階のボスも倒しておこうぜ」

 浩司に予め言うように仕込んでおいた。


「そうだなぁ、倒せなかったら恥かくしなぁ」

 あぁ、そういう性格だって知ってたよ。

 自分を良く見せたいから失敗シーンが配信に流れるなんて絶対嫌だもんな。


 こうして、三十階のボスへと向かう事になった。

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