第15話
目に映る姿は間違いなくハルの背中
聞こえてくる声は間違いなくハルの声
なのに話してる内容は何の事なのかさっぱり分からなかった
『ずっとなりたかったから・・・・』
『入ったら4,5年は戻れない』
頭に入ってるけど理解できなくて呆然としていたら目の前のドアがガラっと開いた
「え・・・いちご」
呆然とする私を見て驚いた顔をしたのはいつものハルで
「い、ちご・・・」
私を気遣うように横から声を掛けてくる花梨
「あ。ハルだ」
認めたくない現実から私は目を逸らした
私を見てハルの目が曇ったのに、私の胸が痛いって言ってるのに見えないフリをした
今年の七夕もやっぱり雨で
あの高台で星を見る事はなかった
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