第15話
「川上さん」
「あ、いらっしゃいませ」
「よ、宜しくお願いします!!」
名前を呼んだ彼より少し後ろから聞こえた可愛らしい声に目を向けるとおろおろとした女性が居た
「プランナーの川上千草と申します。この度はおめでとうございます奥様」
この仕事に就いてこの瞬間が一番好きだ
全く知りもしない幸せな二人に損得関係なしで言えるこの一言はこの仕事の特権だと思う
「は、はじめましてっ・・・・すっ、痛っ!!」
「違う」
一生懸命言葉を紡ぐ彼女に隣に立つ彼がぺちんとおでこを叩いた
「・・・・か、か、上谷美希です」
その光景を見てこっちが照れてしまった
「入籍されたのですね」
そう言ってファイルに目をやる
‘鈴原 美希’
彼女の旧姓、それを言おうとして彼は彼女を制したんだろう
その姿を見てふっと笑ってしまった
「川上さん?」
「あ。いえ、すみません」
「いえ・・・」
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