クリスマスイブの夜を歌舞伎町で過ごした話

名▓し

クリスマスイブに。

歌舞伎町のバーで1日だけ働いたことがある。


前職は某ブリティッシュパブで1年ほどアルバイトをしており、その流れで似たような仕事を探していた。


ただ、辞めた時期が中途半端だったこともあり、なかなか新しい職にたどりつけない。いわゆる無職生活の幕開けである。


当時はまだ学生で、卒論の執筆が佳境に差し掛かっていたことから、「卒論さえ終われば何とかなるだろう」と高をくくっていた。


けれどその時のボクの立場というものは、意外にもめんどくさいもので。


一応、4月からの務め先はあるということから、数か月しかシフトに入れないという欠陥住宅であった。


最初のころはフリーターという体で嘘をつくわけにもいかず、最寄り駅は玉砕。


1週間に10数件のバイトの面接にいったが、どこからも連絡が来ることはなかった。


これは下手な就活生より、マズい。


いよいよ本腰を入れて、職探しをしなくてはと思ったはいいものの、いまのこの状況で雇ってくれそうな職場など、ラブホの受付か元ホストがオーナーの安っぽいなんちゃってバーくらいしかないと思案していた。


で、実際に歌舞伎町に足を運んだわけである。


(ちなみにラブホの受付は研修期間が3ヶ月もあった)。


※一応いっておくが、ちゃんとしたBARで働きたい方は絶対にind〇dとか、バイ〇ルなんてものから応募しないほうがいい。

まず自分が働きたいと思うBARを見つけ、そのお店のHPで求人情報があれば自分で実際に客として行ってみることをおすすめする。

これは先輩バーテンダーとの約束だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る