第4話 少女は配信者に出会う③(第三者視点あり)
>>配信者のにゃむこSide
光が見えツンとする薬品の匂いが私の鼻をつく。
「知らない天井だ」
使い古されたセリフだが、経験して分かるこの気持ち、これがあのアニメのキャラのセリフだったのか……。
っと私は思いながら体を起こすと、そこにはナース服の女性が立っていた。
「先生!患者さんが目を覚ましました!」
その後は、レントゲンで身体中の写真を撮られるわ、色んな医者が来るわでてんやわんや状態だった。
だって、私のバイタルログが『脊髄損傷及び、全身骨折、多臓器不全」という状態から『全治』になっていたからである。
「流石、レアスキルを持つDチューバの方は違いますね」
どうやら此処の医者連中は 『私が何らかのレアスキル』で回復したと思っていているようだ。でも、アレは私のスキルなんかじゃなくて……。
っと考えを巡らせていると
「にゃーちゃん!大丈夫だった!」
と声をあげながらマネージャーが飛び込んできた。
「ええ、何とか大丈夫だったよ」
「よかったー、にゃーちゃんが無事なら安心だよ、でも」
「でも?」
「良いニュースと悪いニュースあるけど、どっちから聞きたい」
「どちらでも」
「じゃ、良いニュースから、にゃちゃんの最後の動画が1億再生されたよ!」
「で、悪い方は」
「相手の少女をネットの特定班が特定して、バズッて超有名人だったことが分かって新聞、ニュースの一面を飾っている。で、相手は」
っと言いながっらスマホを私に見せて来た。
『
『にゃむこ死す?!犯人は
『にゃむこの自作自演か?異なる大事務所のコラボの為の陰謀か?』
『巨大芸能事務所、ザ・スターとザ・ムーンの対立激化か?』
こんなのが普通に芸能ニュースの一面じゃなくて、普通のニュースの一面をぶち抜いているっているって事は日本は平和やなって思っているとマネージャーが爆弾を落とした。
「にゃむこさん、3日後に東京で記者会見開くので準備してください」
「へ、まって。何もかも分かって居ないし、何も話せないよ」
「ドローンの録音データで我々は分かって居るので問題ないです、とりあえず退院ししますので、準備してください」
そう言われながら私はマネージャーから服とメイク道具一式を渡されて準備を始めるのだった。
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