第2話 少女は配信者に出会う①(第三者視点あり)

>>配信者のにゃむこSide


 私はダンチューバの【にゃむこ】、ダンジョンを探検する姿を世界中に配信している、ダンジョンランカーの美少女で、あと少しでA級に届く予定の今をトキメク逸材……。


っと思いながらダンジョンを探検している時は中継ドローンに愛想を向けながら


『にゃーこ、猫民、元気にしている?今日は関西の三ノ宮ダンジョンに来ているよ』


っと挨拶をすると


≪にゃーこ、関西だと≫

≪配信まってたぞー≫

≪おら、関西出張祝いの投げ銭 1000円≫


 腕元の時計デバイスに様々なコメントが流れている。


『今日は三ノ宮ダンジョンに潜ってブランドグッズを手に入れるにゃ』


 そう、この三ノ宮ダンジョンはドロップするのはダンジョンブランド、通称Dブランドと言われる高級バッグだったり化粧品や時計だったりするのだ。


 浅層の5層でもDブランドを手に入れるだけでも十数万円が手に入るから人気スポットであるが、その分モンスターは強力無比でユニークな感じだ。


 でもユニークは滅多に出ないから、少し20層位まで行って適当なモンスターを狩ってDブランドを得て数百万の収入を得るだけで満足しよう……


そう思っていたいた時もありました。


『グぇ』


 っと潰されたカエルの声をあげながら壁に激突し私の背中に激痛が走る。


≪にゃーこ、大丈夫?≫

≪もうだめだ、助からないぞ≫

≪こいつは、確かユニークで倒すと神戸ビーフとかレアドロップが出る奴≫

≪神戸ビーフ食べる前ににゃーこがミンチになっちゃう≫


 コメント欄は人が死にそうな時に言いたい放題である。


 近づいている頭が牛のモンスターが斧を振り上げた、私は悲鳴を上げながら覚悟を決め目を瞑った……。


「ピギッ、ビギギギギ」


 っとモンスターの声がし、生ぬるい液体が私に掛かり、私は目を開けるとそこには……。

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