罪の浸食
第1話
むせ返るような熱気と淫臭。
目の前で大勢の男女が裸で絡み合っている。
コカインのせいか我を忘れてハイになって互いを貪るようにsexしている。
耳に入ってくるのは大音量のトランスに男女の声。
ブラックライトに映し出される男女の姿は醜悪で禍々しかった。
まるで私のように。
だってこれは私がやらせたこと。
自分の罪を目の当たりにした私にはなんの感情もわかなかった。
懺悔も後悔も感じない。
だってまだ途中だから。
私はもっともっと罪を犯すだろう。
リュウヤを裏切らないために。
零を守るために。
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