第3話 ○○してくれて、ありがとな!

しばらくして、彼女のエックスの投稿を見に行くと、こんな風に書いてあった。

「体調が悪いから、しばらく配信お休みする」ってね。

それを読んだひなのは、彼女にDMで「大丈夫?」って声をかけたかった。

でも彼女はフォロワーからしかDMを受け取らない設定にしていた。だから、それはできなかったの。


そこでひなのはどうにかしてDM以外で声をかけられないかなぁ?って考えた。そして気づいたの。

「おし!!DMがダメなら、コメントで伝えればいいやん!」ってね。


コメントの内容も、ひなのはすごく考えた。なんて書いたら、彼女の心に響くだろうか。

どんな風に書いたら、心を楽にしてあげられるんだろうか。

で、その時に選んだ言葉達。


「配信休んでるみたいだけど、大丈夫?何かあったら、言ってよ。しんどいときは、休んでいいよ」


すご〜くありきたりだとは思う。誰でも、かけることができる言葉達だった。

でも、ひなのは心を込めて作った文章なら、例えありきたりだったとしても、必ず彼女の心に響くだろうと信じていた。


そしたらね、なんと!!!

あちらから、フォローされたではないか〜〜〜〜♡♡


まさか、そんな事をしてくれるとは思いもしなかったから、カナリびっくりしたとともに、なんだかすごく嬉しかったの。

だってそれってさ、閉めてた扉を少し、開いてくれたってことじゃん?


だから、ひなのは舞い上がってしまって、早速心配しているというような内容のDMを送った。

さっきのコメントだけで十分だったんだけどさ。さらに声をかけたかったのよね。

これはそのとき、ひなのが送ったDMね。


「お疲れ様!フォローありがとうね!よろしくね♪大丈夫?心配~~~!!!早く復帰できるといいね、無理しないでね〜」


でもこれを送ったあとに思った。

結構くどかったってね。

でも、送ってしまったもんは、もう戻せないも~~ん!

って思って開き直ったみたいだけどね。笑


そしたらさ、こんな風に返ってきたのさ。

「ちょっと配信萎えしたから、数日休んでるだけだよ」って。

そん時正直、ひなのは少し残念だった。

な~んだ心配ご無用か!!ってね。


でもそのあとさらに

「心配してくれて、ありがとう!それだけでも、嬉しいよ♪」って返ってきたのね。

それを読んだら、ひなのは喜ばずにいられなかった。

だってそれって、少なからず心に響いたってことじゃない?これは舞い上がらないわけないよね?

で、そのあとのひなのの返事はこう。


「柚果はさ、一見元気そうに見えるけど、何か抱えてるものがあるように感じたの。直感でね。(違ってたら、ごめん)

だから、声かけずにいられなかった。少しでも、力になりたいと思ったよ」

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