お願い ! ! 姫巫女様。
猫野 尻尾
第1話:遊月那姫(ゆづきなひめ)
誰の召喚も受けずに神の国「高天原」から人間界へやってきた一人の姫巫女さん。
「
彼女は「
「
神の国で平和に暮らしていた
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
一方こちらは人間界。
「
遊星は、女子に惚れっぽい性格の男子。
惚れっぽいもんだから我慢できずクラスの女子を順番に告りまくったあげく
全員から「ごめんなさい」を食らった。
ただし遊星は可愛い子にしか告らない、もしぶちゃいく女子に告って「ごめん
なさい」って言われたら立ち直れないからだ。
どうでもいいようなプライドは一応持っていた。
女子たちに断られた理由は、優柔不断、最低、ウザい、重い&ヘタレ。
女子からすれば、あげたらきりがないくらいのダメ男だと思われている。
実際は案外、純粋なところがあって好きな子のためなら一直線なところもある。
けっこうイケメン君なんだが・・・軽い性格が災いしていた。
遊星はクラスの女子全員にフラれてショックを受けていろんなことが急に嫌に
なって挫折したあげく、この先いいことなんかなにもないんだって自分を
卑下し悲観し世を儚んで死んでやるってヤケになっていた。
学校からの帰り道、カンカン鳴ってる踏切の前に差し掛かった時このまま電車に
飛び込めば、あっと言う間にあの世行きだな、楽になるなってふと魔がさした。
今まさに死神が遊星の背中を押そうとしていた。
おもむろに遮断機をくぐろうとした時、遊星の背後にいた死神に、
「あなた、邪魔・・・どきなさいよ」
って死神を押しのけて、遊星の襟首を掴かんだ誰かがいた。
遊星が振り向くと・・・。
「あなた・・・死のうとしてます?」
そう言った子は、どこかの神社の巫女さんみたいだった。
で髪をおさげにしていてめちゃめちゃ、めちゃめちゃ可愛げな女の子だった。
しかも爽やかオーラに涼やかな瞳キラキラ。
よく見ると胸だってけっこうデカそうじゃん。
わずかな時間でも遊星はどさくさに紛れてもそういうところは絶対見逃さない。
おっぱいの大きさも遊星にとっては女の子を選ぶ大切なポイントのひとつなのだ。
「お〜まじこで可愛い女子・・・まじ俺のタイプ」
「こんなところにいたら危ないですよ」
「とりあえず道端まで移動しましょ」
その巫女さんに、そう言われたので遊星とその子と一緒に道路の端っこに移動した。
「それで?・・・あなた、死のうとしてたでしょ?」
その子はまたそう言った。
「とんでもない、そんなことしてないですよ」
「白状しなさい・・・分かってるんですよ」
「君・・・エヴァの飛鳥タイプ?・・・綾波じゃないよね」
「なに、訳の分かんないこと言ってるんですか?」
ちょっとヘタレな遊星は女性から上目線で指摘されるとしかられた子犬みたい
になってしまう。
本来ツンデレ系の女子に弱い遊星。
だからすぐ白状してしまった。
「そ、そうだよ死のうとしてたよ・・・でも君みたいな可愛い人に声かけられたら
死のうと思ってた決心が鈍るじゃないですか?」
「ほら、やっぱり死のうとしてたんじゃないですか」
「知ってます?自殺なんかしたら保険金降りませんよ」
「保険金なんてかけてないと思いますけど・・・」
「つうか、こんな俺の自殺を阻止した君は誰?どこの神社の巫女さんですか?」
「私は
「はあ・・・ゆずきな?ひめ?」
「今日、神の国「高天原」から人間の世界にやってきたばかりです」
「目標ランダム設定にしてたからこんな場所に出ちゃって・・・で見たら間抜け
そう〜な高校生男子が電車に飛び込もうとしてるじゃないですか・・・止めない訳
にはいかないでしょ、神に仕える身としては・・・」
「間抜けそうなって、それおれ俺のことですか?・・・」
「つうか・・・今、どこから来たって言いました?」
「神の住む場所・・・
つづく。
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