異世界に召喚されて魔王に雇われる話

@mirin30

第1話 専業主夫にはなりません!

俺、雨宮 司あまみや つかさは気づいたら知らないところにいた。


 辺りを見渡すとおどろおどろしい縦に長い部屋屋、豪華な椅子と辺りを照らすための何十本の蝋燭しかない。


 そして、そんな椅子には羽とツナを生やした女の人座って僕をじーとみてる。


 なんだこれ、、、うーん思い出せー


 今日は授業を受けて、部活入ってないから普通に帰ってーゲームしようかなーとか思って歩いていたら急に足元光って気づいたらここにいた。。。


 思い出してもなんもわからん。誘拐?え?誘拐?

わかんなーてか、誰だよこの女の人すっげぇ美人だけどこっち睨んできて怖いし。


 「…貴様、名をなんという?」


 うお、話かけてきた。うーん答えていいのか?


 「知らない人に名前を教えるなと教育されてきたので教えることはできません。」


 これがいいだろ。てか、いつまで俺は床に座ってないといけないだ尻痛い。


 「我は誘拐犯などではない。」


 いや、誘拐だろこんなところに閉じ込めやがって


 「えっと、俺のこと誘拐してもいいことないと思います!なので帰らせてください!お願いします。」


 「無理だ、あと誘拐犯ではないと言っておるだろ」


 「なぜ?俺は金持ちでもなんでもないし親いないんで、金もらえないっすよ?」


 「人の話を聞け!我は誘拐犯でない!金目当てでもない!あと、ここは貴様がいた星ではないだから、帰ることはできないのだ。」


 えぇ困るなそんなこと言われても


 「なぜ黙る!そこは驚くべきだろ!」


 「うわーーーマジかーーそんなー」


 「もういい!」


 えぇちゃんとこの人の言った通り驚いたのにもういい!とか身勝手だなぁ


 「貴様と話すと自分が狂いそうだ、、、もういい説明する。貴様は我、魔王ディアナ=バルガリアが呼び出したのだ!」


 なんか、すごい誇ってる顔してるけど、説明少ないし。


 「で、なんで俺は呼び出されたの?」


 「こやつ、感情ないのか?普通魔王とか聞いたら貴様のいる世界では驚いたりするのが普通と聞いたんだけどな。あ、貴様が呼び出された理由は我の専業主夫にしようとしたからだ!」


 「お断りします。さよなら」


 なにを言ってるのだこの人は俺17歳だから結婚できないし。帰る帰る厨二病女の話なんて聞いてられるかよ。そして俺は部屋の扉に向かって歩いて行く。


 「いいのか?貴様は外には出れないぞ?なぜならここは空の上の城だからな」


 「え?」


 そして、俺は扉を開けてその目の前にある窓に目をやったそこには、いつもは上にある雲が下に広がっていた。


 「それでも、貴様は帰るつもりだな?天には行けるかもしれないけどな、で、ここでもう一回貴様にチャンスをやる。ここで我魔王ディアナの専業主夫になるか、もしくはこの城から落ちるかどちらにする?バカでなければ一択だろう?フフフ」


 クズの塊だ、この人逃げ場をなくしやがった。そして俺は窓を見るのをやめ椅子の前に座ろうとしたらこの人が指をパチンと鳴らし椅子を出してくれた。最初からそうしろよ。


 「で、さっきの2択なら俺は落ちます。さようなら人生」


 俺はまた、速攻立ち窓に向かい窓を開け足をかける。


 「待て待て待て待て待ては?貴様死にたいのか?」


 「いえ死にたくはないです」


 「じゃ、なぜ落ちる?」


 「えぇだってそれで前者選んだらまるで自分が屈した感じでムカつくから、なら落ちて死にます」


 「あぁ、我が呼び出しておいて死なれたら意味ないだろ。あーわかった雇ってやるこの城でな」


 「それならなー結婚しなくていいなら、、」


 働きたくないしなぁけど死にたくないしなぁならいいか?結婚するよりかは数倍マシだし死にたくはないしうーん、ありだな若干俺の中で死ぬよりも上回った選択肢だ。てか、なんでこの人が仕方ないみたいな感じで言ってんの?自分で呼び出しておいてさ、やっぱムカつくわ、この身勝手女。まぁいっかこれも運命。地球にいたっていなくたって心配かける人いないし。俺は窓に足をかけるのをやめ、また自分の座っていた椅子に腰掛けた。


 「わかりましたあなたの城で雇ってください。専業主夫にはなりませんけど」


 「おぉ!ほんとか!」


 この女の人はいっきに嬉しそうな顔をして喜んでいるのがわかる。


 「うんで、えーとお金とか、住む場所とか飯とかくれますよね?一文なしですし宿もないですし」


 「あぁもちろんだ!お金は月4000ディン貴様の世界で言うと40万か?住む場所はこの城にたくさん空き部屋があるからそこを使うといい!飯はまぁこの城には食料が結構あるからそれを食べてもらっていい!」


 なんか、うっきうきで饒舌に話しててなんか恐ろしい。


 「よろしくな、えーと」


 雇い主になったし言うか


 「雨宮 司だ」


 「よろしくな!司」


 そうして雇い主が立って手を差し伸べ、それを手に取った。


 「よろしくお願いしますディオンさん」


 「ディアナだ!」


 そんな感じに俺雨宮司17歳は魔王ディアナに雇われたのであった。

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