空を泳ぐ青の世界の「魚」たち

こむぎ

空を泳ぐ「魚」

最近暇で暇で仕方が無い。


部活も特に入ってないし、


趣味だって特に無い。


友達が『そんなに暇なら部活でも入ったら?』


と毎回言ってくるけど、


私は中途半端な気持ちで部活には入りたくない。


そう。


いつもそうだった。


『楽しそう』って思っても、


大会だとかコンクールだとか面倒くさそうって


思ってしまうから、部活に入らない。


きっと中途半端な気持ちで入部なんてした日には、


辞めたいって思っても自分が選んだ道の責任は


自分にあるだろうし。


きっと今日も家に帰ったら


昼寝するだけなんだろうな。




そんなことを考えながら、


真っ青で雲一つない空を見ながら歩いていた。


ふと、何かが目に映り、


凝視すると金魚のような何かが空を泳いでいた。


白で縁取りされた身体。


骨が入ってないように柔らかに泳ぐ姿。


明らかに現実では見れないような景色。


なんだか私を呼んでいるように見えて、


私はそれを追いかけた。

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