第10話
「やっ、ごめんなさい」
凄く優しくて大好きだけど、ご飯を食べない時だけは怒られちゃうから。
素直に謝ると、かず君はニッコリ笑ってくれた。
時々怒られちゃうけど、直ぐに許してくれる。
私専用の可愛いスプーンの上のお粥には、色んな色が混じってた。
風邪を引きやすい私を心配して、色んな野菜も刻んで入れてあるみたい。
本当はニンジン嫌いだけど。
食べると、かずくんが褒めてくれる。
それが嬉しいから、私は大きく口を開けてスプーンを待った。
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