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第3話
私の父は、この一帯を取り仕切る極道の組長で。
私は、その血を引き継ぐ唯一の子供だった。
身体が弱く極道とは無縁だった母は、表に出ることは殆ど無く、私も屋敷の奥で、ひっそりと過ごしてきた。
でも、私が小学生に上がった年。
私の母が、亡くなった。
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