prologue

第1話

──夢を見たの。


私の体は小さくなってて、目の前にいる男の子も私と同じくらいの目線。





『ぼく、大きくなったらはるのとけっこんするんだー!』


『うんっ!はるのも、ぜったいちあきくんとけっこんする!』


『やくそくだよ!』


『うん!ぜったいむかえにきてね!』





小指と小指を絡ませて、約束!なんて言って。


純粋だったあの頃にはもう戻れないし、くしゃっと笑う目の前の男の子にはきっと会えないけれど。





──夢を見たの。



小さい頃の、夢──。

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