『…メリー…クリスマ…うむむ…メリークリスマ…?あれ…メリークリスマ…だけが言えない…?』

@take-radio

第1話『…メリー…クリスマ…うむむ…メリークリスマ…?あれ…メリークリスマ…だけが言えない…?』

「僕は、お前とクリスマスを過ごしたかったんだよ。ちょっとでも。それだけは確かだ。」


年末も直前の地下鉄連絡通路の文房具店には、来年のカレンダーが所狭しと飾られている。

年末年始の帰省中であろうか、家族連れが目立っている。心なしか、私達よりカラフルな服装が多い気がする。

私達、と言えば。カラフルなペンや子供の頃に見たキャラクターのメモ帳などをずっと2人で見ていたかった。ウキウキしながら。大人の話など別の世界の話のように。

だけど、仕事場にも馴染むようにモノクロに近い服装の為か、そんな気分も何気もなく吹き飛んでしまう。


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