第27話 安全な場所

山咲 「はぁ………はぁ………やっと着いたぁ…………」


と俺は木に寄りかかりながら安堵していたら


鐘 「ゴーン……ゴーン……ゴーン……ゴーン……ゴーン……」


と街の中にある教会の鐘が朝5時に鳴ったこと示す鐘が鳴った


山咲 「流石に疲れたな」


と俺が

クアナ 「カルデラ……ごめんね……辛い思いさせて……」


と脚に怪我をして歩けなくなったので俺の背中で寝ているクアナが寝言で言った


山咲 「そんなことねぇだろ………………」


ドンッ!!


と俺は寄りかかっていた木を思いっきりグーパンをしてしまったら………


クアナ 「え?なに!?」


とクアナが起きてしまったので俺は


山咲 「いや……なんでもない……もう直ぐで着くから我慢しろ……」


と言い訳をしてさらに歩みを進めた


………


そして俺たちは王宮がある首都ではなく、学園から近く空軍本部があるクロッグスという街に着いたので俺は巡回中の警備兵2人に声をかけた


山咲 「そこお前ら!頼みがある!」


と俺が大声をだしたら


警備兵1 「おい……あんたら大事か?両方ともボロボロだぞ……」


と心配をして駆け寄ってきてくれたので


山咲 「空軍本部に案内してくれ…………」

警備兵2 「空軍本部?」

山咲 「あぁ……話は後だ……俺よりもこいつの手当てを優先して欲しい」


と俺が肩に貼られたA.G.S.Uのワッペンを外し警備兵の1人に渡した


警備兵2 「先輩……これって……」

警備兵1 「この紋章……あんたら特殊部隊の人か?」

山咲 「あぁ……そうだ……それに……」


と俺はクアナに被せていたSATのヘルメットを外してあげたら


警備兵1 「クアナ様!?」

警備兵2 「何があったんですか!?」


と警備兵の反応を見た瞬間、俺は安堵した


兵士に対してクアナの正体を明かすことはリスキーだがミリさん達が捕まえた捕虜達の情報によると伏兵は首都にしか居ないと言っていたらしいが……この反応を見る限りはこの街には伏兵どころか学園であった事ですら出回ってないらしい


警備兵1 「早く空軍本部に連絡だ!」

警備兵2 「了解!」


と警備兵の1人が空軍本部に対して無線を使おうしたので


山咲 「先に交代を呼べ!空軍本部に対してはその後だ!」


と叫んだら


警備兵2 「でも……入るには許可が必要で……」


山咲 「そんなもん、またこいつの顔を見せれば済む話だろ!なんならノッポ!お前が案内しろ!お前、先輩なんだろ!」


と俺は警備兵の1人を指さした


警備兵1 「確かに……あんたの言ってることが正しいな、分かった……俺が案内する。お前は俺の代わりと許可を取れ」


ともう1人の警備兵に命令した


警備兵2 「了解!」


警備兵1 「こっちです…案内します……」



…………



衛生兵 「お待ちしておりました、上から聞いてますので早くベットに……」


と衛生兵の1人が言ったので


山咲 「待て、先にお前らのボディーチェックをさせてもらう。両手を上げて後ろを向け」


衛生兵 「っ……」

警備兵1 「え?どうして?」


と警備兵が言ったので


山咲 「前例があるんでな」


と衛生兵に近づいたら


衛生兵 「ちっ………」


と舌打ちをして両手を上げて後ろを向いた


そうして俺がボディーチェックをしていたら1人の衛生兵のポケットに青い液体の入った注射器が入っていた


山咲 「なんで今、注射器があるんだ?しかも……色が変だ。鎮痛剤や、アドレナリン注射じゃないな」


と俺が指摘したらその衛生兵は


衛生兵 「はぁ〜〜」


とため息をついたので


山咲 「悪いが拘束させてもらう」


と俺は結束バンドを出して縛った


山咲 「悪いがこいつを頼めるか?」

警備兵1 「了解です」


と警備兵が衛生兵を連れて行ったので


山咲 「包帯だけくれ!止血剤はある!」


と持ち物に異常は無かった衛生兵に命令をした。


そして俺は今持ってる止血剤と包帯を使い応急処置をした


その手際を見た衛生兵の1人が


衛生兵 「なんて手際だ……俺たちよりも上だぞ……」


と圧巻されてたので


山咲 「1番上を呼べ!今直ぐだ!」


と俺はさらに命令した


クアナ 「ナ……ナギサ……」


とクアナが目を覚ましたので俺は彼女の手を握り


山咲 「大丈夫だ。もう直ぐで家に帰れる」


と優しく言ったら


クアナ 「あんたが心配なんだよ……」

クアナ 「あんたは一晩、いや一日中戦ってきたほとんど休まず、そして私を担いで歩いてここまできた」


と言われてしまってたが


山咲 「確かにが……あんたが安全なとこまでは休められないんだよ。ここだって安全じゃない」


と俺は椅子に寄りかかって上を向いた


山咲 「また元気になったら俺にメイク教えてくれよ……あれ結構興味深かったんだから。帰ったら娘や妻に自慢してやりたいんだよ」


と俺は笑い


山咲 「だからそれまで休め。それに……俺は!お前と・・・、これに出たいんだよ!」


と俺は今日の朝配られた一枚のお便りを見せた


クアナ 「それって………」


山咲 「そう!国内SP決定戦!」


それには来月、首都にある国立闘技場にてバトルロワイヤル形式で行われると書かれていた


クアナ 「なら……私も元気にならないとな……」


参加条件としてSPと警護対象の2人が必要で俺はクアナと出たいと思っていた


山咲 「クアナ、だからゆっくり休め。お前が元気になるまで、いや……なってからも守ってやるから……」


と俺は優しく頭を撫でた



To be continued

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