2. イリヤとマルちゃん

イリヤ……宮廷魔導師の主人公。最強天然魔導師

マルショシアス……マルちゃん。羽の生えた狼に変身できる、苦労性の地獄の侯爵。完結作品、「地獄の侯爵と契約したので~」で、主人公ソフィアと契約している



イリヤ :あけましておめでとうございます。今年の私の目標は……うーん、アイテム作製の研鑽を積むことかしら

マルショシアス:あけましておめでとう。俺は関係ないのでは……?


ベリアル:そなたの契約者はどうしておるのかね

マルショシアス:新年なので寝ております……

ソフィア:起きてるよ! マルちゃーん、お雑煮食べる~?


マルショシアス:空気を読め! 後にしろ!

イリヤ :お雑煮ってなんですか?

ソフィア:うちの地方で、お正月に食べるお餅だよ

イリヤ :美味しそうですね!


ソフィア:皆で食べよう~

マルショシアス:おいソフィア、お前こそ敬語で接しろ……!

イリヤ :マルショシアス様は先生のようですね

マルショシアス:王より丁寧に接するのはやめてくれ……!!!



□□□おまけ、子イリヤバージョン


子イリヤ:ほわ~、黒いオオカミさんです!

ベリアル:そなた、何をしておるのだね

子イリヤ:イリヤ乗るっ! かっかも乗るですよ

ベリアル:阿呆かね!


マルショシアス:(無……無だ。少しの我慢だ)

ベリアル:……では我も乗るかね

マルショシアス:(ベリアル様が悪のりを始められた……!)

子イリヤ:わーい、飛ぶです!


マルショシアス:(どんな苦行だ! とんでもない子供だ……)

子イリヤ:あはは、かっかより乗り心地がいいです~

ベリアル:なんであるかな!??

マルショシアス:(なんで煽るようなことを言うんだ!!!)


ソフィア:マルちゃん、全然しゃべんないね~

マルショシアス:お前は何かフォローしろ!

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