第6話 通学バス

 通学バス

 

 今朝も七時の 通学バス

 君は僕の 左側 窓際の席

 君が先に 降りるのを 

 邪魔したいんだ

 触れあう膝と膝 

 通り過ぎるスカート

 君はホームルーム 一時間前 

 僕は閉門 ギリギリで

 やめれないんだ 

 朝の待ち合わせ

 少しだって 君に触れたいんだ


 今朝も七時の 通学バス

 君が居ない 左側 窓際の席

 僕が後で 乗ってくる 

 知ってるくせに 

 離れる指と指 

 通り過ぎる思い出

 君は待ち続ける 

 意味をなくした

 僕は止まる ギリギリで

 諦めるんだ 君を待つことを

 無くしたって 

 忘れられないんだ


 忘れないんだ 君とのことを

 つらくたって 楽しかった時を

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