第10話 番外編 私が野口を嫌う理由
えーと、冒頭でも書きましたが野口英世は認めてません。こちらもなかなかお師匠の柴三郎さんより野口に出くわす確率が高いです。
で、他紙幣になった方はさん付けなのに、なんで彼は呼び捨てなのか。
私の子どもの頃に読んだ偉人伝では。
・貧乏な家の出身であり、火傷が原因で右手が不自由であったが治療により動くことに感動して医師を目指す。
・医学の道を目指すため、北里柴三郎に師事する
・その際、偉大な人物になるためにと清作から「英世」に改名
・黄熱病の研究をし、ワクチンを開発するも効かないことに苦悩し、自ら黄熱病の蔓延するガーナへ自らのワクチン接種して現地で研究するも、自らも黄熱病に感染してしまい、短い生涯を終える。
・実は黄熱病はウイルスであり、電子顕微鏡でないと確認できない。当時はそれが無かったので彼の研究は不完全になったのは仕方ない。
という内容でした。しかし、後年の諸々では。
・清作という名前が嫌で、近隣の村から「清作」さんを連れてきて近くの野口家の養子にさせて「同姓同名が同じ村にいるのはややこしい」と強弁して改名している。
・学歴詐称疑惑あり(卒業年と論文の年が矛盾しているなど、ただし北里柴三郎先生は野口の渡米には協力的だったらしい)
・渡米資金の手段として縁談を組み、持参金をもらうがその女性との結婚が嫌で破談にしたがっていた。一方、女性の家は「早く結婚してくれ」と急かしてたが「ならば追加で渡米資金を貸して」と図々しいことを言っている。結局はこの人とは結婚しなかった模様。
・友人が必死にかき集めた渡米資金五百円(当時としてはきっと何百万円)を遊郭で一晩で使い切る。友人、なんとかもう一度三百円調達する(聖人過ぎるだろ、友人)
・梅毒や黄熱病ワクチンできたよ!と発表するも多くの学者から「それ、似た症状の別の細菌じゃね?」と総ツッコミ入る(後に別細菌であったことや実験の不完全さが立証されている)
他にもある女性に執着して注意くらったりとボロボロと。
……何故、紙幣になった野口。
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