隣の席の社長令嬢に筆箱貸したら、倍以上の恩返しされた。(近況ノートにて、立ち絵投稿中)
もぶだんご
プロローグ 隣の席は社長令嬢
俺の名前は中村秀一高校2年生だ。見た目普通、成績普通。
どこにでもいそうな普通の高校生を演じているのである。
そんな俺が今何をしているかだって?決まっているだろう。
自席で寝たふりをしているのだ。
ただ勘違いしないでいただきたい。
俺にはちゃんと友達がいる。
寝たふりをしているのには理由があるのだ。
それは今日転校してきて隣の席に座っている女の子のせいだ。
名前は、早乙女雪奈。
見た目は....どんなだっけ....
そんなことはどうでも良く転校生の周りには人が集まるというもので...
「早乙女さん!良かったらお話しない?」
そんなクラスメイトの声が聞こえてくる。
「もちろんです、私も皆さんと仲良くなりたいので」
上品な笑顔を浮かべながら、こう答えた早乙女さんの周りには「わたしもいいかな」「俺も俺も!」など多くのクラスメイトが集まっている。
隣の席である俺は無理に動くと邪魔になるし、変に注目を浴びるかもしれないと思い寝たふりをしている。
クラスメイトは早乙女さんに聞きたいことが多いのか、かなりうるさい。
(まぁ1時間目ももうすぐ始まるし少しの辛抱か、、)
そして予想通り予鈴が鳴りクラスメイトが各々の席に戻っていく、皆が席に着いたタイミングで、国語の教師である山谷先生が入ってきた。
ちなみにこの先生の事は滅茶苦茶嫌いである。
理由は単純、寝れないのである一年生の時から寝まくった俺はこの先生には特に怒られた。
もちろん、他の先生からも怒られている。
筆箱を取ろうと体を捻りカバンに手を伸ばした時、困ってそうな早乙女さんが見えた。
(声かけるか、はぁ、めんどくさい)
「どうしたの?早乙女さん何か困りごと?」
そう言うと早乙女さんは驚いた顔をして、こちらを見てきた。
「えっと、、、筆記用具を忘れてしまってどうしようかと思ってたんです」
若干恥ずかしそうに答える早乙女さんに取り出した筆箱をわたす。
「そうなんだ、じゃあこれ使っていいよ」
「えっ?」
この時初めて彼女のことをちゃんと見た俺だが...
黒髪ロングの清楚系お嬢様を体現したような姿に見惚れてしまう。
艶のある髪に整った容姿、スタイル抜群。
(マジ美人さんだ、これはクラスメイトが集まるのもわかる...)
「お気持ちは嬉しいのですが、それだとあなたがノートをとるときに困るのでは」
....確かにその通りである。
板書は殆どとってないとはいえ筆記用具すらないのは、流石にダメかと思った俺は中からシャーペンを一つ取り出した。
「これで大丈夫!」
笑顔で筆箱を渡した。
「普通逆だと思うのですが...」
彼女にはまだ不満があったらしい、気にする必要ないのに...。
「お嬢様がシャーペン一本だけしかないって周りから見たらおかしいと思うから、筆箱ごと使ったほうがいい」
「......分かりました、ありがたく使わせてもらいます」
渋々そしてかなり納得がいってない顔をしながらもお礼を言われた。
(よし、いい感じに話したし寝るか)
そうして、教科書とノートを開きながら爆速で意識を手放すのだった。
もちろん山谷先生には怒られた....
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