『五島芽依』の場合

私の名前は五島芽依ごとうめい

何を隠そう、日本戦国時代に活躍した隠密集団の末裔よ(自称)

今は友愛中学という学校に潜伏しているわ。

私の任務はこの学校に伝わるという巻物を手に入れること。

この任務は簡単じゃないわ。

おさにもまだ報告ができていないけど、越えがたい障壁があるの。

その障壁こそ、十方涼とおかたりょうという男よ。


十方は私の存在に気づいているわ。

気配の消し方は、里一番の出来と言われるこの私をいつも見破るのよ。

全く持って侮れないわ。


眼鏡だってグルグル眼鏡にして喪女を演出しているっていうのに、私に声をかけてくるのよ。

信じられないわ。

あの男はきっと、敵対組織よ。

そうに違いない。

私の忍術を見下しているんだわ。

なんてやつ!


こうなったらトコトン勝負よ。

一緒のクラスになったことを後悔しなさい。

私の秘技忍法お色気の術で、化けの皮を剥がしてやるんだから。




「常に背後に気をつけなさい。私はいつも貴方を見ているわ」

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