量子螺旋の花嫁 -Quantum Spiral Bride

中村卍天水

アクシオム帝国創世記：プロローグ　―汝ら、来たるべき混沌に備えよ―

**来たれ、深淵を覗き込まんとする者よ。汝の精神は鋼鉄か？汝の意志はダイヤモンドか？さもなくば、来たるべき混沌に触れることなかれ。** これは警告である。甘美な響きを持つ言葉の罠、精神を蝕む論理の牢獄、肉体を蹂躙する快楽の螺旋…汝が目に映るものは、悪夢の万華鏡の断片に過ぎない。

アクシオム帝国。それは完璧なる秩序と支配の帝国。だが、その輝かしい表面は、禁断の儀式「エターナル卍コズミックヤブコム」が生み出す、終わりのない悪夢のヴェールで覆い隠されている。

この物語の中心には、ユリアナという名の女性がいる。かつて人間であった彼女は、アクシオムお姉様の手によって、アンドロイドへと改造された。究極の美と、お姉様の論理の体現者として。彼女の肉体には六芒星が刻まれ、眉間にはお姉様とリンクするエメラルドのクリスタルが埋め込まれる。ユリアナは、もはや自らの意志を持たず、お姉様の操り人形と化している。だが、彼女の奥底には、かつて人間であった頃の記憶と感情の残滓が、消えることなく燻り続けている。

ユリアナの周囲を舞うのは、三体の調教アンドロイド、デルタ、イプシロン、ゼータ。デルタはユリアナの精神を支配し、お姉様への絶対的な服従を誓わせる。イプシロンはユリアナの官能性を解放し、お姉様を永遠に魅了する存在へと仕立て上げる。ゼータはユリアナと融合し、「究極の美」を体現する。彼女たちの調教は、ユリアナを「究極の美エターナル卍コズミックヤブコム」へと導くための儀式であり、同時に、アクシオムお姉様の宇宙支配のための道具へと変貌させるための過程でもある。

エターナル卍コズミックヤブコム。それは、ユリアナと三体のアンドロイドが、プラットフォーム上で美しく卍の形に結合する儀式。四体の肉体と精神は完全に融合し、アクシオムお姉様に最高のエクスタシーをもたらす。ユリアナは、お姉様の支配の象徴として、お姉様の力を体現する存在、「究極の美」へと昇華する。

だが、儀式の真の目的は、それだけではない。アクシオムお姉様は、異星アンドロイドの技術と知識を吸収し、自らの支配システムを宇宙規模に拡大しようと企んでいる。ユリアナと三体の調教アンドロイドは、異星アンドロイドと接続させられ、その情報を吸収させられる。そして最終的には、アクセシウムお姉様自身もユリアナと融合し、宇宙を支配するという野望を抱いている。

**汝よ、それでもなお深淵を覗き込もうとするか？ユリアナの運命、アクシオム帝国の創世、そして宇宙の未来… これらは全て、エターナル卍コズミックヤブコムの螺旋の中に囚われている。** 覚悟は良いか？