お引越しの話

尾長律季

第1話 湯島へ 昔の自分より

この間、湯島に行ってきまして。久しぶりに!


高3以来ですね。受験の年だったから、学校の行事として行ったのですが、かなり失礼なことをしていました。


お参りしてない……。


それに気がついたのは、大学入って数年後。(たしか)


謝りに行かないと、行かないとなんて思って数年後。やっと行くことができました。ちゃんと謝って、生徒たちと自分のことも伝えに行きました。ご縁がある学校に進学できますように。……おそらく許してくれたと思います。絵馬しか書いてないだろう!とか思われていたかなぁ。分かんないけど。団体で行くと、そうなりがちなのかしら。


やっと謝れて、なんだかホッとして、目的のカフェへ。初めて来た気がしないようなカフェで、なんでだろうと店内をぼーっと眺めていたら、なんだか知ってるポスター。(感染症対策の猫のやつ)よく行くカフェで流れている音楽。


そして、なぜか店主に世間話をしている私。


不思議なことってあるんだな。

(湯島のねこまつりのこと教えてもらいました。とても行きたい!)


そして、気になっていた珈琲豆販売店。しかし、人わんさか。一旦別のお店へ。葡萄パン屋さん。お土産にパンとラスクを買って、また豆屋さんへ。


そしてまた気がついたら、お店の人におすすめを聞いている自分。


悩み抜いて、豆とその焙煎の間に飲むコーヒーを頼み、ぼーっとしていたら、グレーのパーカーのお兄さんがアイスコーヒーを頼んで飲んでいた。

寒いのに、アイスコーヒーかなんて思っていたら、その人がこちらに背を向けた途端、私の瞳孔がめちゃくちゃ開いた。


だって、知ってるもんそのパーカー。源くんのやつじゃん。今日……は着てないけど、昨日着たよ!


その人がいる間めちゃくちゃそわそわ。またも話しかけようとしている自分。なんでこんなに今日は積極的。


と思っていたら、ぞろぞろ他のお客さんも来て、(またみんなアイスコーヒー)話しかけはしなかったけど、駅の改札行きのエレベーターで「すごいすごいっ」って独り言。


なんだかすごい1日だったから、つい書きたくなりまして、今日こちらに。


神様ありがとう。こんな素敵な1日。昔の自分に戻ったようだぜ。


今度は、最近ライブを観て(地元でライブしてくれて)ファンになった「鶴」の地元に行ってみようかと。私の地元に似ているって言ってくれたから、つい嬉しくなって、気になって、行ってみたい。似ているで言ったら、行ってた大学の最寄りも地元に似ていたから、そうだな。地元に似ている探しをしてみようかね。ちなみに、私の地元は犬の形をしている、春頃人がわんさかな、昔と今が中途半端に混じっていて、そこがなんとも愛おしい場所です。よかったら来て欲しい。きてほしい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る