Clematis

青色の空

巷の噂

繁華街の中心では、制服に身を包んだ学生や露出多めの着飾った女性、仕事終わりなのかスーツを着た人達なので溢れかえっている


コンビニの前に数人の大学生らしき男女がたむろっていた


「お前またそのアイスかよ」

1人の青年が連れの青年に呆れた顔をして問う


「あったりまえだ!これを食べてる時が1番の幸せなんだよ」

その問いになに言っているんだこいつという顔をして返し目を輝かせながらモナカのアイスを頬張っている


その様をうわーっという顔をしてみんなで見守る



それもそのはず、今は真冬といってもいいほどの気温だからだ

朝見た天気予報ではきょうはマイナスになるといっていた


室内の暖かい場所で食べるならばいいと思うが、流石に外でというのはちょっとな…

それを見守りながらも今話題の話をする


「そういえばまたでたらしいぞ」

「まじで⁉︎次はどこのやつを潰したんだ?」


興奮してなのか寒さでなのか青年は頬と鼻を真っ赤にして騒いでいる


「確か“さそり”を潰したのよね?」


この中で唯一の女性がかわいく首を傾げながら口を挟む

その時に口元に人差し指を当てあひる口にしているのがなんともあざとい


「蠍か〜あいつらバイクの騒音とかもやばいし女がそこら辺歩いていたらしつこく絡んでたみたいだしな、まぁ他にも色々聞くけど潰してくれて感謝だな!」


拳を握りしめてその喜びをかみしめているようだ



コンビニから出てきた男女のカップルもその話し声が耳にはいったようでその話をしている



それが伝染していき皆がその話をし始める





これはそんな話題の中心人物達のおはなし



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