第4話 盗賊なぎさ

しばらく様子を見るという事は、盗賊になるという事になる。

そこに気づいているかどうかは別として。

記憶が無いという事は、護身術や襲撃の仕方も分からないという事に周りが気づく。


(盗賊:女 シャナ)

そういえば、記憶が無いんだったな?


(なぎさ)

はい、シャナ様。


(シャナ)

という事は、現場じゃ役に立たねぇ〜な。


(なぎさ)

なら、食事を作ってお帰りをお待ちしています。


(シャナ)

そうだな、そうするか。

あの商品のエサも作ってくれ。

アイツらは残りクズで良い、金かける必要は無い。


(なぎさ)

はい、分かりました、シャナ様。



なぎさは給仕係になった。


(盗賊頭:男)

う、美味ぇ〜!!お前、こんな飯作れんのか?


(なぎさ)

お口に合いました?


(シャナ)

もちろんだ。

あれだけの材料で、よくこんなモン作れるな!

エサはどうしてる?


(なぎさ)

ある意味、豪華になったかも。

この料理を作った残り滓が食事になってますから。

ある程度、栄養与えた方が商品価値も良いかも。

どうせ残り滓なら捨てますからね。

お金はかかってません。


(盗賊頭:男)

お前、凄ぇ〜な!


(シャナ)

違ぇ〜ね。

上手くやってるな。

感心するわ(笑顔)



それからは、なぎさは毎日食事を作り、

《盗賊:男達》には女王様、

シャナにはバリネコの性活をする。

爛れてるな、おい(笑)


(なぎさ)

時間は時、分、秒。

1日が24時間、1ヶ月が30日、1年が12ヶ月、360日か。

距離は光年、km、m、cm、mm。

宇宙船があるぐらいだから細かいな。

重さがt、kg、g、mg。

容量がKL、L、ML。

これも同じだな。

区切りも同じで分かりやすい。

これは都合が良いな。



すると、そこへ《盗賊①:男》が顔色を変えて飛び込んで来た。


(盗賊①:男)

頭!アジトがバレた!騎士団が向かってきてる!!


(盗賊頭:男)

マズい、ズラかるぞ!


(なぎさ)

ちょっと待って!



そう言うと、なぎさは宝物庫に走った。


(なぎさ)

出来てくれ!

  【ストレージ】

やった!


(シャナ)

アンタ!


(なぎさ)

やってみたら出来た!

逃げよう!


(シャナ)

そうだな、行こう!



なぎさと盗賊達は逃走した。


(盗賊頭:男)

チクショウ!なぜバレた(怒)


(シャナ)

長居し過ぎたんじゃねぇ〜か?

油断してたわ(苦が笑)


(盗賊①:男)

俺らのお宝が……


(盗賊②:男)

仕方ねぇ〜だろ!捕まえる方がヤベぇ〜。

お宝はまた稼げる。


(なぎさ)

それがですね。

奴隷以外は持って来ました。

ほら、

  【ストレージ】



そこには大量のお宝が出てきた。


(盗賊頭:男)

お、お前……


(なぎさ)

ダメだったかな?

やってみたら出来たから、全部運んで来ました。


(盗賊:男達)

凄ぇ〜!流石女王様!!


(盗賊頭:男)

よくやった!ありがとな!

飢えなく済む、助かった(涙目)


(なぎさ)

じゃあ、アジトが見つかるまで収納しておきますね。

  【ストレージ】


(盗賊頭:男)

お前、魔法使えるじゃねぇ〜か。


(なぎさ)

分からない。

やってみたら出来た。

それだけだから。


(シャナ)

なぎさは表に出さない方が良い。

飯もそうだが、収納魔法が使えることが分かった。

闇市で使えば目立つ。

しかも顔バレしたら、狙われる。

碌に戦い方も分からねぇ〜状態ではリスクが高ぇ〜。


(盗賊頭:男)

そうだな、かっ攫われたらマズい。

お前はアジトから出るなよ。


(なぎさ)

はい、分かりました。



次のアジトになりそうな場所を探して彷徨う。


(なぎさ)

ひょっとしたら、出来るかも。


(シャナ)

何がだ?なぎさちゃん。


(なぎさ)

"錬成"

これが出来たら、横穴が掘れる。


(盗賊頭:男)

じゃあ、やってみろ。

頃合いの場所を探す。


(なぎさ)

はい。



しばらく彷徨うと、ちょうど良い岩場が見つかった。


(盗賊頭:男)

ここで出来たら最高だ。


(なぎさ)

やってみる。

  【錬成】



岩がくり抜かれていく。

なぎさは前へ進む。


(シャナ)

で、出来やがった。


(なぎさ)

どんな風に掘れば良い?


(盗賊頭:男)

そうだな、そのまま真っ直ぐだ。

その辺から曲がってくれ、左だ。


(なぎさ)

こう?


(盗賊頭:男)

そうだ、そのまま真っ直ぐ、

そこで右だ。


(なぎさ)

はい。


(盗賊頭:男)

よし、そのぐらいで良い。

そこにお宝を出しといてくれ。


(なぎさ)

はい。


(シャナ)

なぎさちゃん、ここ掘ってくれ、俺専用の部屋だ。


(なぎさ)

はい、お姉様。



なぎさは広くくり抜いた。


(盗賊頭:男)

って事はだな。

寝床作れるか?


(なぎさ)

やってみる。



なぎさは人数分の寝床を作った。


(なぎさ)

ついでにこれも。



そう言うと、台所と風呂を作った。


(なぎさ)

火と水は使えたから、お風呂も出来ると思う。


(盗賊:女 シャナ)

風は?なぎさちゃん。


(なぎさ)

やってみる。



そよ風ぐらいの風が吹いた。

シャナの部屋には、専用の風呂も作った。


(シャナ)

なぎさちゃん、愛してるぜ♡



皆、大喜びである。


(盗賊頭:男)

しかし、その程度の魔法なら、現場は無理だ。

ここで今までのように頼む。


(なぎさ)

はい、分かりました。



今までとは違う、快適なアジト。

しかし、なぎさは分かっていた。

本気を出せば、こんなもんじゃないと。

これで、火、水、風、土、回復魔法が使える事が分かった。

回復魔法は、料理で怪我した時に試していたからだ。


(なぎさ)

後はいつまで一緒に居るか、だな。



服は戦利品の中から、シャナが選んで着せていた。

ただ、今回の逃亡でボロボロになっていたが。


(シャナ)

なぎさちゃんの服、新調しないとな。


(なぎさ)

いえ、これで充分ですよ?シャナ様。


(シャナ)

なぎさちゃんが良くても、俺が嫌なんだ。



そう言うと、宝物庫に行き、ちょっとしたドレスを持ってきた。


(シャナ)

これだ、これに着替えろ。


(なぎさ)

はい、シャナ様。



なぎさは渡されたドレスに着替えた。


(シャナ)

よし、似合う。

これなら押し倒し甲斐があるな(ニヤリ)


(なぎさ)

えっ?



なぎさはそのまま、その場に押し倒された。


(シャナ)

安心したら、滾ってきたぜ(ニヤッ)


(なぎさ)

お、お姉様♡


(シャナ)

俺に姦らせろ♡


(なぎさ)

あっ♡あああぁぁっ♡



なぎさはそのまま姦られた。


(なぎさ)

あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡はぁ♡はぁ♡はぁ♡はぁ♡

 

(シャナ)

スッキリしたぜ♡

俺の子猫ちゃん♡



そのままシャナの部屋に運び、出来たてのベッドに寝かせた。

   

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る