優しくない世界を生きる術
1
誰かが言った。
聖女を殺めて生まれた子は悪魔の子であると。
この国には広く知れわたっている悪魔がいた。
神事を主に生業とする
全てに愛され、全てを愛した偉大な聖女の命と引き換えに生を授かった女の子。
そんな彼女をみんなで敬遠した。
誰かが言った。
聖女様が亡くなったなんて不吉だな。
誰かが言った。
これからこの国の神事は誰が執り行うんだ。
誰かが言った。
悪魔だ。悪魔が生まれたんだ。
誰かが言った。
――愛おしい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます