「果ての向こうの宇宙と世界」"The Collapse of the Old Generation and the Stages of Building a Perfect Society"

機画LM

プロローグ 崩壊 第一話 現代の隠れた力

プロローグ

崩壊

この世界は理不尽だ。

勝ち負けがあるしそれが操作されているとも知らない。

 パリンと何かが砕ける音がした、黒くその中も黒いただその先に何かがある気がした。

私は思わず飛び込んだ。脇芽も振らずただひたすらにただ流れに身を任せて飛び込んだ。

何か聴こえたような気もしたが無視した。

不思議とこの世界は悔いはない。

その黒いものの奥にく光が見えたなぜかとても暖かく心地良いそう思いそれに吸い込まれた。

(メビウスの輪が見える?)「消えたのか?」「だから言ったんだ楽しようとするなってお陰でこれだよ」「うるさいNiのことが好きだからって八つ当たりしないで」「いまそれは関係ない強硬派の君が押し通したじゃないか、責任はどうする」「んっあんたはどうしたらいいと思うの」「どうでもいいよぉ僕に話振らないで2人でやってよぉ」女は頭をひと搔きして部屋を出た「いつもあいつはこうだ」男は掻いて落ちた髪の毛の破片を嗅ぎ舐めキューティクルの味を確かめた「再現度バッチリこの体不自由だけど面白い」男の電波な発言を横目にそそくさと部屋を出た、彼もそれに続いた。

 部屋に残ったのは煌めく板状の扉だけだった。


第一話 現代の隠れた力

何だか機械的な線が夜空を分ける丸く星とは違うベクトルの青色の明かりがグルグルと回るたがけして煩わしくなく流れ星も見えるくらいだ。

少し目線を下げれば、草原が広がる果てしなく続く、一本の木がある、誰か立っている誰だろうとりあえず近づいてみる、一歩踏み出そうとしたら重力が軽くなったかのように体が浮き景色が混ざり溶け合い崩れ合う。

やがて毎日見ている天井に変わって行った、まだ薄暗い4時くらいかなと思っていた、スマホをつけ、刺激的な光に目を奪われる、04:53の数字が目に入る、早く起きすぎてしまったと後悔しながらも二度寝する気も起きず、ベットの上で昨日食べ残したスナック菓子を食べながら、量産ニュース記事を避けスマホゲーを起動し消化する、デイリーを済ませ61式を出陣させたところでAUTOに切り替えアプリを閉じ放置した近年のスマホゲーはこれができるのが良いと思う。スナック菓子が切れたためもう一袋食べようとベットから下りるときに足をつけた衝撃が棚に伝わり飾ってあった有名なロボットアニメのプラモデルが落ちてしまった、慌てて落ちてしまった白いプラモデルをそっと拾い損害を確認する、V字のアンテナにビームサーベルを無傷で損害はなかった、ホッと安堵しポーズを直してブラックオブスリースターズの前に立たせた、すっかり目も覚めてしまった。

なんの気無しに動画投稿アプリを開いてしまいショート動画をスクロールしていたらあっという間に時間がすぎ2時間ほど経ってしまった、6:56確かに気付かぬうちにレースカーテンの向こう側から光が溢れ出ている、そろそろかと思い今度は慎重に足を床につけ体を起こす、今度は落ちずしっかりと名シーンを再現したままだ

「もうこの世も末かもしれません」階段にも朝のニュースが漏れ出て聞える、「資本主義の限界が来ていますこの表を見てください」今朝のご飯は何だろなとお気楽にリビングへ入る「そろそろ社会主義を取り入れるべきです、いやそもそも日本の現体制もおかしい、昔のフランスにはノブレス・オブリージュという思想も...」完全にニュースを聞き流した私には難しいことはわからない、ノブレスなんとなど言われても理解できない。「ママの卵料理おいしー」「卵料理だけなのぉ」「うん昨晩のハンバーグ焦がしてたじゃん」「あっあれはちょっとミスっただけでぇ」「老後は卵料理専門店開きなよ」他愛もない親子の会話が続く「続きまして今朝のニュースです、昨日未明アリエス交差点前で猟奇殺人が起こり犯人は現在も逃亡中です、中継です」ニュースはいつの間にかノブレスなんとからセンシティブな話題に切り替わっていた、「うぇ血なんかみせんなよ」リポーターの人がカメラに向かって真剣な面持ちで何か行っている最中途中からVTRに切り替わり明らかな血痕と青白くなった人の手が見えた。朝っぱらからとても嫌なものを見せつけられ、せっかくの卵料理が不味く感じた。最近のテレビはいかにセンシティブかに寄っていて視聴者を考えていない、だから常識からはみ出してしまうんだ。

「ごちそうさまぁ」自室へ戻ろうと階段へ足をかける「警察は事件の犯人を追うとして近隣住民と連携していくと公明しています。次のニュースです、炎の写真展が今日から開催です」さっきの暗くシリアスな雰囲気から一気にポップな話題へと移った。確か4組の村西ってやつだっけ有名になったな。おなじ学校と言うだけでほぼ接点は無いし興味もない、したがって個展に行く気もなければ話題にも挙げない。

「さてと」クローゼットを開き制服を手に取る、一瞬セーラー服に手が伸びそうになったがもう移行期間も終わりブレザーを着て登校しなくてはならない、もし破ろうのもならそれはそれは恐ろしいことになるとかならないとか。

なんの気無しにお気に入りのプレイリストを再生し、パリッとしたワイシャツに腕を通し「I'll take back the proof that I'malivechoosemankind, mankindTakeyourlifeforcourselvestodaycatastrophe」何を言っているのかは解らないがとにかくメロディとリズムがかっこいい。タイツを引っ張り足を突っ込む「despair of warserious lossfatal errordarkness and blade

intertwine」脚がキュッと締まる感覚が伝わる、私はこの感覚が好きだ、毎年毎年冬が来るたびに楽しみにしている。それに肌も隠せるし一石二鳥だ。「life and friendsfresh redbloodofsnow whitecold wind blowing through thesnowcold wind pierces my lungstomorrow will answer」スカートに足を通し、ウエストに合わせジーとファスナーを上げる、キャー太っちゃった♡ファスナーキツゥーい♡など乙女な経験をしてみたいものだ。そう言っいるやつほどめっちゃスラッとしているモデルみたいな人で彼氏もいるんだペっペっ爆発しろ。不意にメロディが止んだ「人が宇宙に出たのは、地球が人間の重みで沈むのを避けるためだ。そして、宇宙に出た人類は、その生活圏を拡大したことによって」クッソ広告かよスキップしなきゃ「我々は地球を人の手で汚すなと言っている。「アウトダスト」は、地球に魂を引かれた人々の集まりで、地球を食い潰そうとしている」どうやら過激な環境保護団体による陰謀論めいた謎広告だったらしい。再びメロディが流れる。

首元にリボンを締めブレザーに腕を通す。

「Now is the time for humanity」スタイルミラーに身を写し全体的なスタイルを確認するコンパクトミラーを出しヘアーをチェックする櫛で前髪を少し整え、荷物を確認し早々に家を出た「行ってきます」ドアを開けると冷えた空気が流れる、生足勢はこの時点で家に戻ってタイツなり長ジャーなりを着てくるだろうが、私は違う、堂々とローファーを踏み出し駅へと向かう、いつもの見慣れた道駅に向かう人影もちらほらとある、「レーイナ」この声は友達の美咲希だ、背高くて細くて二重な美しい人だ、はっきり言って絶対に彼氏が居ると思うが本人等は否定している。「おはよー」セーターを少し萌え気味にテイスティングした手をフリフリして朝の挨拶をした「おはよー美咲希」美咲希は少しスピードを上げ距離を詰めてきた、その瞬間彼女のストレートな髪がフワッと風に乗りその優雅な雰囲気を撒き散らしていす。つくづく思う私は彼女の隣に居て良いのだろうか、不釣り合いでは無かろうかと思ってしまう。彼女とは高校から友達になったのたが常々そう思ってしまう、「ねぇ~クラウォーどこまで終った」クラウォーと言うのはクライシスウォーズの略でオリジナルのメカやら魔法使いやら色々出てくるオープンワールドRPGゲームで、スマホゲーなのにその設定の深さやゲーム自体のボリュームなどで界隈ではとても人気なゲームだ当然玲奈もやっている「ワールド6のボスの前まで」「結構進んでんじゃん私はワールド9マップ埋めかな」「私より進んでるじゃん」ちなみに30まであるらしい。オタク同士のキャッキャウフフワールドを展開していたら時間というのはあっという間に過ぎ駅までついてしまった「そこでさ隕石を跳ね返しちゃうわけよー」「もう感動だよね」自然と駅のホームのいつもの場所についている「でさーんっ?」不意に美咲希の視線が一人の女性に注がれた。「キレイあんな子居たっけ?」背は165くらいだろうか全体的に細くスカートから伸びる美脚少しつり上がった二重重めのストレートシワ1つない黒のスカートキュッと絞まったウエストラインを強調するブレザーと完璧だが唯一年がら年中マスクを着けており素顔を見た人が居ないという点だマスク美人ではとの意見もちらほら聞くがそれを差し置いても美人なことに変わりはない「ほら1組の」「あっあの子か」「あっ彼氏も来た」悠々とセンターを歩く男一人レジ袋を腕に下げその何か抱えた目で彼女を探しているのだろう「顔はそこそこだよね」「うんなんかモテそう。」実際超絶イケメンよりもあのような顔立ちの方が付き合うことが前提なら人気がありそうだ。「おっ電車来た」電車はいつも通りだ、優先席は同じ学校の体育会系の男子が占拠し4〜5人位の女子団体が出入り口付近を占拠している。

私達はいつもの指定席に座る、仲の良い子たちの話し声が嫌でも聞こえてくる。「ねぇなんかAECって子から勧誘来たんだけど」「えーキモッあの芋臭い男でしょ伝統文化とか農業とかメンド」聞いていたのかいないのか不意に美咲希が話しかけてきた。「AECってやつ私のところにも来たよ」「どういうの?」「農業科のヤツだろ農業を通して地域資源がどうとか」どこもかしこも地方創生だ地域活性化だもう聞き飽きた、何年やっても田舎は田舎都会には勝てない。ドアが閉まりますご注意ください

渋い男性のアナウンスの後ドアが閉まり、ガタッと列車が進み始めた。


 「龍君起きてください龍君」何かにまたがられているような微かな重さが腹部を押す、「望月かおはよう」スッとその細い脚を下げしなやかにウエストをひねり龍の上からどいた、「いくらなんでも遅刻は無しですよ」「分かっているいくら望んだとはいえ豪に入れば豪に従えだ」少しばかり長い廊下を歩き、階段を下りる、朝の冷え冷えとした空気が寝起きの体にツンと刺激を与える。「なぁ望月あれは進んでいるか」「えぇもちろんです、もうすぐ開花しますよ」「奴は嗅ぎ回っているか?」「気づいていましたか、おそらくは回っているかと」あれとか奴とかで会話が通じるときに龍はひどく優越感を得た、朝はストレスが少ないほうが良い「そうなると私達も動く必要が出てくるかな」「そうですね、私達の中に私と深月さんのみで成り立ちますので、龍君の出番は無いと思いますよ。」「本気でやらないからハブるのか?」「いえ単に龍君の出る幕はないという意味です」それは慰めているのか、皮肉なのかはわからなかった。白い壁をバックに階段を降り終わると朝食の香りだろうか、とても良い香りが流れてきた。「料理も優れるとは良い嫁になるな」「お言葉はありがたいですが、香りだけでわかるのですか」「あぁもちろん」彼女の肩を自分の方へ引き寄せた「んっ」感性で彼女の髪が首筋を撫でる、「ありがとうございます」彼女は私の腕をつかんだ。キッチンへ入り、椅子を引く、座ると同時にコトッとワンプレートが置かれる、ぷるぷるのスクランブルエッグカリカリハッシュドポテトフレッシュトマト&レタスワンポイントクルトン丁度良くトーストされたブレット、「龍君スープは何にいたしますか」キタキタこれだよ「オニオンコンソメスープで頼む、あとブレットをもう一枚焼いてくれ」「かしこまりました」彼女の後ろ姿を見つめる細くてスラッとした脚を動かすたびにキュロットが揺れ小ぶりなお尻のラインが浮き彫りになる、すでに沸かしてあったお湯を器に注ぎ粉末タイプのスープを溶かす、スープスプーンを取り撹拌した湯気が不規則に揺らめ動く「龍君先に頂いていても良かったのに」「いやこの布陣が見たかった」いただきます、との世界の宗教的ななものだったか、よく覚えていない「深月はどこだ」「私ですか?」「いやもう一人の方」「早々に朝食を召し上がられ、早朝練習中です。」一回り小さいワンプレートと鮮やかな赤のトマトスープのコンボを食べていた。「ストイックなヤロウだ」「一応龍君のボディガードですからね鍛えるのは当然です。」ザクッと箸でポテトを切り口へ運ぶ、カリカリの外ホクホクの中理想的なハッシュドポテトだ卵はぷるぷるでスッと溶けるよう、ブレットは、彼女はスープに浸すタイプらしい、私は口の中で合わせるタイプだ。「非常に美味しかったよ、では支度をしてくる。」彼女の片付けを横目に自室へと戻る、今日から冬服か、ラックに掛けていたネクタイを取りワイシャツの上から結ぶ剣を交互に重ね合わせ、形にする、ブレザーに腕を通し荷物を持ち早々に玄関をあとにした。「おはようございます龍様」「深月おはよ」180センチはゆうに超える高身長からのお辞儀は迫力が凄い、そのたわわに実った胸部、割と可愛い系の顔立ちから女性だとすぐに分かる「龍君まっすぐ駅に向かわれますか」いつの間にか後ろにいた望月にそう聞かれた「どこにも寄るき気はないよ」「分かりました」彼女はそう言い少しばかり身を寄せた「望月いい香りだ、清楚だかロイヤリティーも残した」「何だと思いますか」「柔軟剤変えた」ビシッと指を指し決めた「ウフフッ」口元を抑え上品に笑った「それだと朝から香りがあるはずですよ、龍君ならそれに気付かないわけないですよね。」では何なのだ私にはよくわからない「香水を変えました」「あぁそう」「まだまだ女性とのコミュニケーションが足りませんね」私の女性の理解度などこの程度のものだ、いつも一緒にいるからとて何でもわかるわけではない。ふと彼女に目をやる、どこを見ているのだろうか、何を考えているのだろうか、彼女と目があった、何を感じたのだろうか、何を思ったのだろうか、解らない。気づけば駅の改札をくぐっていた、少し行った角と曲がる中に、秋の味覚スイートポテトパイ販売中、と書かれたポスターが貼ってあった。「望月先行ってて」「はい?」彼の見ていた目線のポスターを見てすべて察した「先に行っています、深月さんは龍君の護衛に」彼に言われた通りに、先に進むことにした。何だか視線が気になる、脚尻ウエスト顔と見られている気がする、龍君といれば気にならないのに、何だか周りの人が大きく見える、階段を降りホームへ向かう、走ったわけでもないのに息が苦しい、マスクをしているからだろうか、耳にかかった紐を取り、息を戻す、少し落ち着いてきた良かった普通の人だ「いやー望月ごめーん」心地の良い声龍君だ「おかえり龍君」まぁもなく12番線に上り列車が参ります黄色い線の内側でお待ち下さい。私は当たり前かのように龍君の右隣に座る深月さんは左だ、隣に座ったとて会話が盛り上がるわけでもなく、前に座ったカップルの様にいちゃつく訳でもない、そもそも私達はどう見えているのだろうか、今朝来るときは龍君と私が隣同士かなり距離も近い、その一歩後を歩くように深月さんが歩く、世間一般にはどう見えるのだろうか、私達ももしかしたらあんなふうに見られているかと深考したが答えは出なかった。バックを膝の上に置き、龍君のオススメしていた小説を開く、内容としては、よくあるプロパガンダ系に濃ゆいSFを付け加えたようなものだか、龍君の趣味を共有し語り合えるだけでもう満足だ。朝の日が背中を照る、龍君の暖かさも加わる肩が触れ合う、脚が当たる、無意識に本を閉じバックを抱きまくら代わりにして眠ってしまった。「望月眠ちゃったよ」日に照らされたダークブラウンに煌めく髪と美しい横顔を見ながら移動時間を潰していく、不意にコトッと彼女の頭が肩に当たる、サラサラの髪小さく面長な顔、当ってもなお起きることはなくすやすや寝ている。次はぁ高校前ェ高校前ェ「望月起きてついたよ」「んっ龍君もうですか、ごめんなさい何だかリラックスしちゃって。」私達は電車を降りる学校の最寄り駅と言うこともあってか、学生の人が多い印象だ「望月寒くないのか」「いえ全然」オシャレは我慢と聞いたことがある、彼女が我慢しているのであれば何かしてあげたいそう思った、コンビに寄ってタイツ買うなり色々ある。無駄に長い階段を降りて改札へ向かう、いつも思うがあんなにバラバラな人の塊が改札の前になるとキレイに別れるのはとても不思議だ。駅を出て交差点へ行くやはりラッシュということもあってか学生が多い「感じるねぇガンガンに」「えぇもうビンビンに」青になり渡る、自転車通学の奴が横を通ったり、子供のように競争する野球部を見送りながら、彼女に歩幅を合わせる、見慣れた景色見慣れた人途端に柄でもなく安心する、この時間が永遠と続けばどれだけ、いややり直したいこともあったはずだ、でもなんだか思い出せないなんでだ、例えるなら幼稚園の頃の記憶のようだそんなくぐもった気分のまま70周年記念の松の木を横目に校門をくぐった。

 

 「ねぇi7のMV見た良かったよね」今流行りのK-POPと言う分類だろうか、私にはよくわからない「玲奈ぁこれ見て」上川柳二の不倫発覚お相手は地下アイドルか、と書かれたネット記事だった、はっきり言って何度も芸能人の不倫ネタは擦られてきたがどれをとってもつまらないネタにすらなってないものもある、「私には関係ないしどうでもいかな」「何いってんの、クラウォーの08艦隊艦長の天田艦長の声優だよ」「え゛マジ来月新コスチューム出るじゃん」「推しだったのに、中止かも」次はぁ高校前ェ高校前ェ「んっもうか」ホームと電車の段差を乗り越え、無駄に長い階段を降りる。大勢の人が流れる中で、その流れに身を任す、ピッと定期券をかざし広めのスペースへ出る、人通りもまばらになり、キレイに並んでいた人たちも稚魚の様に散らばっていく「ねぇー今日さ一限から世界史だよ」「マジだるー」世界史担当の木崎雪乃先生は若くて美人で男子にも人気だがとにかく話が長く、寝ている生徒は起こさずに授業点をガッツリ引いていき、起こそうとした生徒も巻き添えを喰らうというなんとも理不尽な先生だ、その上テストも0.5点問題で200問とか言う鬼畜テストを作り生徒から反感を買っていた、男子達の総評とすれば喋らなければ美人だそうだ。駅の北口を出て左手に向かう、人の流れに乗って高校まで向かう、信号の前には人集りが形成され、それぞれのグループでそれぞれの会話が繰り返される「よーし行くぞー」そう叫んで青になるタイミングで駆け出したのは、坊主頭の野球部の誰かだろう名前までは解らない、「ほんと子供みたい」「ねーホントに」今朝見たあの美女とその彼氏を通り過ぎたその刹那キーンと何かが体を走る。彼からだろうかそれとも彼女からそれとも何か他のから、行く刻かその二人を見た「どうかしましたか」彼氏の方が話してきた「あっいえ」そそくさと目線を下げ美咲希の元へ戻る「どったの」「なんか嫌な予感」「なにそれーでも玲奈のそういうやつ結構当たるかも、ほらこの前とか…」

 

 「さっきの何だったんだ」「知り合いですか?」彼女がギュと袖口を掴む「いや顔は見たことあるが名前も知らなければクラスも知らん」「深月は」「右に同じく」新鮮な出来事だいつもと変わらない惰性で生活していたが、今日は、なにか起きそうな気がする。「一限何だっけ」「地学です」正直どの教科もつまらない得意教科も無ければ不得意教科もない一番だめなタイプだ。「テスト何点?」「地学ですか97です」「むぐっ」「深月は」「82」「プギゃ」「龍君は」「聞くな察しろ」「赤ですか」「79だよ」「そんなに低くないじゃですか」「この中じゃ一番低いじゃん」「私はそんなことどうでもいいです」そっと身を寄せ腕を組んだ「貴方と一緒にいられれば」か細い腕と指が左腕を刺激する「望月ちょハズい」「ぎゅぎゅスリスリ」胸部を擦り付けてきた、あってもBカップが限界の小さな胸だ。「小さいね」「私に揉めるような胸はありません」脇腹をつけられた「ごめんよ」「お昼をあ〜んしてくれるなら許してあげます」「ホントに恋愛感情無いんだよね」客観的に見れば完全にそういう関係だ、疑りたくもなる「えぇもちろん龍君には目的の女性がいるのですよね」「そうですけど」「この高校に居ると」「はい」「でもその姿を思い出せないと」「うん」「その思い出すまでの間、他の女がよってこないようにしています。」彼女なりのロジックで動いていたようだ、とても安心である。教室の戸を開ける、数名の仲良しグループで会話を楽しんだり、ゲームしたり、ドラマを見てキャーキャーしている奴らもいる

龍は自席に荷物を置き隣の席の望月に目をやる、そのまま自分のロッカーへ一限教材を取りに行く、平積みされた無数の教科書の中から緑色のファイルとそれに挟まった教科書とノートを引っ張った、思ったより下の方にあったためか、少し重く勢いよく引っ張ったためか、上の方に積んであった教科書類がこぼれでてしまった「もー龍君ったら」望月がかがみ込みセクシーな首元が眼前に映る、美しい筋肉の筋、エロい肋骨がシャツの間から見える。一式まとめ上げロッカーへ押し込んだ「深月さん地学です」

教科書を差し出した、「ありがとうございます」いく時かしてチャイムが鳴った、「ほらースマホの電源切れー」何回受けたか解らない授業が始まった。

「戦時共産主義、コミンテルンだなお前達は共産主義ってわかるか」玲奈のクラスに静寂が訪れる「ほーうじゃあ奈岸」運動神経バツグン奈岸麗華さんが指名された、日にちでもなければ周期でもない、完全ランダムでの指名だ奈岸さんお願いします答えて、私解らない「はい、わかりません」まぁ当然だあの奈岸さんだ最大8教科赤点のあの奈岸さんだ「おっおうじゃあ白﨑」白﨑狐香露さんが指名されるあれでココロと読むらしい、キラキラネームと言うやつだろうかでもなんだかかっこいい「はい、財産を私有ではなく共同体による所有することで貧富の差をなくすことをめざす思想・運動・体制、のことです。 」さすがクラス一位辞書で引いたみたいな、完璧な回答だ。「おー正解だ白﨑予習してきたな」「いえ常識です」冷めた態度で返す、彼女の目はどこか浮世離れしていて心もどこか遠くにいるみたいだ。「今日は、機嫌いいみたいだね」コソコソと美咲希が話しかけてきた。「うん、そうみたい」いつもこんな感じならどれほど良かったか。「おいそこ、なにコソコソしている」「げっ」「ふん罰として、共産主義を掲げている国を挙げてみろ」なんでだよー共産主義今あるのそんなの知らねぇよマジで「「わかりませーん」」

 「日本に酸性土壌が多いのは何故かわかるか、じゃあ咲音」隣の咲音望月が指名されたサイドに分けた長め重めの前髪が感性で上がり重力に引かれた「はい、雨が多く火山灰土が多いからです」優等生の回答の様な返答だった「そうだ、黒ボク土というやつだな、黒ボク土は世界的には希少なんだぞよく覚えておけ」都会に行けばほとんどコンクリに覆われているだろうに、希少だから何だというのだ「さーて今日はここまでだ、次は地層についてやってくぞ、それじゃ号令」終わりの儀式を終え、望月が近づいてきた「龍君次体育ですよ、体育館で選択だそうです」私は体育が一番キライだ、そもそもスポーツは戦争の代替え品でしかないと考える、単なる体をやボールを使った動きに特定のルールを付けただけのものだ、じゃあ何故その他一般大衆はスポーツを好むのかと言うと、勝敗があるからだ、勝敗で人の闘争心を煽り、体育の本来の目的とはかけ離れた戦争がそこにはある、体を動かし体力や人とのコミュニケーションを取り人を成長させるというのか体育という科目である、だかそこにあるのは一部のエゴイストによる闘争心むき出しのお遊戯である、それで怪我したりでもしたらなにも良いことが無い、少し視野を広げようか、ワールドカップなんかも綺麗なだけで国家間の代理戦争でしかないように見え、その結果で一喜一憂したりするのが滑稽でならない、スポーツの大きな大会が各国で開催さてきたがその最たる例でもあるオリンピックは世界平和と人間育成を究極の目的としているが、世界平和は未だかなっておらず、人間育成の面では、ドーピングバレや選手の不祥事も絶えない、スポーツなど消えれば良いのに。「何する」「すみっこでバドでもどうでしょう」「いいね」これくらいゆるい感じていいと思う「深月一緒にバドやr」「深月ちゃんバレーやろ」急に割り込んできた、誰だか忘れたが確かバレー部の子たちのが6人位で深月を囲んでいる「深月ちゃん身長高いし運動神経良いし、お願いやろ」一瞬彼女と目があった、彼女は私と一緒が良いと瞳で訴えてきた「よーし深月ちゃん参加決定行くぞー」彼女の手を強引につかみ体育館へ連れ込んだ。「龍君いかがいたしましょう」私はひどく落胆したと同時に絶望した、この一時間のために、私の物を許可なく「今晩アイツら等用意できる」「えぇもちろんです」そう言い腕に手を伸ばし絡ませた「いいですか」「勝手にしろ」ほら準備運動しろ、まず横帯だ。ミス社会主義の異名を持つ岸宮七海先生だ、差をとにかく嫌い平等を好む体育教師に似つかわしく人だ、たが私は思想的に共感しているため、この授業には出ている、「男子二列女子二列だ」望月と離れ離れになってしまう、あぁ非常だロミジュリだ「誰もが活躍し怪我なく楽しくスポーツに親しんでくれ以上では始め!!」長々しい話が終わり、体育館が前後でネットで分けられる「龍君重いです持って」バドのポールを1つ差し出した、女子には重かったかな、男らしく担ぎ上げた「かっこいい龍君」ドシンと衝撃波が体育館を揺らす、深月がスパイクを打ったようだ、お相手はボールに反応できず、ボールは勢いよく地に落ち跳ねた。「ナイスゥー深月ちゃん」深月は特に点を取ったことを誇るでもなく、チームと喜びを分かち合うでも無く、ただただ満たされず龍様の元にいられないことを気にかけていた。「ありがとうございます」まだまだ体力は有り余っており、このレベルでは楽しいとは感じない、やはりあれでなくては「龍君行きますよ」ポンと軽くシャトルが放物線を描く、私は落下地点に回り込む、ラケットを振り上げ、振り抜く「ここだぁー」フスッと空を切る音がしたカラッとシャトルが落ちる音がした、私は望月があまりの速さに反応できず一歩の動くことのできないままシャトルを落としてしまったと思った「ウフっ龍君空振ってますよ」「えっ?」周囲をよく確認し、左後方にシャトルが落ちていることに気がついた「あっ」やっちゃったー「あれはギャグだ手加減したんだ」「ホントに龍君といると退屈しませんウフフッ」癖なのか意識してかなのかは分からないが口に手を当てて笑った、私にはとても上品に写る、細く面長な顔だちは美人系で、少し褐色の肌色はとてもセクシーだなんだかよくわからない物に囚われているよりもこっちを選んだほうがいいのかもしれない。「よーし行くぞ」下から振り抜いた、大きく高く飛び、彼女の方へ向かっていった。

 「6限国語だよまーた眠いじゃん」ここまですべて話しの長い先生ばかりで確かに眠い、一瞬でも気を許したらすぐに寝てしまう自信がある「まじでそれ」日本史の教材を戻しに行くのと次の国語を取りにロッカーへと向かった、いつもと変わらない日常がある、ドアの縁にたむろする仲良しグループ、廊下で他クラスの彼氏といちゃつく女子、それには目もくれず私はロッカーの戸を開ける「んっなんだコレ」前に開けたときにはなかった物が2つあった、それは一見ペンのようなものと何か書かれた紙が置いてあった、紙には「貴女は選ばれました」と書かれていた「なにこれドッキリ?」そんな思考はチャイムによって遮られ、やむおえずそれらを握りしめ、教室へ戻った。

 「なんだぁこの感覚」体育終わりの世界史と言う地獄のようなスケジュールの後に龍君が言う「どうしました」龍君がなんの前触れもなく変なことをいうのはもう慣れた「まるで新しい風が吹くような新しい未来を見ているような」どうやらますますひどくなっているらしい、「望月なにかしたか」「例えば?」「メモリーを配ったとか」「いいえしてません」少し瞳を閉じそう答えた、その仕草にどんな意味があるのか、眼の前の現実を否定しているというのは考えすぎかと、思考を閉じ教室前の廊下に戻す。

「次なんだっけ」無難な質問でお茶を濁す「お昼休みを挟んで次は英語会話です」「英会か苦手ぇー」「ウフフッ私は好きですよ、龍君と授業中にお話出来るんですから」禁則からの開放感というものだろうか、この前なんかIplaySEXforRyouなどと言ってきた、小声なのが幸いしてか、冷やかされることはなかったが本当に危なっかしい、そんな思わせぶりな態度を取られ続けては本当にその気なのではないかと邪推されても仕方が無いというものだ、いや他の女が近寄らないようにと言っていたか。

そんな思考を残しつつも、私は英語会話の教科書を机から出した、教科書、ノート、不意の時間潰しのワーク、使うプリント良しと全ての用意を整え、気持ちよく授業に望む準備が出来た。ガヤガヤとしたノイズをなぎ払うように近くでパンっと本を閉じる音がした「龍君、読み終わりましたよ」私の勧めた本だ、分厚い割に内容や思想も濃ゆい物で正直彼女は途中でダウンするものだと思っていたが、他の女子は基本的には本など読まず友達と会話を楽しんでいる、本を読むにしても恋愛モノやアニメ化したものイケメン達が歯の浮いたセリフが羅列されたものだけだ、そのイメージが先行してしまって、彼女にもそのイメージを押し付けてしまっていた自分がいた事にいま気がついた、そんな自己嫌悪を償うかのように差し出された本に手を伸ばした。「ありがと、どうだった」いつまで経っても奥手な喋り方は治らないもはや病気だ、なんだかモヤに触れたような気もしたが、彼女との会話の方が楽しいのですぐに忘れた。「敵側というのですかね、その主張は十分理解できます、非常に現実的で、もし本当に月に移民したらこうなるんだろうなと思わせる思想です」「ムーンプライオリティ主義ってやつだろ」「そんなのもありましたね」「家に帰ったらもっと詳しく聞かせてもらうよ」「ウフフッ楽しみです」彼女のマスク越しに口を覆う仕草は大人びた和風の女性を想起させ、そのスレンダーな体つきはとてもセクシーで腰から下にかけてはもう変えようのないほどに私に刺さっている。そんな性癖思考をチャイムが遮り、一気に公式的な雰囲気に変わる、私も邪な考えを捨て授業を望む姿勢を整えた、ガラガラと戸が開きうら若き女性の先生が入ってきたみんな大好き三奈木真由美先生だ、みんなからはゆみちゃんと呼ばれている、優しいしノリも良く美人でスタイルも良くテストも簡単で生徒の人気はとにかく高い、この時に最大のネックとなるのが男関係だが、彼女はレズビアンらしく女性と結婚しているらしいもちろんかなりの美形な女性だ、なぜ私がこんなことを知っているのかはまた後で。

 「よーし次からは漢文に入る、余裕のあるものは予習してくるように、今日は確か職員会議のため早下校だなホームルームは無しだな、気をつけて変えるように、くれぐれもより道するなよ」眠すぎる何なのだこの睡魔は、先生の口調も相まってものすごく眠い、皆が帰ろーとか帰りスタバ寄ろとか話しているのを前に私はガシャとペンケースにシャーペンをしまった、「んっ」ケースにつっこんだまま手が止まる、そういえばあのペン、さっきのペンをもう一度眼前に取り出す、黄金色に輝くペンそのものだよく見るとLightningと掘られている、ビリビリペンだろうかやはり手の込んだいたずらかと勘ぐっていたらいつもの癖でペンのノックを押してしまった、ビリビリっと言う感覚は無いが、何か新しい情報がインストールされるようななんとも形容しがたい感覚に包まれる、徐々に赤い粒子のようなものが見えてきた、それらは集まり"道"を形成する、''道''は別校舎の方に向かっていた。「あっ玲奈このあとぉ」美咲希の横を通り過ぎ"道"を辿る、決して無視しようとしたわけでは無い、ただ運命に導かれるがごとくそれよりも優先順位の高いのもだと判断したからだ「ちょ玲奈」美咲希も後を追った、何かに惹かれ合うかのような感覚が体を支配する、それに呼応するかのように、脚が動き呼吸が荒くなる、景色が溶けていきもはや見えるのは赤い"道"だけだそれほどまでに重要なものなのだと勘で分かった。赤い"道"は3棟の隅の部屋のドアの前で途切れていた、私が居たのが1棟なのを考えると少し遠くまで来てしまった結果となる、この部屋は普段は使われない物がしまってあるいわば倉庫のようなもので、幽霊が出るなんていう噂もあるくらいだ、意を決し戸を叩く「...」反応は無い閉まってるとわかっていながらも一応戸に手をかける、「あっ」少し建付けは悪いが開く、半分くらい開けて身を忍ぶように部屋に入れる、スンと静まった空気冷たく誰の影響も受けなかったのであろう、隔離された世界の空気だ。注意深く周りを見渡す、あるのはなんだか古めかしい本と体育祭なんかで使うテントよくわからないダンボールと一番目を引くのはスチールラックから伸びる家が燃えている写真だ、空気は冷えているがなんだかこちらも熱くなってきそうな気さえする、本当にタイミング良く取られたのであろうまるでわかっていたかのように、そう心にも無いことを思ってしまった瞬間だった、ゆらっと太陽のフレア現象のような炎がラックの向こう側から伸びてきた「えっアッツ」幸いやけどはしていなさそうだ、それよりも、眼前に映るのは特撮やアニメなんかでよく見るいかにもな敵役のものだった人形で肩や頭からは炎のが唸りを上げ全身を火が覆い尽くしているかのようなフォルムに時折パチパチと音がする、歩けば火の粉が飛び耐え難い熱波がこちらに押し寄せてくる、無論今の私には対処しがたいもので立ち向かう勇気など当然無い、せめて熱く無けばまたドッキリかとも思えるのだが。 

炎の怪物が近づいてくる、床のワックスを溶かしながら歩みを進める、その眼には揺らめく炎と私が写っていた、ターゲットにされていると本能的に理解し逃走を図る、反対方向に振り向く瞬間に熱波が押し寄せる感覚に襲われる、前はドライヤーに軽く当てられたようなものだったが今回はストーブを直に当てられたかのような熱さが背中を覆う、その後すぐだった左足に強烈な痛みが走る、例えるなら熱く熱された布を巻き付けられたかのような、奴は手を後ろに組みぴょんと私を飛び越え眼前に入ってくる、やつの手から炎が伸び私の足に絡みついてきたことは容易に想像できた、手を動かしなんとか体を起こそうとする、一か八か全体重をかけてタックルして、熱いだろうけど我慢して燃え移ったら服脱いそしたら全速力でとシュミレーションを重ねているところを手元にある細長いのもの感覚が遮る「これって」Lightningと書かれたあのペンだった。

 「美味しいか」彼女は頬張りっているものを見てそう尋ねる「はいとってもさすが龍君センスいい」今朝買ったスイートポテトのあまりと、クリームパンかプリンパン悩んだ挙げ句どっちも買って悩みすぎて昼休みが終わって食べられなかったパンと昼ごはんのメロンパンと龍君のみかんを食べている彼女がそう答えた「いつも思うけど食いすぎじゃね」「そんな事ありません、私は龍君と違って」「食っても太らない体なんです、か?」声の調子を変え口元を抑えながそう言った、私の真似をしているのだろうか「私そんな喋り方じゃないです、そもそも太らないわけではありません、まぁ多少は体質はあるのでしょうが」「じゃあなんだってんだ」「これです」ペン状のものをつまみゆらゆらと振ってみせた「メモリーがどうしたんだ」「これを使うとですねものすごく体力を消耗するんです」「合ってないのか?」「いえそんなことはありません、死神は私に合ってますよ」「失礼なのはわかっているが」龍は身を乗り出し彼女の耳に向かって囁いた「いま体重どんくらい」彼女は目を見開き、驚いた感情をあらわにした、彼女にしては大きなリアクションに入る「龍君女性に体重年齢を聞くのは失礼です」「ごめんよでも体調管理くらい」「そうやって大義名分を得て私の知られたくない情報まで引き出そうとして」軽い軽蔑の視線を向けながら彼女はスイートポテトに手を伸ばした「まぁいいさ、無理はするなよ」「はひひょうくふ」はい龍君といっただろうと脳内変換し更に続ける「にしてもよく食べるな」「なにか?」「食べんのもはやい」「なんですか?」「いやすっかり食いしん坊キャラが板についたなって」「そうですか?」「可愛いー」右の垂れた前髪をそっと撫でた「からかわないでください」髪をなぞり返し胸ポケットからコンパクトミラーと櫛を取り出しミラーの位置を調整しつつ櫛を器用に使い髪を整える艷やかなダークブラウンがなびき櫛を通った後には、サラッとした髪の流れはどんな川よりも美しく流麗であった、髪を整え終え彼女はみかんに手を伸ばした、彼女のやるみかんの皮を剥くという作業にもエロティックを感じてしまうのはわたしだけだろうか、細長い指が織りなすその指さばきには興奮を抑えられない自分がいる、(スジも取るタイプなのか)と内心思いながらもこう問いた「なぁ望月私を愛しているか」何を急にと望月は思ったと同時にまたなんの脈絡もなく変なことを言う彼に謎の安心感を覚える自分もいた。そしてこう返す「もちろんです、龍君」頭をポンポンと撫でられ彼女はより一層彼に心を寄せ体の内が熱くなる、(この時間が永遠と続けばどれほど良いか)そんな思考を遮るように"予感"がした。「感じるねぇ」「龍君、もう放っておきません?また外れですよ」「忘れたのか、私の目標」指で突付き反応を伺う「いえ忘れてなどは」余裕と疑いを含めた目線を彼女へ向ける、「優秀なメモリアルを見つけて後に来る世界に備える」彼が微かな笑みを浮かべる「我々はメモリを蔓延させ適合したものを審査する」彼が目を瞑る「適合しなかったり、それを使い過度な破壊行為を及ぼす者には制裁を下す」「例外は?」「メモリアルの意思による向上心が認められた場合のみ例外とする」見下す視線が強くなったような気がした「最後に龍君の婚約者を見つけることです」そのまま頷き続けた「正確には私だけではない、あのメンバー全員と神への捧げ物だ、君は私の予備嫁という立場だ」彼は余裕のある時はベルトに手をかける癖がある、いままさにやっているそれだ「初耳ですが」「今決めた、もうループはやだろ」「もうしないと」「いやあと5回以内に見つからなかったら」「そんなに重要ですか?」「重要だよ」「でも何もかもわからないのでしょう、重要なのに」彼はベルトにから手を外した、その調子で目線も外した「ともかくまずは新たな同胞を歓迎せねば」「似て非なる者だと思いますが?」そんなボヤキを無視し彼は感覚を頼りに3棟へ向かった。

 人は死を目の当たりにすると走馬灯を目にすると聞いたことがあるが、私には見えなかった、なぜだ、私がこの現状を死と認識しなかったのだろうかそれとも、この眼の前に落ちているペン一本で現状を打破出来ると本気で思っているからだろうか、私は無意識にペンを握りノックを押していた。押し込んだ瞬間から体中が電気が流れるように活性化し、今までに感じたことが無いほどに感覚が研ぎ澄まされ気持ちが高ぶるのを感じた。「いきなり出来るのか?」炎の奴の声だろうか、いつもより大きく声が聞える、声だけではない微かな空気の揺れ舞い落ちるチリの動く音さえ聞える、高ぶりを抑えられなかったのだろうか、私は炎の奴に向かって走り出し拳を突き立てようとしていた、バチッチチと雷轟が静寂を破る、立ち上がりほぼノーモーションでのパンチだったためかダメージは薄そうだが確実にたじろぐ様子をこの目に収めた「この野郎」まるですくい上げるような軌道を炎が描く、だが稲妻の残光を残しながら玲奈は距離を取り一気に勢い付けて拳を当てるグチャと体にめり込む感覚は気持ち悪いことのうえない、空いていたドアからその身が境界線を跨ぎ長い廊下に身を晒す、それでもしぶとく立ち上がってくるさまを見てもう一撃打ち込まなければならないと一歩を踏み出したが、強い閉塞感に襲われる(はやくアイツをッ)別の何かに操られているような感覚へと陥る、肺を狙いたじろいだ反動を先読みし顔面に左を与える、顔面に拳が当たる瞬間に玲奈の目に次のモーションが見えた私から見て右の脇腹にミドルキックを与えるようなモーションだ、顔面にめり込む嫌な感覚を揉み消すかのように右脚にバチチバチッと電撃を溜め込む、左に倒れる慣性を利用して狙っていたところをジャストに一撃を叩き込んだ、骨を折るかのような感覚が脚部を走ったが興奮していたためかすぐに書き消えた、ドンッと鈍い音がなったあとそこに転がっていたのは村西君の体と砕け散ったペンだった、私は村西君を揺さぶった「村西君村西君起きて」私がやったのか、いや私は悪くない正当防衛というやつだろう悪くない悪くないさ、ふと見た硝子に写った顔は異形のそれだった拘束具のようななんというか、形容しがたいものだそれに手を当て引き剥がそうとする、てっきり外れないものと思っていたが案外簡単に外れた、そしてコンパクトに収まり最後にはペンの形に戻っていた。気がついたらその場から逃げ出してしまっていた、理由もわからず必死に、人を殺してしまったかもしれないその鬱憤とした気持ちが彼女を締め付ける、いつもの時間いつもの空間どれも見飽きたものだがなんだか普通じゃない気もする、いつもより刻がゆっくり流れているように見えるしいつもの見つめられているような気さえする、家に帰っても落ち着くことは無くひたすらに殺人事件について調べていた、明るい情報は無くひたすらに刑法に違反する可能性がとか優秀な弁護士に相談とかそんなのばっかりだ、ますます陰鬱な気持ちになってしまう、かと言って誰かに話せる内容ではない、母からご飯が出来たとのLINEを受けご飯を食べたが妙に喉に引っかかり飲み込むのに時間がかかった、入浴や大好きなゲームをやっても気が晴れない、どこまでも陰鬱な気持ちで埋め尽くされた道に置いていかれたような感覚だ、

もう忘れようそう自分に言い聞かせベッドへ倒れるそのまま目を開けたくなかった、(いいのか自分はこの世界に不満があるはずだ、忘れでいいのか?)忘れたい、そう言った、(本当に?)「本当だ」思わず二度と目が覚めることは無いと思っていた現世に戻ってきてしまった。

昨日のことを引きずりながらなんの目的もなく学校へ来てしまった、先生から何か言われるだろう、どう返したらいいだろうかどうしたら、気持ちばかり先走ってしまいいつもよりかなり早く学校についてしまった、朝練について勤しむ陸上部の掛け声や吹奏楽の金管楽器の音を聞きながら玲奈はローファーを靴箱に預け昨日の事件現場に赴いた。

 「どっちに反応してんだ」2棟の北側のベランダから除くのは龍と望月である、彼らの目線の先にはFRAMEとLightningの二体が相対していた「フレイムではないですか?時系列的に」「そうかな私にはライトニングの方だと思うが」「何に反応しているのですかね」「それがわかったら苦労しないよ」ライトニングはさほど強いメモリーではなかったはずだ、さっき適応したばかりなのにフレイムを追い詰めるとは「おっミドルキック」「決しましたね」二人は事件現場に向かうことにした、反対を向き3棟へ続く渡り廊下に足を伸ばした「ライトニングはいい新人になるもしかしたら私の探していたのは彼女だったのかもしれない」「ああいう人がお好みなのですか」「顔はよく見えなかったが潜在能力でいえば完璧だ」私は側にいられるのだろうかそう不安がりながらも龍君の背中を追う、私に合わせてくれているのだろうか距離が広がることは無いそんな配慮かも分からないスピードで現場まで来た「死んでおられますか」彼が首元に手を当てを脈を確かめていた「死んでるな」やはりかと私は遺体から目を背けた「でも良かったじゃねぇか」「そうかもしれませんが、あまり気持ちの良いものでは」吐き気を催し口を抑えた「だいじか」龍君の手が私の背中を撫でた、彼がいなかったら嘔吐していた自信がある死体が眼前にある以前に彼は男性だ、男性というのはひどく恐ろしい生き物に見える野蛮だし子供みたいだし汚いしうるさいし大きいしあと何より怖い、変な連想をしてしまったと過去の恐怖をしまい込み龍君のお側につく「どういたします?」「死刑執行人の出番かな」「かしこまりました」[grim reaper]細身の彼女の体は赤と黒を中心としたまさに神話に出てくる死神のようなスタイルに進化しその中でも際立って赤黒い大鎌が特徴的な死神へと進化した「それでは参ります」彼女の袖口から黒い胞子のようなものを射出された、それはフレイムの体を蝕みやがては肉片の1つも残らない程に食い尽くすほどだった1つ触れるたびに体が削られ血と重力に引かれた肉片が落ちるそこをまた1つ胞子が触れるため跡形もなくなる

「龍君ミッションコンプリートです」少し上目遣い気味にそういった「さーてお楽しみはこれからだろ」「そうですね、もう手筈は済ませてあります」粉々になったメモリーの欠片を見下しながら一行は帰路についた。

 「無い」いや正確には居ないのか粉々に砕け散ったペンはあるがそこにいたはずの村西が居ない、昨晩に警察とかが入って処理したのだろうか、それとも先生がやってくれたのだろうかなんでだなんでだ、一限のチャイムがなったもう行かねば「ここは歴史的仮名遣いの部分だよーく覚えておけ」先生の話し声を片耳に昨晩に起きたことを考察してみる、第一に今日村西は学校に来ていない、炎の写真なるものもなかったし写真展もなくなっていた何なら村西の名前すらなかった美咲希に聞いても「誰その人もしかしてぇ彼氏」とからかい混じりのジョークが飛んでくる始末だ、もう何もかも分からない担任からもなにも言われなかったどういうことなんだ一体、この世界から村西がいなくなったみたいだ、そして今朝居るべきところにいなかったあったのは...あっあのペンあったはず、粉々に砕け散ったペンがあったはずだ「先生トイレ!!」人生で一番大きな声を出したような気もする、よくよく考えたら異常な光景だったことだろう、3棟は授業で使われるとこはほとんど無いため人の往来は無い、しんとした棟の端まで走る目前まで来たと息を整える「あったこれ」粉々に粉砕されたペンがそこにはあった警察や先生が関与したならこれがあるのはおかしい遺体だけを持って帰ってこれをスルーというのは信じがたい、玲奈はその粉に触れようとした「やめたほうがいい」そっと手が現れ止めてくれた、

 「今日の晩はずいぶん豪盛だな」ビーフシチューにバターライスにあといろいろが高級そうに飾られている「ありあわせですが、今宵は楽しみがありますので」非常に奥ゆかしい笑みで私を和ませる「もう何ヶ月ぶりでしょうか」「タイミングが合わないからこうも過ぎてしまうとは」食事を終え風呂に入るその際に望月が「お手伝いいたします」と言ってきたがさすがに断った、入浴中に今日を振り返るフレイムが粛清されたこと誰だかわからないがライトニングのメモリーを持つものが現れたこと、餌は撒いたあとはかかるだけあれは良い逸材になるさ

シャワーの水を止め湯に浸かる湯加減は37度くらい、ちょうど私の好きな温度だ望月が沸かしたのだろう「12.34.」柄にもなく子供のように数を数えた「8.9.10」ザッと湯から出で水を落とす、浴場から脱衣所に行くための戸を開け体を拭く、フワフワとしたタオルの感覚が体を包んだこの後に汗が絡み合うとわかっていながらも髪を拭き水分を落とした、タオルをラックに戻し脱衣所を出る「龍君次は私が入ります、シャワーだけ軽く浴びてきますから待ってて下さい」「もう呼んであるのか」「えぇ龍君の自室にて待機しております」「臭いきつそう」「汗だくの練習終わりですからね、もちろん汗処理はさせてません」「期待できるな」「では身を清めて参ります」今夜は長引きそうだと思いにふけり、自室に身を入れた、私の自室は二部屋あり一枚の扉でつながっている、1部屋は書斎二部屋は寝室となっている、書斎に居ても隣にいるであろう女子バレー部のメス臭い香りが溢れてくる、それと同時にバレー部の話し声も漏れ出てきたがそれすら臭そうなので気にするのを止めた「龍君」キイッと重厚な戸をその細い指で押して身を引き込んだ「えっとまず二人きりで」マスクのせいか少しくぐもって聞こえてくる(いつもはつけないのになんでだ?)彼女ことだ何か考えがあるのだろう、龍はソファを押し倒しベッドに変形させた「龍君服脱いで」そういいつつ彼女はズボンに手をかけていた、(白か)下は白色のパンティにシャツを合わせた貧乳コーデだ、確かに彼女は貧乳を気にしていた「あいっかわらずほっそ」右手で胸を隠し左手で陰部を隠すそれでもキュとしたウエストにスレンダーな体つきは隠せていない、腰も細くお尻もキュと小ぶりで脚はツヤっとした美脚が伸びていた、貧乳の代わりにスタイルに全振りしたステータスだと思っている、二人ともソファに身を置き「龍君どうぞ」彼女が下着を脱ぎ始める純白の下着が少し褐色じみた美脚を伝う、彼女はパンティの中を見せるようにこちらに向けていた、中についているナプキンを見て彼女の女なのかと再確認させる、彼女から下着を貰い顔を埋めてみる「龍君」その嘶きを無視し嗅いでみる、濃厚なメスの香りそして濃い望月の香りが充満し多幸感に体が包まれる「ありがとう」下着を取り彼女に返した、「龍様」下着をキレイに畳み置きこちらを向いた「エスコートお願いしますね」マスクを顎にずらしそっと彼女の顎を支え唇を重ねすぐに離した「んっ龍様もう終わり?」「どうしてほしいんだ」彼女の欲望を引き出すかのように尋ねた「もっとディープなものを希望します舌絡ませて、唾液交換したいです」まずは普通に唇を重ね、龍君の方からアプローチした、舌を彼女のプルプルの唇間に入れ歯並びの良い歯を一周舐めようやく出てきた舌を絡めた、お互い息が両側に拭きかかるほど激しいキスだ「望月咥えて」「わかりました、その前に」彼女が付けていたマスクを外し私につけてきた「それをつけていて下さい」彼女の濃い香り、体液の香りがする中々の演出だ、彼女が舌を伸ばした、トロトロになった唇で中と根本を先を舌を使って優しくも激しく丁寧に咥えて、シてくれた、しばらくして龍君は舌を引き抜きチュポと音を立てながら彼女は物欲しそうな顔でこちらを見つめた「何が欲しいんだ」「その大きいモノをもっと咥えたいです」頭を抑えモノに近づけた「ウラスジは優しく、亀頭は舌を使って、そう上手」「んっリョウクフオオキヒ」龍君、大きいと言っているのだろ「もっと奥使ってやってみて」暖かくトロッと粘り気のある唾液が絡みつき柔らかい舌を器用に使い優しくモノを包んだ、舌の根元に当たる感覚が亀頭にある、しっかり口をすぼませた唇のプルプルをチンポに擦り付け精子をおねだりしている「望月、そろそろフィニッシュ」望月の頭を掴み激しく振った、「ん゙ッーん゙ッブァん゙ッ「お゛ぇッッゲッホッ」苦しそうだ、トントンと私の太ももを叩く、喉元まで行っていたモノを引き抜き三分の一くらいは口内からはみ出ていた[えっもうおしまいなの?]ドクッドクッと濃く苦い液が口内に溜まっていった

「よく頑張ったね、まだ飲んじゃだめだよ」無論だ、龍様の精子を少し口で弄んでからごっくんするのが流儀だ[そろそろ終わるな]口をすぼませる力を強める「アッー出し終わった」龍様が、抜こうとする「おっ尿道に残ったやつまで」龍様の精子は一滴残らず絞る、チュポッと音を立ててモノとの別れを惜しんだ「いやーマジで気持ちいい」頭をポンポンしてくれた、多幸感に包まれつつ、液のトロミを確認する口を開け糸を引く程度のトロミだ「結構出たな」トロミを確認したら、ごっくんだ「龍様、ごっくんしていいですか」「もちろん」迷わず飲み込んだ、前より少し濃い液だ、苦味も強くなっている「ごっくん出来たか、口開けて」口を開ける「おっ飲み込めてるな」「龍様、バレー部の方がお待ちですので、マスクお預かりします、臭かったですよね」「いや」「自慰的な物ですので嫌なら嫌と」「嫌じゃないよ」「そうですか」龍様はあの臭そうな雰囲気の扉の前まで行った「あっちょっと待って、いまスカート履きますので」「望月、これお願い」龍様のスマートフォンを手渡された「動画ですか?」「うん 、バレー部の子を撮ってほしい欲しい、あとマスク 6枚ある」「ありますけど何ですか」「エッチ中につけて終わったら回収して匂ぐ」「うわ 絶対臭いですよ」「最近ハマってる」「なかなか マニアックですね」龍様が、扉に手をかけ 扉を開いた途端、運動部 特有のあの臭い香りが鼻腔を刺激する女子たちの強い視線が彼女たちの機嫌を表している、部員の一人が襟元を掴み、高圧的に訪ねた「お前が私たちを 何をするつもり」「早く帰りたい」「シャワー浴びたい」ここに愚痴を言うが 後に これが喘ぐ声に変わるとも知らずに、まず掴みかかった人 えーと 名前は誰でもいいやともかく 部長であった 彼女 を押し倒し ユニフォーム 越しにそのムチムチとした肉体を貪る、周りからはどよめきが聞こえる、「こらッ離せッやめろ」彼女なりに 抵抗しているが、龍様はこのような事態に慣れているらしく 、手を相手の頭上に伏せそのまま、口づけをした、足をバタつかせ 必死に もがくがなかなか抜け出せない、そういう体位をとっているのだ、龍様は片手で彼女に紐の細いタイプのマスクをつけまた体を貪り始めた 腹から手を入れ ウエストをさする、彼女は嫌がり抵抗を続けるが脇を撫で そのまま 胸に貫入 した、彼女の喘ぎ声 というより 叫び声が1段ました「龍様 こんなものが」漁っていたスクールバッグの中から仲睦まじそうな1組のカップルの写真が入っていたそう今犯している女性とその彼氏だろう龍様のニヤけた具合が一段上がった「そうか、彼氏持ちか、たっぷりサービスしてやるぜ」「痛い痛いやめてッ、ヤメロッアッッ」彼女の喘ぎ声 というより 叫び声を通り越して 鳴き声に変わった もはや存在しない 言語のような声で喚きかろうじて 聞き取れる やめてやめてと 繰り返し 知能のない豚のように騒ぐだけだった そんなやつに慈悲を与えるわけもなく下品に「イグッ♥イグッ♥イグッ♥」と龍様はモノを引き抜き プシャッと彼女は潮を噴いた最高級のキング ベッドのシーツがビショビショに濡れ 影を作った バレー部の彼女は ハァハァと息を切らし さらに メス臭い匂いを強めていた フェロモンというやつだろうか龍様はそれを確認するかのごとく 脇や首元を臭いを嗅ぎ「クッセエ」とニヤニヤしながら こちらを向いた龍様のピストンが強まる息イキ狂いながら

も「りょうさま、チ◯ポォ♥」龍様のモノをねだり始めたどこで名前を知ったのだろうか 彼女のような汚い 存在が龍様の名を呼ぶことが非常に 憎たらしかった だが 龍様は楽しそうだった 満足そうに腰を振りズチュズチュといやらしい音を立て 彼女の膣に打ち込む彼女には清楚なイメージがあった 短く切り揃えた ショートヘアーふわっと 香る 香水文武両道でいつでもクールな彼女は学校内外でも人気を博していた だが今はご覧の通りだ龍様のチ◯ポ狂いの女になり果てているさっきまで嫌がっていたのが嘘のように足でホールド し始めた「ハァッハァッチ◯ポォ♥♥♥♥♥♥♥♥♥」本当にこの一瞬で人が変わるようモノを求めた、気持ちはわかる なぜだかわからないが 龍様のテクは人をダメにする いや 女をダメにする 何かが仕込まれている物理的なものではない 精神的な何かが仕込まれているような気がする 経験というのだろうか龍様のピストンがまた一段早くなった「アッチ◯ポォ♥チ◯ポォ♥チ◯ポォ♥チ◯ポォ♥」「望月撮って、ここから」バックの姿勢から尻に高崎沙織学生証を置き喘ぎ声付きの動画を取った「アッチ◯ポォ♥チ◯ポォ♥チ◯ポォ♥チ◯ポォ♥オ゛ッオッりょうさまチ◯ポォ♥チ◯ポ♥チ◯ポ♥チ◯ポ♥チ◯ポォ♥チ◯ポ♥チ◯ポ♥♥♥♥チ◯ポ♥イグッ♥イッ♥イグッ♥りょうさま♥♥♥♥のチ◯ポォォォォォ♥♥♥」

どれだけチ◯ポというのだと心でツッコみ「アッあ゛ア゛ア゛アッァァァァァチ◯ポォ♥チ◯ポォ♥」射精したのだろう 彼女の目がラリっている とても気持ちよさそうだとても期末テスト 学年5位の顔には見えない あまりにも バカすぎる これが バレー部の部長も 顔 なのだろうか 確か 県大会が控えていたはずだ 前年は確か 全国1位だったはずだこのままで 予選敗退だな と確信し動画を切った、龍様がモノを引き抜こうとするが 膣肉が盛り上がるだけでなかなか引き抜けない「全く 食いつきだけは どうしようもないなやっぱ 鍛えてるからな キツキツだな」ヌポッォと引き抜いた途端音を立て別れを惜しみゴポォッと精子が溢れてきた これは妊娠確定であろう「当たったな」彼女の腹をさすり そう言った

「望月、焼印ある」「焼印ですね、準備しております」部屋を出て直ぐガスコンロと共にお手製の焼印が持って来られた、横には深月もいる準備は万端だ「深月は体を抑えて、望月は撮影」各々が配置につく「ったくデケェケツだな」勢いよく彼女の尻を叩いた、バヂィン「あっ♥ヒッ」ドピッと少し液が漏れた「漏らしてんじゃねぇよ」またしても左尻に一発「痛い♥痛い」やがて龍様の手形がはっきりと分かるほどに、左尻が赤く腫れ上がった、ここまで右尻を狙わなかった理由が分かった龍様の手に焼印が握られる、目線は右尻だ、真っ白な右尻に焼印を入れ際立たせると言う非常に芸術点の高い代物だ、これで彼女も作品として完成される再度加熱し、焼印を近づける「あつい、やめてぇ」ジュウウと音を立て焼印が、押印された「アァア゛ァッァァァァァァァァァア゛アッァァァア゛ァァァァッッ」少し押し付ける「ア゛ァァァイッァア゛ヤメロッッアツイッイタイッ」「もう良いんじゃないですか」焼印を離す、そこにはしっかりと、メス墜ち調教完了と刻まれていた、彼女はぐったりとしているが無理やり起こし「記念撮影する」彼女のマンコの少しばかり上に学生証を置き龍様が後ろに入り彼女の股を全開にしドロっとこぼれ落ちる精液を隠させずにM時開脚をさせ「ほらダブルピース」アヘ顔ダブルピース知能ゼロのチ◯ポ狂いの下品な龍様墜ちを撮った「この写真どうするんですか」「決まってんだろう 彼氏に送るんだよ」「うわぁ NTR 彼氏さん ざまぁ」「ほらもっと 顔のアップ撮っとけ」何枚か撮り「さーて次は」じゃあお前、セミロングの子が指名された「えっ本当にやんなきゃだめなの」龍様に逆らうのか、とても光栄なことだ「当たり前ですよ」そのまま突き飛ばした「学生証出して」浅間美咲と書かれた学生証を提示した「ここのバレー部はレベルが高めだな、顔は整っている、体はムッチムチ」美咲さんの脚に手を伸ばし撫でる「おっそう言えば」放ったらかしであった高崎沙織のマスクを剥ぎ取り、嗅いだ「うわッ臭っせ、嗅いでみ」「うわッ臭っさ、本当にあの人から出てるんですか」「でもこの臭さが良いんだよな」龍様はマスクを装填された、臭いがどうなっているのか想像すらしたくも無い、件の彼女にもマスクをつけさせ本番モードへ移行する、ユニフォーム越しの女体と言うのは実に甘美な物だ締まってもいるし柔らかくもある、脇に顔を近づける「汗の香り」とだけ漏らした、お相手目線はとても怖いだろうが、我慢してもらう他無い「バレー部は巨乳とムチムチと美女しか入れねぇのか」「黙れ」「おっと淫乱もだったな」龍様が美咲さんの下腹部をさする「ンッ♥ん゙ッア♥」やらしい喘ぎだ「ヤメロッキモいンッアッァ♥」「ったく高飛車な奴だ、こっんなにメスの臭いがプンプンしてるのに」ブルマをズラしそのままギンギンのモノを挿入した、ズチュと貫入する様をみて高ぶりを抑えられず、自慰をしてしまう自分に恥ずかしさを覚えた「ア゛ッァァイタイイタイ、抜けヌケ今すぐヌケ、ぜってぇ殺す、警察にも言うからな」どこに忍ばせていたのだろうか、スマートフォンを取り出した「深月」彼女がスマートに取り上げた「あっ返せ返せ犯罪者」ドゴッと顔を蹴った「龍様が、楽しんでいらっしゃるので手加減したまでです、本来龍様の侮辱はこんなもんでは済みませんよ」「ッチクソ」すぐさま睨み返す、美咲は顔を伏せた「龍様、恐らくは彼氏の方かと」「OK戻って」LINEのトークルームを見せて貰った、2ショットもあり明らかにそういう関係のものだった「本気でやってたらどうなってました」「首がもげていたでしょう」「おーこわ」パッんパッんと歯切れの良い音が聞こえる、龍様がチンポを突然抜いた「ナカ出してほしくないよな」「あったりまえだろ」「じゃやることがあるよね」「んだよ」「土下座」「やるわけねぇだろ」「アッソ」

 彼女の整った顔立ちは歪み次第に減らず口は喘ぎ声に変わっていった「アッ♥アッン♥オッ♥オッ♥チ◯ポ♥チ◯ポ♥チ◯ポォ♥」沙織と同じ状況だやはり常人には耐え難いか「下品ですね」「でも従順になってきましたよ」「チ◯ポにだけでしょう」「深月さんが、チ◯ポっていうのおもろいです」「そうですか?」「オッ♥チ◯ポォ♥チ◯ポ♥♥♥チ◯ポ♥アッ♥アッァ♥♥♥アッ♥アッン♥イグッ♥イグッ♥アッ♥イグッイグッ♥りょうさま♥のチ◯ポォ」龍様のピストンのスピードが落ちた「ギリギリまで引いて」「アッ♥チ◯ポォォ♥」

「イッキに奥まで」「オッ♥ォォォ♥りょうさま♥のチ◯ポ♥キタァァァァァァァ♥♥♥♥」「ほーら後輩のみんなに俺とのセックスの良さを教えてあげて」「はい…ッ、ぶっといアッン♥オチ◯ポ♥にオマンコが引っ掻き回されて子宮までゴリュ♥ゴリュ♥ってオッ♥オッ♥イグッイグッ♥チンポォ♥♥♥♥♥♥♥チ◯ポォォ♥♥♥♥りょうさま♥のチ◯ポン♥ギモヂィィ♥」「頭おかしくなってんじゃん」「りょうさま♥ァのチ◯ポォ♥♥」「望月、彼氏に電話繋いであげて」LINE画面を開き通話を始めた「もしもしミサ」「ッンゆうたッン」正気に戻ったのか、ナカは嫌だ?とささやく「やだよ、抜けよ早く」「んっ、どうしたの」「いやなんでもこっちの話アッ♥」「誰かいるの、急に喘いで」ピストンが一段上がる「アッ♥ンッ♥ア゛ッ♥」「えっ浮気じゃ無いよね、オナ電?」「んっそう」「ほらもっと集中しろ 緩んでるぞ」「アッン♥ンッ♥オッ♥オッ♥イグッイグッイグッ♥」「いま男の声したけど」「オカズだよイケボのオカズ」「ふーん」「ナカで良い」「駄目アッ♥ンッ♥アッン♥アッン♥ヤメ♥ロッ」「じゃあ土下座」「調子にのるなぁぁ」「じゃあ中だな、深月抑えて」彼女は泣き始めてしまった 「おーコリコリしてきた」「ヤメロ♥ヤメロッ抜けよ」「えっ本当に一人?」「あぁうん、そういうプレイ」「ダイジョブ声?」「花粉症」泣きじゃくっているからだろうに「オッソロソロフィニッシュかな」「やめてッマジでやめてッ」「まだ間に合うかもな」一旦抜く「クッソ、悪かった」「駄目」「ごめんなさいッ」「駄目」「本当にごめんなさい」「もっと」ビデオ通話にしてと小声で仰っていた「本当にグッ申し訳ございませんでした」地に頭をつけ「じゃあーあー許してあーーげない」「えっひっどw 」「騙したなァァァ」「深月抑えて望月はこいつの顔が映るように移動して」「クソッ抜け抜けぇぇアッ♥」「堕ちたな」「アッ♥ンッ♥オッ♥オッ♥オッ♥チ◯ポォ♥チ◯ポォ♥チ◯ポ♥チ◯ポォ♥チ◯ポ♥チ◯ポォ♥りょうさま♥のチ◯ポォ♥好きぃギモヂィ♥りょうさま♥のチ◯ポ♥チ◯ポ♥チ◯ポ♥チ◯ポ♥チ◯ポ♥チ◯ポォォ♥チ◯ポ♥チ◯ポォォォォ♥」「おっ中に」「アッァァァ♥♥♥♥♥♥♥♥♥チ◯ポォ♥チ◯ポォォォォォォォ♥チ◯ポ♥チ◯ポ♥チ◯ポォ♥チ◯ポ♥チ◯ポォォ♥♥♥♥♥♥♥♥♥キタァァ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥チ◯ポォ♥チ◯ポォォォ♥♥♥♥♥チ◯ポォ♥ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ♥♥♥♥ォォ♥♥♥♥♥♥ォ♥ォ♥♥ォォォ♥♥♥♥♥♥」「えっ誰何なのドッキリ?」「彼氏クン見てご覧彼女の満足そうな顔」マスクを、外す「ウエ゛ッ臭っさ、でもクセになるなぁ」「なんだよ誰だよお前返せよミサを」「ザーンネンこの娘は元には戻りません」美咲さんを抱え込み強制M字開脚させタブルピースを作らせ「ほらなんか言ってやれ」「りょうさま♥のチ◯ポォ♥♥」「だとよじゃあな」「おい待てよまだッ」望月が通話を切り、深月にデバイスを渡すと粉々に粉砕した。

「さぁーてぇ次はぁ」「ヒッ」まだまだ夜は長そうだ。


 止めてくれたのは、今朝合ったあの美女の彼氏だ奥には美女が控えておりマスク越しに複雑な表情を浮かべている「こいつもなれなかったの?」同じクラスの白崎狐香露が声の主だ意外な人物の登場により玲奈の頭はそろそろ限界を迎えそうになる、「じゃあ蘭月さんは」蘭月というのは私は蘭月玲奈のことだ「可能性はあるただそれだけだ」玲奈をよそに良くわからない会話が繰り広げられる「ちょっと待って」カオスな雰囲気が一旦はフラットになった「説明して下さい」「ほーらお前のせいでややこしくなった」と彼氏が毒づく「まず名前は」「私は日無軋龍(ひなぎしりょう)2年1組だ」軽く手招きし美女を呼び込む、女の肩に手を置き「ほら名前」と小声で囁いた、彼女のアクションは龍の腕に指を絡ませ顔を押し付けるに留まった「こいつは咲音望月(さいねみづき)ちょっと訳アリでさじきに慣れるよ」コクッと頷き顔を離した、続いて龍の左隣に居る長身の女子が口を開いた「名月深月です」続いて裏から「知っていると思うけど白崎狐香露です」あぁそうかと議題を変える「これはなに」粉々に砕け散ったペンの残骸に指を向けた「これはねメモリーってんだほら」彼女の腕を突きなにかを促した少し猫背気味の望月さんが前に組んでいた手をブレザーの内ポケットに伸ばした、その細くペンを持っただけでも折れてしまいそうな指に摘まれたのは玲奈や村西が持っていたものと同モデルのものだった「もちろん性質は違います」望月さんが話したその美人系出で立ちに似合うボイトレなどしていない普通の女子のものだがそこに少しばかりの色気や奥ゆかしさセクシーさが折り重なりとても癒やさせるいい声だ「本来ならこれを飲んで使うのだが」シャカシャカと錠剤のようなものを見せつけてきた村西が言っていた薬と言うのはこのことだろうとても健康に良いものとは思えない「なんでこんな事するの」核をつくように彼女は言ってきた「いきなりこの星中にばらまいてもいいがそれだと効果が薄いと考えた、だから実験区を設けた」ヒステリックな雰囲気を漏らしながら彼は続ける「この高校の人口は生徒だけでもせいぜい600人そう不思議なことではない」600/1なら大したもののように聞こえるがそうではないのだろうか「なんでここなの?」彼は眉にシワを寄せあからさまに不機嫌な顔相を浮べ「何でなんでとうるさいな、言いたくないこともあるんだよ」と話を遮った「私はどうしたら良いの」「それは...」彼は十分に含み「自由だ」「自由?」「あぁ自由だ、思ったことをやるが良い」「これを持っている人って他にもいるよね」「あぁもちろん望月の他にもいるぞ」「龍さんは持ってる」「ノーコメントだ」なんだかモヤに包まれた感覚だ、核心が突けない「村西はどうしたの」いよいよ一番の問題を提示した「消したよこの世から」理解不能な答えが返ってきた「どういうこと」「そのままの意味さ」彼が私の周りを歩き出す撹乱しようとしているのだろうか「上昇の意思もなく対して強いわけでもない、それに加えて良いショットを取りたいという願望を抑えられなかった」だからあんなにいい写真だったのかと合点がいった「だから粛清した」なんだろうかこの妙に腹立たしい喋り方は「おまえ命を何だと思っているの」「君たちの事を命と扱ったことは無いよ」「遺体はどうしたんですか」せめて丁寧に供養されていればと思っていたが「消したさ遺体もメモリーがあれば容易いことさ」とヘラヘラと喋る様に、私は反射的に彼の胸ぐらを掴んでいた、おそらく人生で一番力を込めたであろう「私達は実験動物じゃない」もしも美咲希や親しい人がこれを手に入れて彼らに気に入られずに粛清されてしまっては気が晴れない[Lightning]メモリーのノックを押し込み面状になったものを顔に装着した、バチチッと右手と両足に電撃を集中させ一気に加速し彼の顔面をえぐり取ろうと飛びかかった、その電撃の一閃は鋼のような硬さに防がれていた、「我が主に逆らうものは制します」私は自分の力を過信していたのかもしれない、受け止められた拳を無理矢理撃ち抜こうと姿勢を前に倒し押す構えを取る、しかし相手が一枚上手だった、前の勢いを利用し刀を戻し背中に蹴りを入れた、玲奈の呼吸が一旦止まった痛みすら感じずに偶然開いていた窓から外に飛び出でしまった、名月深月も後を追い出る、それを見下ろす形で龍と望月がいる「メモリーの興奮作用が効いてきたか」「どうやらそのようです、判断力も鈍っているようですし、過信しましたね。」鞘から抜刀する勢いを利用し空中で一太刀入れた、対する玲奈は頭の中で放電するイメージを活性化させ刀に向けて放射したいくら訓練しているとはいえ生身で受けたため空中での戦闘は厳しくなった、芝生の混ざった土煙が舞い上がりその勢いを表している、「少しはやるようですね」土埃を払いしびれる様子もなく彼女はメモリーを取り出す[destroy]「速刀、参ります」強く一歩を踏み出した、彼女が急に視界から消えたと思ったら、間合いに入られ速く振り抜かれた、あの一瞬反応し体が加速しなければスパッといっていただろう、一転私も攻勢にでた、いつもどうりの足に気合を溜め右手に力を宿す、彼女の残像が見えるしその後のモーションさえも玲奈には見えたそして追いつけた「来たな十八番」彼女は剣を立て来る獲物を待ち構える体制に入った「んっ!!」ほぼ反射で体が動いた電撃の拳は地面に突き刺さり、彼女は無傷のまま地に刺さった電撃に相対した「龍様が期待していましたがこの程度ですか、がっかりです」そろそろ土煙が晴れる頃かと立ち遊んでいると、バチチッバチと心地の良い音が飛び込んできた、とっさのことで剣は抜けなかったが、柔軟に体を反らし交わしたそのままカウンターにつなげたかったがリーチが届かずアクロバットに向き直り抜刀する、ふと額に痛みを感じた「掠った?」拭いた手が少しばかり赤くくすんでたいた「なるほど素質はあるようですね」「ほー一打与えたか」「まぐれでしょう下手な鉄砲も数打ちゃ当たるです、それに掠っただけですし」玲奈はすでに満身創痍だがやられるわけにはいかないどうすれば勝てるのか活性化した頭で考えた、「もっと求めていいですか龍様」確認のような自己暗示のようなものが出てしまった、バレーやその他のスポーツなんかよりもよっぽど興奮する、深月はその面についた面を取りこめかみの方に持っていった、さながら昔の縁日にいる子供のようだがそんな可愛げは彼女にはない「双刀、参ります」二刀流となった深月が虚空に向かって斬撃を放ち波動を放った、その一角が玲奈の左腕を掠めた、幸い深くはなく血が垂れる程度だったが「痛っ」急に体が過敏になる面の閉塞感が増して開放したくなった、彼女がやったように出来るかな「取るのかやるのか」前掛かりになりながら龍君が鑑賞しているさまは、抱っこをねだる子供のように愛おしかった、プシューと何かが拭きで彼女を真似面をこめかみに置いた、一気に視界がクリアになる、ビキバチチッと何か様子の違う電撃が彼女に走る、心臓から巡るような電撃のファンファーレは彼女の手元に1つの剣を産ませた「天啓雷かまずまずだな」「まだ途上ですね」彼は頭をなでて答えた私は頭を差し出し彼に答えた「速いッ」文字通りの光速による電撃のプレッシャーが深月を囲む、残像は見えるが本体が終えないバチバチチッバチ、龍の唸り声のような雷音と共に一刀の一閃が雷を纏い斬りかかる、深月はとっさに刀にをクロスさせ守りの構えを取った、その龍のような斬撃のインパクトの瞬間に全身が引き裂けるような耐えがたい電撃と衝撃が体を襲う「ゔぉりーぁー」彼女の咆哮が聞えるますます龍の勢いが増す、もうすぐ決壊するそうなれば…脳裏に龍様のお顔が浮かんだ「これ以上は...ハァッ」「何?」深月からの持つ剣から赤黒いモヤのようなモノが浮かび出る、「ゔぁぁァァァッあ゛あ゛ガッ」痛みに耐えきれず声を漏らしてしまった、先の一撃で折れた一方の剣から手を離し、相手に近寄る素人の構えだ、たが侮ってはいけない反射が尋常ではない「黒死轟刃」一手深月が早かった、胸部から腰にかけての傷跡から噴水のように血が溢れそのままゴトッと生々しい音を立てながら倒れた「まだだな」リメンバー状態となると現実との境が曖昧となるため生身の体に戻った際の傷が浅くなったり治りが早くなると龍様が言っていた、愚かな私には皆目わからないがこの原理に関しては事象だけが確認されており龍様にも詳しい理由はわからないらしい、綺羅びやかな雷をの紋様の衣装が剥がれた彼女をひっくり返し、傷を確認する「腹部に傷1つか」やはりかと脚を立てようとしたがドクンと何か重しのようなモノが全身に張り付くような感覚に襲われる「はぁゔッあ゛ァ」思わず両膝をついてしまった、気配がするおそらく龍様であろう「名月」名月と読んだのはミヅキという名前の区別をつけるためだろう声から察するに龍様だ「龍様、私は弱い人です、用無しですよね龍様から授かった力を持ってしても追い詰められた、しかもあろうことが刀を...」深月は激痛に耐えながらも正座し手を前に着き頭をつけようとした「いや良いさ」龍様が抱き抱えてくれた、そのまま抱きしめられ愛撫してくださった「よくがんばった、立てるか」私は首を横に振った、「肩貸せば歩ける?」私は差し出された肩を掴んだ。


この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。

この物語は強姦、同意なき性交を助長するものではありません。

あくまで作品内の刺激の一つです。

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