異世界ホスト~No.1ホストの俺が異世界転移!?~

空山羊

1杯目 お客様は女神様!?

ホストクラブ【夜☆騎士ナイト


今夜もここでは笑顔と酒と金が舞い踊る。


「優雅さんご指名入りましたぁぁぁぁ!!!!」


「キャー!優雅さんよ!私も指名したいぃ~!」

「キャー!優雅カッコイイ!!」

「キャー!!抱いて抱いて優雅~!!」


(・・・初めてきたけど、凄い場所なんですね。)


「ご指名ありがとうセニョリータ!優雅ですっ!!」


(・・・この方がNo.1?こんなヒョロヒョロで?)


ブツブツブツブツブツブツ・・・・・・


「セニョリータ?お~い!」


優雅はブンブンと女性の顔の前で手を振るが、女性は下を向いて独り言をブツブツ言っていて気が付いていない。


ブンブン!!


「あっ!す、すみません!ちょっと考え事をしてました。」


顔をあげた女性を見て優雅はニッコリ微笑みながら自己紹介をする。


「改めまして!俺は夜☆騎士ナイトNo.1ホストの優雅でぇすっ!!よろしくね子猫ちゃ・・・」

(いや、すんげ~美人じゃん!こんな美人見たことねぇ!!神じゃん!ヤベー絶対俺の太客にすんべ!なんなら彼女にしたい!)

「ゴホンッ!んっ!んっ!!」


キョトンとする女性。


スーツの襟を正し、キリっと最高のスマイルで女性の目を見て、さっきまでのトーンから数トーン落としてダンディに俺は言った。


「ご指名ありがとう。僕がNo.1夜☆騎士ナイトだよ!」


「まぁ!凄いわ!人間というのは外見だけじゃわからないものなんですね!まさか私がなんて!その上でとして立候補してくれるなんて!!流石ですわ!!」


「へ?(どういうこと?そういうキャラのお客様か?よしっ!)当たり前じゃないか~!僕ほどの男なら、君が女神だって簡単にわかっちゃうんだぜ?ところで、僕の女神お名前は?」


「本当に凄いんですね!おっと失礼。わたくしはミリアですわ。よろしくね優雅さま。」


「ミリアちゃんって言うんだね~!いい名前だねぇ!女神の君にピッタリだ!ビューティフルでキュートでワンダーだ!!あっ!お酒は何飲む?女神の君に似合うドドンぺぺペリニオンって最高級のお酒があるんだけどどうだい?」


「?お酒?今は結構です!それよりも!!!!」


「へ??ってどういう・・・」


ミリアが優雅の手を掴む。


次の瞬間、2人は光に包まれ忽然と姿を消したのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

次の更新予定

2024年12月28日 19:00
2024年12月29日 12:00
2024年12月30日 13:00

異世界ホスト~No.1ホストの俺が異世界転移!?~ 空山羊 @zannyou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画