おばけがとびだすしんれいしゃしん

序文:心霊写真について

しゃ‐しん【写真】

1 光・放射線・粒子線などのエネルギーを用い、視覚的に識別できる画像として記録すること。また、それによって記録したもの。一般にはスチールカメラで写した映像のことで、被写体の像をレンズを通して感光材料(フィルム)の上に固定した画像や、デジタルカメラで撮影してメモリーに記録した画像データのことをいう。またさらに、そのフィルムやデータを使って印画紙に焼き付けたり印刷物にしたり、デジタルデータの場合は、ディスプレーなどで表示したりした画像のこと。


2 ありのままを写しとること。写実。


「文章を綴るに当たりて…—を本意として綴らんは非なり」〈逍遥・小説神髄〉


3 《「活動写真」の略》映画。


出典:デジタル大辞泉(小学館)



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しんれい‐しゃしん【心霊写真】

心霊現象、特に死者の霊魂とされるものがうつっている写真。


出典:デジタル大辞泉(小学館)



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 幽霊は実態(物理的な実態)を持たない。それは確かだ。しかし写真に写るということは、不可視光線(あるいはそれを反射する何か)というかたちで『実際に』存在している可能性は否定できない。心霊写真は、その不可視光線が何らかの理由で可視光線に変換されたために生まれるのかも知れない。


 何かものを見るとき、我々はその対象物に反射した光を見ている。つまり、立体と平面という違いを除けば、写真と実物から目が受け取っている情報(光線)は近似、と言えるだろう。幽霊が物質的には存在せずに不可視光線を放つ(反射する)何か、と考えた場合、実物の幽霊と写真に写った幽霊との差異は、物質的に存在するものと比べると小さいのではないだろうか。


(略)


 くっきりはっきり写っている心霊写真は、本来不可視である幽霊が可視化されているため、本物の幽霊からは変質してしまっているだろう。しかし、ぼんやりと写っていたり、何なら全く写っていない(それを心霊写真と言えるかはともかく)心霊写真の場合、それは本物の幽霊に近い状態で平面に落とし込まれている可能性がある。そうなると『視える人』がそこから視覚以上の情報を得られる仕組みがわかってくる気がする。つまり『視える人』は写真に写った幽霊から情報を得ているのではなく、写真を媒介としてその場に再現された幽霊(またはその断片)から情報を得ているのかも知れない。



引用:何故、心霊写真からそこまで情報を読み取れるのだろう(塔 著、note記事より抜粋)

https://note.com/tou_tower/n/ndf824a58de3e

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