第07話 ゴブリンとの戦い
ゴブリン達の巣食う部屋に入ると、リカードの報告通り八体のゴブリンが右斜に三体、左斜奥に五体ずつ居た。
何をしているというわけでもなさそうだったが、こちらの姿を確認して持っていた武器を構える。
現代日本人の私が魔物と戦えるのか心配だったが、ゴブリンはわりとわかりやすく「魔物」という感じだった。
人型の魔物と戦うのはもっと抵抗感があるかと思ったのだが。
あるいは臭いをコントロールできたように、ゴブリンに対する感覚もコントロールできているのかもしれない。
戦闘が始まるとリカードが予定通りに左斜奥の五体のゴブリンに突っ込む。
「ワイドアタック!」
そして、両手に構えたダガーで回転するように次々とゴブリンを斬りつけていった。
当然、ゴブリン達の悲鳴が上がる。
さすがに一撃で倒すとまではいかないものの、それなりのダメージは与えたようだった。
だが、そこからゴブリンの逆襲が始まった。
一人突出したリカードに対してゴブリンが集中攻撃をする。
しかし、それらの攻撃を紙一重で避けていくリカード。
五体からの攻撃を見事に避けていく姿は、まさに目にも止まらぬ速さだった。
それを横目に見ていた手前のゴブリン達は、まだ入り口にいる私達のほうへ迫ってくる。
しかし、それはフランツが巧みに回避、あるいは盾を使って防ぐ。
こうして、ゴブリンからの攻撃をノーダメージで防ぐことに成功する。
「エアリアルスラッシュ!」
そんなゴブリンに対し、レイが風の魔法をぶつける。
さすがは魔法攻撃、ゴブリンに大ダメージを与えて一撃で一体を倒してしまう。
続けてフランツも別のゴブリンを攻撃し、大きなダメージを与える。
三人の流れるような連携に驚嘆する私だったが、ただ驚いているわけにはいかない。
リカードの近くにはまだ五体のゴブリンがいる。
ボスモンスターもいない以上、強化すべきは範囲攻撃ができるリカードだろう。
「ホーリーウェポン!」
続けて五体のゴブリンを追撃しようと準備するリカードの武器に神聖な力を与える。
先程と同じようにゴブリン達に範囲攻撃を見舞うリカードの短剣は、多くのゴブリンを倒していく。
しかし、窮鼠猫を噛むと言おうか、ゴブリン達の逆襲も苛烈を極めた。
さすがに避けきれなかったリカードの身体にゴブリンの短剣が迫る。
「プロテクション!」
しかし、それは当然私がバリアを張って防ぐ。
完全に防ぐことは叶わなかったが、それでもかすり傷程度まで減衰できた。
戦力が半減したゴブリン達は、そのまま三人の猛攻に耐えることができず、ついに全滅したのであった。
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